将棋の第44期新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第3局が22日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指され、プロ棋士養成機関「奨励会」の都成竜馬(となりりゅうま)三段(23)が、プロ棋士の藤森哲也四段(26)に116手で勝ち、シリーズ2勝1敗で優勝した。“プロの卵”奨励会員の優勝は、新人王戦史上初めて。 都成三段は奨励会三段リーグに属し、日本将棋連盟からプロ棋士と認められる四段をめざし対局を重ねている。奨励会員が参加できるプロ公式戦は新人王戦など3棋戦だけで、過去に奨励会員の優勝はなかった。 新人王戦は若手棋士の登竜門と位置づけられ、歴代優勝者に森内俊之名人(43)、羽生善治三冠(43)、渡辺明竜王(29)らトップ棋士が名を連ねる。トーナメント方式で争われ、都成三段は5連勝で決勝三番勝負に進出。1局目は敗れたが、その後連勝して逆転優勝した。 都成三段は大阪市在住。2000年、小学生将棋名人戦で