自衛隊にF-35戦闘機が100機追加される見通しです。さまざまな意見が見られますが、実は2013年時点ですでにほぼ既定路線で、またそれが妥当といえる理由もありました。 「100機1兆円超」のインパクト 2018年11月下旬、複数メディアが報じたところによると、航空自衛隊への配備が進んでいるロッキード・マーチンF-35「ライトニングII」戦闘機について、政府は約100機を追加取得する方針であることがわかりました。 拡大画像 航空自衛隊のF-35「ライトニングII」(画像:航空自衛隊)。 F-35は2011(平成23)年に、F-4EJ改「ファントムII」の後継となる次期主力戦闘機機として、42機調達することが決定されました。現在は三沢基地(青森県)において実戦配備のための準備が進んでおり、将来的には合計約140機程度が配備されることになると推測されます。 この総額1兆円超の規模となるビッグプロ
80歳おばあちゃん巻き添え死、死者計4人燃料税引き上げに対する抗議デモが暴徒化しているフランスの南部マルセイユで、80歳のおばあちゃんが窓の覆いを閉めようとして催涙ガス缶の直撃を受け、亡くなりました。11月17日に始まったこの抗議デモは「黄色ベスト(イエロージャケット)運動」と呼ばれていますが、死者はこれで4人目です。 仏内務省によると、12月2日の日曜日には蛍光色の安全ベストを着用した13万6000人がフランス全土で抗議デモに参加しました。彼らは地球温暖化対策のため、燃料税をどんどん引き上げるエマニュエル・マクロン大統領の辞任を要求しています。発端はディーゼル車やガソリン車を使う運転手の生活困窮です。 3日、マクロン大統領は緊急会議を開き、非常事態宣言を除く、すべての対応を協議しました。極右政党「国民連合(旧国民戦線)」のマリーヌ・ルペン党首は「マクロンはこの半世紀で自国民に対し発砲する
庶民の人気が非常に高いアムロ。photo by Eneas De Troya via flickr(CC BY 2.0) ラテンアメリカの両雄、メキシコとブラジルで個性の強い大統領が誕生することになった。 一人は、ひと月後の1月1日に、ブラジルで大統領に就任する極右のジャイル・ボルソナロだ。 そしてもうひとり、ボルソナロの大統領就任に先立つこと1か月、12月1日にメキシコで大統領に就任した、左派のアンドゥレス・マヌエル・ロペス・オブラドール、通称”アムロ”である。(参照:「El Pais」) ラテンアメリカで最も影響力のあるこの2国、左派のアムロと極右ボルソナロがラテンアメリカ諸国でこれからどのような影響を与えるか今後注目されるところである。 アムロの大統領就任で先ず注目されるのは、メキシコの現代史の中で80年余り続いた右派2大政党「制度的革命党(PRI)」と「国民行動党(PAN)」による
このノートは、2018年9月に刊行された『データサイエンス「超」入門 嘘をウソと見抜けなければ、データを扱うのは難しい』の第6章「人手不足なのにどうして給料は増えないのか」を【無償】で全文公開しています。 編集者曰く、 「在庫から考えて、紙ベースであと1000冊売れたら増刷です」という声を頂いたんで、ぜひぜひ手に取ってみて下さい。この無料公開を通じて、今まで本書の存在を知らなかった人に広まれば良いな、と思っております。 第6章の要点3つ・日本の失業率はOECD国際比較でも低く、人手が足りないように見える ・しかし、人手不足を表す指標として用いられる「有効求人倍率」は有効求職者数が急激に落ち込むなど動きが変で、ちょっと疑ってかかるべき ・今まで10人でやる作業を8人で対応していた仕組みに限界が来たので、経営者もやむなく人数を増やしているだけ、という仮説が考えられる。売上が増えるわけでは無いの
「上司が前時代的思考の持ち主だったので会社を辞めた」 「芸能事務所のオーディションに合格してデビューできると思ったのになかなかデビューさせてもらえなかった」 「アニメの監督が(以下略)」 ネット上ではしばしば、こういったトラブルについての話が話題になる。 このような話はたいていどちらか一方だけの言い分によって構成されており、もう一方の当事者の主張については通常知る術がない。 そんな非常にアンフェアなものであるにもかかわらず、Twitterやはてブのコメントなどでは、その一方的な主張を元に、やれこんな非常識な奴はさっさと淘汰されるべきだの、やれ男が悪い、女が悪い、与党が悪い、野党が悪いだのといった評論がなされる。 しかし、実際の出来事を知っている人間が、ネット上に書き込まれた(一方的な)話を見たら…。 ネット上に書き込まれたことが、実際に起きたことに比べて大きく歪曲されていたら…。 そしてそ
福建省厦門の西北拉麺を日本で食べられる店がオープン! 中国からやってきた手延べ麺の蘭州拉麺が大人気だが、そこからさらに独自進化を遂げたラーメンが日本に初上陸した。その名も西北拉麺(シーベイラーメン)である。 ▲場所は東京都中央区日本橋。駅でいえば水天宮駅、人形町駅も徒歩圏内。 この西北拉麺は料理名ではなく、中国の福建省厦門(アモイ)に何百店舗も暖簾分けされている人気店の名前。日本でいうとラーメンの来々軒とか蕎麦の長寿庵みたいな感じだろうか。 厦門は中国の南東部、台湾から海を挟んだ隣あたりに位置するのだが、ルーツである甘粛省蘭州が厦門からみると西北にあるため、西北拉麺という名前になったそうだ。 ▲青いピンが厦門、オレンジのピンが蘭州。日本でいえば鹿児島で独自進化した札幌ラーメンみたいな話でしょうか。 ▲原点である蘭州が西北にあるから西北拉麺。 西北拉麺の看板メニューは2つ。汁なし濃厚牛肉まぜ
Pedestrians walk along Wall Street in front of the New York Stock Exchange. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg 女性の同僚と夕食を共にするな。飛行機では隣り合わせで座るな。ホテルの部屋は違う階に取れ。1対1で会うな。これらが近頃のウォール街で働く男性の新ルールだ。要するに、女性の採用は「未知数のリスク」を背負い込むことなのだ。女性が自分の一言を曲解しないとは限らない。 ウォール街全体で男性たちは今、セクハラや性的暴力を告発する「#MeToo」運動への対応として、女性の活躍をより困難にするこんな戦略を取りつつある。妻以外の女性とは2人きりで食事をしないと発言したペンス米副大統領にちなんで「ペンス効果」とでも呼ぶべきだろうか。その結果は本質的に、男女の隔離だ。 30人余りの上級幹
G20における米中首脳会談で習近平は、かつて反対した米半導体大手・クァルコムによるオランダ大手NXP買収を承認したが、そこには「中国製造2025」の隠れた戦いがある。これこそが習近平の日本接近への原因の一つでもある。 ◆米中首脳会談における合意 トランプ大統領と習近平国家主席は、12月1日、アルゼンチンのブエノスアイレスで開催されたG20 閉幕後に首脳会談を行なった。会談における主だった合意は以下の通りである。 1. 来年1月からの追加関税拡大を当面はせず、90日間の猶予期間を与える(その条件として中国はアメリカの大豆などの農産物の輸入を増やす)。 2. ただし、90日以内に中国の「強制的な技術移転、知的財産侵害、サイバー攻撃」などの改善に関して米中間で合意がなされなければ、追加関税拡大を実施する可能性がある。 3. 中国がかつて反対した米半導体大手クァルコム(Qualcomm)によるオラ
イラン南部バンダルアバス港沖の石油タンカー(2012年7月2日撮影、資料写真)。(c)ATTA KENARE / AFP 【12月2日 AFP】イランは1日、同国から輸出した原油の代金を物品で受け取る取引を行うことで、韓国と最終合意したことを明らかにした。米国がイラン産原油に対して再発動した禁輸措置の回避を図る。 イラン韓国商工会議所(Iran-South Korea chamber of commerce)の関係者は国営イラン通信(IRNA)に対し、「韓国からの原油輸出収入を回復させる仕組みが考案された。これでイランの原油輸出収入は輸入される物品と交換される」と語った。 米国は2015年に結ばれた画期的なイラン核合意を5月に離脱。先月には対イラン経済制裁の再開に伴い、イランに壊滅的打撃を与える原油の禁輸措置を一方的に再発動した。 ブルームバーグ(Bloomberg)のデータによると、外交
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