ブックマーク / tojikoji.hatenablog.com (233)

  • 旅行に行けないのでスカイリムに行く - Under the roof

    今更だけど、switch版のスカイリムを遊んでいる。 switch版スカイリム、発売は2018年で、実は発売直後に買っていた。 The Elder Scrolls V: Skyrim(R) - Switch ベセスダ・ソフトワークス Amazon だが、ちょっと遊んだだけで放置してしまっていた。当時は子どもがまだ3人とも未就学児で昼夜問わず手がかかっていたのと、仕事が忙しかったのと、家で時間が取れなかったのと、積読が溜まっていたのと、フルマラソンに毎年出てたのでランニングもしなきゃならなくて…と、理由はたくさんある。 やらなきゃならないこととやりたいことが混濁しまくってて、スカイリムのように終わりの見えないゲームにハマってしまってもいいのかという迷いがあった。PS3もPS4も持っておらず、スカイリムいつか遊びたいな〜と思っていたところにswitch版発売。街に待って買ったのに、買った瞬間に

    旅行に行けないのでスカイリムに行く - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2021/09/30
  • 【書評】『死亡通知書 暗黒者』 - Under the roof

    死亡通知書 暗黒者 (ハヤカワ・ミステリ) 作者:周 浩暉 早川書房 Amazon 『三体』や『折りたたみ北京』などの中国SFをここ数年よく読んでいるんだが、今回読んだのは中国ミステリー。ハヤカワから出ているペーパーバックで、アマゾンレビューも上場の作は「面白いに決まってんだろ…」と思って読み始めたらもう面白すぎてただただ普通に最高だったという報告になります。 ネットの匿名掲示板に、法的な裁きを受けていない悪人の情報が書き込まれ、それに対して「エウメニデス」と名乗る私刑の執行者が次々に悪人たちを殺害していく…というのが書の序盤。プロット自体はまあ誰でも思いつく設定なんだが、トム・クランシーばりの緊迫感と疾走感とハードボイルドアクションが絡み合って話が進めば進むほど加速していく。 殺されるターゲットに送る「死亡通知書」には、「死刑執行日」としてあらかじめ殺害する日を予告しているので、タ

    【書評】『死亡通知書 暗黒者』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2021/07/30
  • 【書評】支援したくないような相手だからこそ、支援しなければならないという事実『どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2』 - Under the roof

    どうしても頑張れない人たち―ケーキの切れない非行少年たち2―(新潮新書) 作者:宮口幸治 新潮社 Amazon 『ケーキの切れない非行少年たち』の続編。前作はかなり話題になっていたので、このブログでも感想を書いた。 tojikoji.hatenablog.com 前作はタイトルがまずセンセーショナルだったので、それで手に取った人も多いと思う。 「ケーキを三等分する」ことをうまく飲み込めない非行少年たちが描いた、丸型のケーキをうまく三等分できずに、縦に三分割したり、T字型に分割されたケーキの図。この図もかなり衝撃的で、物議を醸しそうだなと思っていた。 「境界知能」という、知的障害とは認定されないが学習能力などが低い少年たちが、飛行に走り犯罪を犯してしまうこと、その後の更生のためのプロセスも理解できないために、矯正プログラムが意味をなしていないということについて前作では書かれていた。 ただ、読

    【書評】支援したくないような相手だからこそ、支援しなければならないという事実『どうしても頑張れない人たち~ケーキの切れない非行少年たち2』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2021/06/30
  • 【ボードゲーム】子どもたちと4人プレイする『海底探検』 - Under the roof

    外出自粛で旅行どころか日帰りレジャーまで行かなくなってしまったので、最近は家で子ども達とボードゲームばかりしている。 以前から長男とは「どうぶつしょうぎ」などの簡単なボドゲで遊んではいた。 新装版どうぶつしょうぎ ([バラエティ]) 作者:きたお まどか 小学館 Amazon どうぶつしょうぎは面白い。決着が早いので1ゲームに時間がかからないし、ゆるい絵柄のせいか子どもたちも負けてもそんなに悔しくなさそうにキャッキャ遊んでくれる。スマホアプリもあるので、子どもの病院の待ち時間などにサクッと遊べるのもいい。 どうぶつしょうぎ(公式) G-MODE Corporationゲーム¥120 昨年次男が4歳になり、ある程度ならゲームのルールを理解して遊べるようになったので、子ども3人と自分を含めた多人数プレイ可能なボドゲ探して購入したのがコレ。 テーブルゲーム 海底探険 Oink Games Ama

    【ボードゲーム】子どもたちと4人プレイする『海底探検』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2021/05/31
  • 【書評】科学の進歩がもたらしたディストピアの歴史『禍いの科学 正義が愚行に変わるとき』 - Under the roof

    禍いの科学 正義が愚行に変わるとき 作者:ポール・A・オフィット 発売日: 2020/12/08 メディア: Kindle版 グロテスクな装丁に『禍い』なんて禍々しいタイトルだったので、戦争や兵器の凄惨な歴史を紐解くかな〜なんて手に取ったら全く違った。 書は「優生学」や「アヘン」「マーガリン」などの、科学により生み出された、人類にとって有益になると信じられたものが、実は禍と呼ぶべきとんでもない悪影響を及ぼしたものについて、歴史的・科学的に詳しく解説したものだ。 当に人類のための科学的なものだったの?センセーショナルな書き方をして強烈な印象付けしてない?って思ってしまうくらいに全章とも強烈。特に驚いたのがロボトミー手術の章だ。 脳に直接アイスピック ロボトミーとは、1930〜40年代頃、主にアメリカで行われていた「精神病の治療目的の手術」だ。主に脳の前頭葉白質切除という、脳の一部に直接

    【書評】科学の進歩がもたらしたディストピアの歴史『禍いの科学 正義が愚行に変わるとき』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2021/03/30
  • 【書評】カモノハシのスペックと歴史『カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語』 - Under the roof

    カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語 (生物ミステリー) 作者:浅原 正和 発売日: 2020/07/13 メディア: 単行(ソフトカバー) 皆さんご存じ、カモノハシ。 でも、実際はカモノハシについてどれくらいのことを知っているだろうか。 変わった見た目、哺乳類なのに卵を産む、オーストラリアに生息、あたりが基中の基情報だろうか。そして、哺乳類・鳥類・は虫類といった生物の分類上の「例外」として扱われる存在でもある。 カモノハシっていう名前も覚えやすいし、「哺乳類なのに、卵」という例外のパターンも覚えやすい。見た目もどことなく愛らしいので、「自分はカモノハシが嫌いで見るのも嫌だ!」なんて人にも会ったことはない。 だけど、その生態についてどこまで知っているか?というと、意外と研究の進んでいない生物なのだそうだ。カモノハシ自体はとてもデリケートな生物で、オーストラリア以外での

    【書評】カモノハシのスペックと歴史『カモノハシの博物誌~ふしぎな哺乳類の進化と発見の物語』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2021/02/25
  • 【書評】『カササギ殺人事件』と、「下巻、ある?」案件について - Under the roof

    カササギ殺人事件 上 (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 発売日: 2018/09/28 メディア: Kindle版 カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 発売日: 2018/09/28 メディア: 文庫 『バーナード嬢曰く。』という漫画をご存じだろうか。 読書好きで読書ブログ覗くような人なら認知率はかなり高いんじゃないだろうか。読書好きの登場人物たちが読書あるある的な出来事を交わし合う学園日常的な漫画で、元ネタのを知らなくても楽しめるし元ネタを読んでいるとより面白い。 バーナード嬢曰く。: 5【イラスト特典付】 (REXコミックス) 作者:施川 ユウキ 発売日: 2020/04/28 メディア: Kindle版 で、それの5巻にこの『カササギ殺人事件』が登場する。 の内容にはほとんど触れずに、ただ登場人物たちが上巻を読み終わった後、

    【書評】『カササギ殺人事件』と、「下巻、ある?」案件について - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2021/01/27
  • 【ゲーム】長男とゲラゲラ笑いながら遊ぶ『Good job!』 - Under the roof

    store-jp.nintendo.com 前からこのソフト気になっていたのだが、12月30日からニンテンドーストアの新春セール対象になっていたので購入してみた。 小学2年生の長男と一緒にプレイしているんだが、とにかく面白くてゲラゲラ笑いながら遊んでいる。 ミッションクリア型のアクションパズルで、舞台はとある会社ビル。その各部屋に設定された『プロジェクターが壊れたので代替品を別の場所から持ってきて』とか『会議のメンバーが会議室から出てってしまったので連れ戻して』といったミッションを、プレイヤーキャラを操作してクリアしていくのが目的。ひとつのミッションにつきだいたい10分前後くらいの時間でプレイできるので、ちょっとした時間にサクッと遊べるのがいい。 で、このゲームのキモは仕事をクリアするという真面目な要素と各所にちりばめられたおふざけが絶妙にマッチしている点だ。ミッションをこなすための各部屋

    【ゲーム】長男とゲラゲラ笑いながら遊ぶ『Good job!』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2021/01/04
  • 2020年に読んだ本のベスト - Under the roof

    なんか今年はとんでもなく早かった気がする。 自粛生活により日々の変化が乏しく、節目を感じるイベントもなかったからだろうか。個人的には毎年1回はフルマラソンを走っていたのに、今年はそれもなかった。仕事は部署異動で忙しくなり、家に帰るとクタクタで脳を働かせる気にならず、読書せずにYouTubeでサッカー動画見ながら酒飲んで寝るばかり。ランニングしなくなるわダラダラしてばかりだわでよくない1年だった。 そんな1年でも、数少ない『ハマった』があるので、一応1年の〆として紹介したい。 ◆三体Ⅱ 黒暗森林 三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 三体Ⅱ 黒暗森林(下) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 今年はコレを絶対に外せない。仕事でどれだけ疲れていても、コレを読みたいという気力だけは消えなかった

    2020年に読んだ本のベスト - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/12/25
  • 【書評】恐るべきポテンシャルの生物『ハダカデバネズミのひみつ』 - Under the roof

    ハダカデバネズミのひみつ 発売日: 2020/08/15 メディア: 単行 ハダカデバネズミについて、そのインパクトのある名前と姿は当然知っていた。だが、内に秘めた驚異的なポテンシャルについて、僕は1割も知らなかったことを思い知らされた。 その名前と見た目で、スベスベマンジュウガニとかトゲアリトゲナシトゲトゲみたいにたまに動物系テレビ番組とかWEBのまとめサイトとかで目にするお笑い動物的な存在だろ…と思っていた自分を戒めたい。こんなに面白くて科学的な可能性を秘めた奴だったなんて… まず特徴的なその出っ歯。ハダカデバネズミはアフリカ東部のケニアなどの草原に生息し、地中にトンネルを掘りコロニーを形成しているのだが、トンネルをこの出っ歯で掘る。繰り返す。トンネルを、出っ歯で掘り進む。 地中生活を送る生物の多くは強靱な前脚でトンネルを掘るイメージだが、まさかの歯。歯をツルハシのように使い、土をど

    【書評】恐るべきポテンシャルの生物『ハダカデバネズミのひみつ』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/10/01
  • 【書評】中国SFのベストアルバム的アンソロジー『時のきざはし』 - Under the roof

    時のきざはし 現代中華SF傑作選 作者:江波,何夕,糖匪,昼温,陸秋槎,陳楸帆,王晋康,黄海,梁清散,凌晨,双翅目,韓松,吴霜,潘海天,飛氘,靚霊,滕野 発売日: 2020/06/26 メディア: 大型 ここのところの中国SFブームに乗せられ、Netflixで映像化が話題になった『三体』シリーズや、『紙の動物園』に代表されるケン・リュウの著作、『折りたたみ北京』などのアンソロジーと、評判になったものをだいたい読んできた。 で、全作品とも読んですぐに好きになる面白さを携えていた。翻訳物のハードSFにありがちな難解さやとっつきにくさがなくて、「ちよっと何言ってるのかわからない…」なんて部分がほとんどない。どの小説も最初から最後まで面白いのだ。そんな感じで、個人的に「邦訳された中国SFにハズレなし」な状況になっている。 書はケン・リュウ編の『折りたたみ北京』のように、さまざまな作家の短編を集

    【書評】中国SFのベストアルバム的アンソロジー『時のきざはし』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/09/17
  • 【書評】完全にIを超えたⅡ『三体Ⅱ 黒暗森林』 - Under the roof

    三体Ⅱ 黒暗森林(上) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 三体Ⅱ 黒暗森林(下) 作者:劉 慈欣 発売日: 2020/06/18 メディア: Kindle版 久々に止まらなくなった。夜更かししてまで一気読みしたのはいつ以来だろう。 完全に前作『三体』の続きなので、内容を覚えている人はいいが忘れた人はあらすじをネットで見てから読んだ方がいい。未読の人はちゃんと前作読んだ方がいい。前作も破格の面白さだから。 前作は異星文明である『三体』世界から、三体人が地球侵略に向かって来る、襲来は400年後だ!という場面で終わった。 そして作は、その三体人侵略までの400年、地球人類側がいかに対策をするかという話だ。 三体人襲来までは400年、準備期間は充分あるように見える。だが圧倒的に進んだ三体文明を相手に、400年で人類は革新的な技術などを得て対抗する手段を構

    【書評】完全にIを超えたⅡ『三体Ⅱ 黒暗森林』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/09/09
  • 【書評】リア充糾弾によりファシズムを学ぶ『ファシズムの教室: なぜ集団は暴走するのか』 - Under the roof

    ファシズムの教室: なぜ集団は暴走するのか 作者:田野 大輔 発売日: 2020/04/17 メディア: Kindle版 ファシズムと聞いて、なにを思い浮かべるだろうか。 誰でも歴史の授業で聞いたことはあるだろう。そして、真っ先に浮かぶのはナチスだという人が多いだろう。 そもそもファシズムとは、第一次大戦頃にドイツやイタリアで台頭した独裁的・全体主義的な政治体制のことで、歴史的現象を指す言葉だ。 ただ。有名なナチズムでさえも多様なファシズムのあり方の一つであり、根的な質を一つに絞るのは難しい。 よって、書においてファシズムとは「集団行動がもたらす独特の快楽」に焦点を当てている。大勢の人々が強力な指導者に従って行動するときの熱狂、攻撃性の強さ。それはファシズム独特のもので、こういった共同体統合による行動の仕組みこそがファシズムの怖さであるのだ。 甲南大学文学部教授である著者は、自身の授

    【書評】リア充糾弾によりファシズムを学ぶ『ファシズムの教室: なぜ集団は暴走するのか』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/09/04
  • 【書評】生活を学問する。『「家庭料理」という戦場: 暮らしはデザインできるか?』 - Under the roof

    「家庭料理」という戦場: 暮らしはデザインできるか? 作者:明教, 久保 発売日: 2020/01/14 メディア: 単行 ”暮らし”を”デザイン”するという言葉は、CMや雑誌やネットで「よく目にする」言葉だ。 ホームセンター、家具屋、ファストファッションブランドの店頭展示ではシンプルでモダンなデザインの家具、服、キッチン用品の展示を目にする。 おしゃれなワンプレートのランチで楽しそうに談笑する家族。対面式のキッチン。日当たりのいいリビング。 ステレオタイプなイメージだが、憧れを抱く生活には一定のパターンがあるように感じる。丹念にデザインされたそれは、所謂「生活感」というものを感じさせないことが多い。テーブルや床に物が溢れ、統一感のない器や家具を使う生活とは一線を画したものだ。 無論生活の基盤には衣住があり、おしゃれなワンプレートをべても、カップラーメンべても、腹は満たされると

    【書評】生活を学問する。『「家庭料理」という戦場: 暮らしはデザインできるか?』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/07/29
  • 【書評】格差、幼稚でキレやすい同僚、カレーパン…『下級国民A』 - Under the roof

    下級国民A 作者:赤松 利市 発売日: 2020/02/29 メディア: Kindle書は「住所不定、無職、62歳でデビュー」という異色すぎる経歴を持つ著者による、東日大震災直後の東北での復興事業に従事した経験を記したルポだ。震災関連のノンフィクションなんて今更珍しくもなんともないが、書のあまりの内容の濃さにあっという間に引き込まれて一気読みしてしまった。 ひとりの人間が数年のうちに経験するレベルの話じゃじゃない。復興事業に携わった方たちのインタビューまとめた一冊と言われても疑いなく読めてしまうような内容だ。 もとは会社経営者だった著者。しかし、会社を倒産させてしまい、手元に残ったゴルフ場の芝管理事業からの収入で生活を保っていた。 そんなおりに発生した東日大震災。土木建設関連の事業を営む知人社長から、東北での復興事業バブルに乗るべく、専務(知人社長の息子)と一緒に会社の営業部長

    【書評】格差、幼稚でキレやすい同僚、カレーパン…『下級国民A』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/06/30
  • 【書評】戦略の面白さの凝縮形『3000年の叡智を学べる 戦略図鑑』 - Under the roof

    3000年の叡智を学べる 戦略図鑑 作者:鈴木博毅 発売日: 2019/12/18 メディア: Kindle版 世界的に有名な戦略について、イラスト付きでわかりやすく解説してくれる書。 書において著者は「戦略とは追いかける指標である」と提議している。この「追いかける」という表現が大切で、仮に指標を定めた後でも「追いかけている途中」ならその指標は柔軟に変えるべきだとしている。 ==== 戦略はあくまでも最終的な成果に達するための指標であって、むしろ達成困難な状況となったときに「追いかける先」を変更する、つまり戦略の変更を適宜行うことが大切なのだ。その場しのぎになったり、ひとつの戦略に固執してしまうのは良い成果を生むことにならない。 じゃあどういう戦略をとるのがいいのか?となったときに、書に掲載された様々な戦略が役に立つだろう。「孫子の兵法」から「ブルー・オーシャン戦略」まで、つまり古代

    【書評】戦略の面白さの凝縮形『3000年の叡智を学べる 戦略図鑑』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/05/28
  • 【書評】禁酒とは、自己探究であり、哲学だ。『しらふで生きる 大酒飲みの決断』 - Under the roof

    しらふで生きる 大酒飲みの決断 作者:町田 康 発売日: 2019/11/07 メディア: 単行 僕は町田康さんの作品は未読。もちろん『告白』は知ってるし、随所で面白いという評を見るのでいつか読もうと積んでいるけど、とにかく今のところは未読。 で、書を取った理由は町田康ファンだからということではなく、禁酒に興味があったから。というか自分もできることなら禁酒したい。その思いだけはずっと持ち続けているが、今のところ成功したことがない。 別に毎日ビール○飲んでます!とか、毎日甲類焼酎○杯飲んでます!もう酒なしではやってられません!ってレベルではないんだが、特に夜やることがなくて、ゆっくりを読めるなんて日には酒を飲んでしまう。だいたい週の半分くらい、1回につきビール350mlを1缶かハイボール1~2杯ってとこだ。20代のころはもっとたくさん飲んだが、今は翌日に酒を残したくないのでそれくらい

    【書評】禁酒とは、自己探究であり、哲学だ。『しらふで生きる 大酒飲みの決断』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/03/18
  • 【書評】人生・生命・涙。テッド・チャン『息吹』 - Under the roof

    息吹 作者:テッド・チャン 発売日: 2019/12/04 メディア: 単行 流石テッド・チャン。17年ぶりの新作で、『あなたのための物語』の高い高いハードルを余裕で越えてくれた。 まずは最初の「商人と錬金術師の門」 どの書評サイトでもまずこの作品で大絶賛だった。僕もこれを読み始めてすぐに「ああ、テッド・チャンだ…」と久々の新作に手を触れられた喜びを感じた。 舞台は中世アラビア。くぐった先が20年前か20年後に繋がっているタイムトンネルみたいなものを中心に、それを利用した人たちについて語り部が話すという形でに物語は展開する。まるでアラビアンナイトみたいで、この設定だけでもう引き込まれる要素は充分。 このタイムトンネルには重要な事項が定められていて、まずタイムトンネルの場所を変えることができない。そして、タイムトンネルで20年前の過去を訪れたとしても、そのとき起こったことを変えることはでき

    【書評】人生・生命・涙。テッド・チャン『息吹』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2020/03/02
  • 2019年下半期に読んだ本のベスト - Under the roof

    今年も面白いをたくさん読ませていただきました。 上半期は上半期でまとめたので、下半期に読んだでよかったものを5冊紹介します。 ◆三体 三体 作者:劉 慈欣 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2019/07/04 メディア: ハードカバー はい。ご存じ『三体』。 そもそも書評サイト覗くような人は今更『三体』の紹介は必要ないか、既に読んでるかだろう。今更とやかく言うことなんてないので、なんか面白い小説読みたいという方は黙って読んでください。 とりあえず、スケールでかくて、広げに広げた風呂敷全部回収するんだから凄い。この手のSFだと途中でちょっとした綻びが見えて気になったりしちゃうんだが、三体ではそれがなかった。突っ込みどころがあってもうまくそうさせないというか。テンション高いまま読み続けられるのはとてもよい。 これが面白かったら、『折りたたみ北京』や、ケン・リュウ作品なんかに進んでみ

    2019年下半期に読んだ本のベスト - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2019/12/27
  • 【書評】スマホ依存をやめられる人間になりたいです…『僕らはそれに抵抗できない「依存症ビジネス」のつくられかた』 - Under the roof

    僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた 作者:アダム・オルター 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2019/07/11 メディア: 単行(ソフトカバー) 薬物、アルコール、ギャンブル、SNS… 依存症という言葉で想起されるものは、ネガティブなものばかりだ。 書ではそんなありとあらゆる依存症について、なぜ依存症になるのかについてのメカニズムを詳しく分析したものだ。特にSNSやネットゲームなどのIT関連の依存症について詳しく解説している。 中には「ランニング依存」なるものも存在する。これはランニングの連続記録に対するこだわりにより起こるもので、10年や20年毎日ランニングを続けているランナーは、たとえケガをしていても、ハリケーンが近づいていようとも、なんと出産を間近に控えた妊婦でさえ、毎日のランニングをやめられなくなる。これはランニングが好きだからではなく、

    【書評】スマホ依存をやめられる人間になりたいです…『僕らはそれに抵抗できない「依存症ビジネス」のつくられかた』 - Under the roof
    tojikoji
    tojikoji 2019/12/17