菓子缶の小ロット販売で“黒子”脱却、「お菓子のミカタ」が見据えるB2B2C戦略:イノベーションで戦う中小製造業の舞台裏(12)(1/4 ページ) 街のお菓子屋さん向けに菓子用の缶パッケージを小ロット販売しているWebサイト「お菓子のミカタ」。同サイトを運営しているのは創業70年を迎える大阪製罐だ。同社の3代目社長である清水雄一郎氏は、街のお菓子屋さんをサポートする「お菓子のミカタ」の先に、B2B2Cのビジネスモデルを見据えている。 創業70年を迎える大阪製罐株式会社(以下、大阪製罐)の主力製品は、菓子用の製缶だ。12月初旬、社長の清水雄一郎氏のところに街の洋菓子屋さんから問い合わせが入った。 「昨日から、オンラインショップに注文が殺到しています。缶入りお菓子にオーダーが集中しているのですが、何か心当たりはありませんか?」清水氏は、すぐにピンときたという。 老舗の菓子缶メーカーが、小ロット缶