ブックマーク / number.bunshun.jp (22)

  • 「髪の毛を切ってから、出直してこい」というヤジも…今夏甲子園の“非坊主”校、慶應高監督が明かす“高校野球の嫌いなところ”「皆、甲子園中毒になっている」(森林貴彦)

    青春の押し付け問題 大人が選手を自分好みのストーリーに当てはめようとする、いわば、青春の押し付け問題。これも高校野球が抱える、そして解決していかなければならない大きな課題の一つです。高校野球はシンプルに言えば、高校生がただ野球をやっているだけですが、真夏の風物詩やお祭りのように捉えている人が多く、もはや非常に巨大なエンターテインメントとなっています。新たなヒーローの出現や感動的なゲームを望むファンがいて、また、それを売り込んでいこうとするメディアの存在もある。そこで過剰に膨らまされたドラマに、それを望むファンが喜んでいつく。こうした土壌が高校野球にはあると思います。 そしてそれを支えているのが、春と夏の全国大会が公共放送で全試合生中継され、その面白さを全国民レベルで共有できてしまうところなのです。一部からは「試合が面白いのだから、いまのままでいいじゃないか」という意見も聞かれますが、それ

    「髪の毛を切ってから、出直してこい」というヤジも…今夏甲子園の“非坊主”校、慶應高監督が明かす“高校野球の嫌いなところ”「皆、甲子園中毒になっている」(森林貴彦)
  • 野球界に増殖中の“ネット系コーチ”に振り回される選手たち…巨人・久保康生コーチが語るデータ活用の利と害「今日伝えたことが、翌日には違っている」(鷲田康)

    巨人・久保康生巡回投手コーチの“魔改造”に迫る第2回は、データが氾濫する中で、どう若い投手を育てていくべきなのか? 久保コーチの視点と巨人の若手投手の“魔改造”の進捗状況を聞いた。〈全2回の#2/#1へ〉 日中を熱狂に巻き込んだワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝。その舞台裏を宮崎キャンプから取材していて印象に残ったことの1つが、ダルビッシュ有投手や大谷翔平投手が1球ごとにデータを精査しながら投球練習を行う姿だった。 2人の姿に感化されたように代表メンバーの投手たちも、ボールの回転数や回転軸の傾き角度などの数値チェックを投球練習の中でさらに重視するようになった。大会後に何人かの投手からは「データの活用の仕方が勉強になった」という証言も聞いた。

    野球界に増殖中の“ネット系コーチ”に振り回される選手たち…巨人・久保康生コーチが語るデータ活用の利と害「今日伝えたことが、翌日には違っている」(鷲田康)
  • チェコ史上初の「野球テレビ中継」、選手の本業は「地理教師・消防士・金融アナリスト」…WBCチェコ代表を“絶対好きになる”話(水次祥子)

    相撲、どこに行ったら見られるの? 屋根のある球場だけでなく、選手たちのほとんどは日に来ること自体が初めて。だからこそ目にするものすべてが新鮮だった。ジーマはうれしそうにこう続けた。 「日文化べ物も気に入ったよ。スシに、ラーメン。何ていう名前だっけな、あのラーメンは……。とにかく辛くておいしかった。日文化や伝統もいいね。お寺とか、細かいディテールにこだわるところとか」 ディテールとは? 「例えばレストランで、箸の置き方とかもてなしの仕方とか。何でもきちんとした決まり、約束事がある。(土俵に上がってから儀式がある)相撲もそうだよね。実はすごく相撲を見に行きたいと思っているんだ。どこに行ったら見られるの? 連れていってほしい」 そう言って人懐っこそうな笑みを浮かべた。 チームの大黒柱は「業・消防士」 チェコ代表は、昨秋にドイツで行われた予選A組(ヨーロッパ・アフリカのチームが出場

    チェコ史上初の「野球テレビ中継」、選手の本業は「地理教師・消防士・金融アナリスト」…WBCチェコ代表を“絶対好きになる”話(水次祥子)
  • 三笘薫“奇跡の1ミリ”、あの“証拠写真”を撮影した外国人カメラマンに直撃取材「なぜ撮れた?」「地上50mからニッポンのゴールを待っていた」(齋藤裕(NumberWeb編集部))

    サッカー サッカー日本代表 三笘薫“奇跡の1ミリ”、あの“証拠写真”を撮影した外国人カメラマンに直撃取材「なぜ撮れた?」「地上50mからニッポンのゴールを待っていた」

    三笘薫“奇跡の1ミリ”、あの“証拠写真”を撮影した外国人カメラマンに直撃取材「なぜ撮れた?」「地上50mからニッポンのゴールを待っていた」(齋藤裕(NumberWeb編集部))
  • 藤井聡太の強さに「人間をアンインストール」「落合監督時代の中日」的な部分が? 奨励会で対戦した“異色将棋本の著者”が語る天才の深み(白鳥士郎)

    「むしろ……藤井聡太さんは全然、人間ぽくないですけどね。正直」 異色の将棋としてベストセラーとなっている『現代将棋を読み解く7つの理論』。その著者・あらきっぺは、経歴も異色だ。 名は荒木隆。元奨励会三段。年齢制限で奨励会を退会となってからは、現代将棋に関するブログを執筆しつつ、アマ大会で活躍。 2019年には、アマチュアとして出場した朝日杯で、今期叡王戦で挑戦者となった出口若武六段にも勝利している。 さらに将棋ソフト『水匠』と100日間対局を続けるという荒行を敢行し、その直後に出場した将棋ソフトの大会では、生身の人間であるにもかかわらず不利な後手番でソフトを相手に引き分けに持ち込むなど、現代において最も将棋ソフトの棋風に詳しい人間の一人といえる。 インタビューの第2弾では、そんなあらきっぺの口から飛び出した「藤井聡太将棋には人間ぽさが無い」という言葉の意味を、徹底的に掘り下げる。(全

    藤井聡太の強さに「人間をアンインストール」「落合監督時代の中日」的な部分が? 奨励会で対戦した“異色将棋本の著者”が語る天才の深み(白鳥士郎)
  • フェラーリ、新幹線、大阪メトロ…凄腕“世界的デザイナー”は、なぜJ2山形の新エンブレムを「代表作」と呼ぶのか?(生島洋介)

    「いや、お金の問題じゃないんです。これは名誉なことですから」 2021年7月某日11時。山形と東京、そしてロサンゼルスをつないで行われた最初のオンライン・ミーティングで、予想外の言葉が発せられると、J2モンテディオ山形の鳥飼健司事業アドバイザーは思わず目を潤ませた。 現在のチーム名となって25年を機に、長年愛用したエンブレムの変更を検討してきた山形は、12月10日に地元出身の世界的デザイナー、奥山清行氏が手掛けた新デザインの発表を行った。 就任して3年の相田健太郎社長が「時代の変化に合わせ、モノとして使いやすくする必要がある」と考えてきたエンブレム。冒頭の言葉で動き出した“夢”のプロジェクトが形となった。 予算規模の格差は100分の1以上? 奥山清行/ケン・オクヤマと言えば、あのフェラーリをイタリア人以外で初めてデザインしたことで知られる人物だ。創業者の名を冠した記念モデルである『エンツォ

    フェラーリ、新幹線、大阪メトロ…凄腕“世界的デザイナー”は、なぜJ2山形の新エンブレムを「代表作」と呼ぶのか?(生島洋介)
  • 外国人記者が最後に語った“東京五輪の本音”「セブンイレブンは最高」「あの菓子パンが美味しかった」「シブヤが暗くて驚いた」(近藤奈香)

    閉幕した東京五輪。来日した外国人記者・カメラマンらに、大会の終わりに“音”を聞いた。彼らが話してくれた「コンビニ愛」、「交通のもどかしさ」そして「日人のホスピタリティ」とは――。 「オリンピックの取材を10回、12回、14回と重ねてきたベテランカメラマンであっても、今回に限っては一歩ずつ、様子を見ながら前に進むしかない」(ジョー・マクナリー氏、アメリカ人カメラマン)。地元から「望まれない」なかでの来日、到着後の自主隔離、猛暑……とアスリートのみならず、取材陣にとっても異例尽くしのオリンピックだった。 来日した取材陣のルーティンは「まず3日間の隔離生活を送った後、『オリンピック・バブル方式』に移行する、というものだった。(五輪関係者を外部と遮断するため)指定された宿に泊まり、専用シャトルバスで競技会場へ移動し、競技が終わると再びシャトルバスに乗り込み宿へ帰るというもの」(同前)。 もちろ

    外国人記者が最後に語った“東京五輪の本音”「セブンイレブンは最高」「あの菓子パンが美味しかった」「シブヤが暗くて驚いた」(近藤奈香)
  • 「普段の研究は息苦しい。でも対局の現場では…」渡辺明名人が脳研究者に明かしたAIとの距離感とは(雨宮圭吾)

    1月10日、11日に行われた王将戦第1局でも挑戦者の永瀬拓矢王座を破るなど、36歳でも衰えとは無縁の強さを見せる名人・渡辺明。「脳の研究者に会いたい」と語っていた名人が昨年末に訪れたのは、東大教授で日の脳研究の第一人者である池谷裕二の研究室。 Number将棋特集第2弾で実現した、脳を使うスペシャリストと脳を考えるエキスパートの2人による対談は、脳の老化から、棋士の研究法の変化、対局前や対局中における有効な脳の使い方まで、徹底的に論じられた。その白熱の内容は是非、将棋特集に掲載されている編でお楽しみいただくとして、誌面に掲載しきれなかったのが、将棋AIについて。 渡辺といえば、AIによる研究の深さでも知られる棋士。AIの性能が上がり続ける中、将棋の未来をどのように感じているのだろうか。 ◆◆◆ 池谷 AIによって若い棋士の将棋は進化していると思いますが、将棋というゲーム自体も進化して

    「普段の研究は息苦しい。でも対局の現場では…」渡辺明名人が脳研究者に明かしたAIとの距離感とは(雨宮圭吾)
    tomex-beta
    tomex-beta 2021/01/14
    お互いに専門外の話をしていて噛み合ってない気がする。脳科学者の方がAIの説明してるのはもやる
  • 「ぶん殴られて痛いなんて未熟ですよ」プロ格闘家・青木真也が東大卒プロゲーマー・ときどにズバリ(おおたとしまさ)

    プロ格闘家で「PRIDE」「DREAM」などでも活躍した、「ONE FC」元ライト級世界チャンピオン青木真也さん。麻布中・高から、東大へと進学したのち、プロゲーマーに転身。世界トップクラスの優勝回数を誇るときどさん。2人の“異業種格闘対談”が実現しました。聞き手はときどさんの中・高の先輩にあたり、『麻布という不治の病』を出版した教育ジャーナリストのおおたとしまささんです。(全3回の1回目/#2、#3へ) いまは「ファイトマネーよりYouTube収入」 ときど 大晦日に格闘技番組ばかりやっていた時期がありましたよね。当時よく見てました。 青木 かつてはテレビが強かったから「格闘技ブーム」ができました。いまはテレビが衰退しているので、メジャーな文化をつくるのが難しい。社会のルール自体がこの10年くらいで変わってきている感じはしますよね。 ときど eスポーツは逆にこの3年くらい当に上り調子です

    「ぶん殴られて痛いなんて未熟ですよ」プロ格闘家・青木真也が東大卒プロゲーマー・ときどにズバリ(おおたとしまさ)
  • ノンスタ石田が語る漫才と競技化(1)「M-1の影響でネタ作りが変わった」(中村計)

    その年のM-1が終わると「あの人はどう思ったのだろう」と感想が聞きたくなる人がいる。石田明さんはその代表的な1人だ。 漫才に点数がついて、優劣が決まる。 「漫才で点数を競う」この競技は、2001年に『M-1グランプリ』が始まる前は今ほどメジャーではなかった。 もちろん『M-1』以前から賞レース自体は存在したが、賞を獲ったから売れるというよりは、劇場でウケている芸人に送られる賞という意味合いが強かった。 『M-1』の登場は日の漫才シーンを、漫才のあり方を、芸人の考え方を大きく変えた。 競技化することで漫才はどう変わったか、そして変わらないものは何か。 2008年のM-1王者であり、そして芸能界屈指のお笑いオタクでもある『NON STYLE』石田明さんに話を聞いた。 ――漫才という芸能は来、笑わせさえすればいいものです。なのに、M-1という賞レースになると「キャラ漫才や物まねは評価されにく

    ノンスタ石田が語る漫才と競技化(1)「M-1の影響でネタ作りが変わった」(中村計)
  • アイルランドも日本も欺いた大勝利。弱点すら伏線にしたジェイミーの策。(生島淳)

    正直、勝つとしたらハイスコアのゲームだと思っていた。前半からジャパンが積極的にボールを展開してトライを取る。アイルランドはスクラム、ラインアウトのセットピースから寄り切りを狙う。 加えて、9月とはいえまだまだ蒸し暑い日列島、日が中7日、アイルランドが中5日の試合となれば、相手が疲弊するのは計算できた。 結果、取りつ取られつの大熱戦になってこそ、勝機があると思っていた。 ところが、ジャパンはこれまでのジャパンではなかった。これまで散々重視してきた、戦略的なキックをあっさり放棄した。 試合の入りからポゼッションを重視し、とにかくアタックを繰り返す。しつこいほどに。 ここまで徹底してくるとは予想していなかったし、このしつこさが昨年11月、炎のタックルでオールブラックスを破った魂のアイルランドを疲れさせた。 相手の予想を裏切る、という共通点。 この番狂わせ、4年前の南アフリカ戦と共通することが

    アイルランドも日本も欺いた大勝利。弱点すら伏線にしたジェイミーの策。(生島淳)
  • eスポーツは「有望な新市場」ですか?お金の話ばかりが話題になる違和感。 - eスポーツ - Number Web - ナンバー

    eスポーツという言葉を、一般のニュースでもよく見かけるようになった。 だいたい、こんなキーワードと一緒に登場していることが多い。 賞金28億円、トップ選手の年俸は1億円超え、世界の競技人口は1億人、大企業や有名アスリートがスポンサーとして参入……などなど。 これらは要するに「お金」の話である。もう少し正確に言えば、「市場規模」についての情報を示す言葉たちだ。 ゲームの楽しさや選手の個性という話を飛ばしてお金の話ばかりが広がっていく現状は、eスポーツを取材する人間としても1プレーヤーとしてもお腹いっぱいだと感じている。 思い起こせばeスポーツという言葉への反応は、ゲームメディアを除けば経済メディアがもっとも早かった。それはつまりeスポーツという「新興市場」が成長しており、ビジネスチャンスがありそうな業界だ、という文脈でニュースバリューを持ったからだろう。 しかしちょっと考えてほしいのは、たと

    eスポーツは「有望な新市場」ですか?お金の話ばかりが話題になる違和感。 - eスポーツ - Number Web - ナンバー
    tomex-beta
    tomex-beta 2018/11/16
    numberにこれが載るのか
  • 日本ハムの新スタジアム構想が凄い!「入場料無し」「弁当無し」の衝撃。(鈴木忠平)

    「彼らに聞いたら『だって甲子園に行くつもりで高校に入ったから』と……。僕とはそこが決定的に違いました。つまり自分が想像できないことは達成されない。そういうことです」 北海道旅行の目標になる、壮大なスタジアム構想を! その青年は今、北海道ハムファイターズ事業統轄部長として、新球場構想のプロジェクトを担っている。今年6月29日、新スタジアムのイメージ図を発表した席で「オンリー・ワンか、ナンバー・ワンか。北海道の皆様の誇りになるような球場にしたい」と語ったのが前沢だった。 「北海道を象徴するような文化であり、街づくりの中心となるようなものができれば、自然とオンリー・ワンになるし、世界ナンバー・ワンになると思っています」 例えば、北海道旅行に行く人に「何のために?」と尋ねると、こう答える。 「そりゃあ、美味しい海産物と◯◯スタジアムだよ」 これが前沢の言う文化としての球場であり、街づくりの

    日本ハムの新スタジアム構想が凄い!「入場料無し」「弁当無し」の衝撃。(鈴木忠平)
    tomex-beta
    tomex-beta 2017/08/16
    北海道の寒さと雪に関してどこまで計算してるんだろう。屋外に何時間もいるのっておもったよりもきつい。
  • <独占インタビュー> イビチャ・オシムから日本へのメッセージ。~Rewrite the Rule~(Number編集部)

    74歳になった今も全く変わらない、日そしてサッカーへの愛情。 日を離れて早7年──。今、オシムの目に日はどのように映るのか? 彼が待つサラエボに飛び、“我々が進むべき道”について聞いた。 ――今回のテーマは「Rewrite the Rule」。つまり、組織や社会を変革するための哲学についてお聞きしたいと思います。あなたは2006年にサッカー日本代表の監督に就任した際、まず最初に「日サッカーの日化」を掲げました。そこにはどんな意図があったのでしょうか。 「日化は実は簡単なことではなかった。言うは易しだが、実現は難しい。日人の特長を見極め、それを引き出す。さらに他者と比較する。ブラジルやイングランドと比べたとき、いくつかの領域で違いが明らかになった」 ――日人の特長とは何なのでしょう? 「勤勉さの面で日人は能力に恵まれている。それは能力であり特長だ。日では誰もが勤勉に働いて

    <独占インタビュー> イビチャ・オシムから日本へのメッセージ。~Rewrite the Rule~(Number編集部)
  • 「湘南はJ1に残れればいいチーム」浦和の指揮官に、敵は見えているか。(飯尾篤史)

    ゲームというのは、両チームの“共同作業”によって生まれるものだ。 “主役”は勝ったチームだが、敗れたチームが“助演男優賞”に値する輝きを放たなければ、主役も引き立たないし、ゲームという名の作品も引き締まらない。 その点で言えば、今季J2から昇格した湘南ベルマーレを浦和レッズが3-1で下したShonan BMWスタジアム平塚での開幕戦は、まぎれもなく好ゲームだった。 立ち上がりから、前評判どおりのハイプレスと運動量で湘南が先手をとる。一の矢がかわされても、二の矢、三の矢を放つ。インターセプトを狙い、横パスをさらい、背後から突くと、雪崩のような迫力で浦和陣内に攻め込んでいく。 「勝たなきゃいけないという気持ちで臨んでいた」と言ったのは湘南のキャプテン、永木亮太である。ピッチ上からは“浦和をってやる”という気迫がびんびん感じられた。 湘南のプレッシングがいかに鋭く、迫力のあるものであったかは

    「湘南はJ1に残れればいいチーム」浦和の指揮官に、敵は見えているか。(飯尾篤史)
  • 初めて明かす甲府での3年間の秘話。城福浩が語るプロヴィンチャの苦悩。(田邊雅之)

    2014年シーズン終了後に退任し、現在はフリーの城福浩氏。人も監督職への意欲を表明しており、噂されているポストも複数ある。城福氏はどのような選択をするのだろうか。 2012年から甲府を率い、J1昇格、そして2度の残留を果たした城福浩が、昨年限りで監督を退任した。はたして彼は「プロヴィンチャ(地方クラブ)」の指導者として何を目撃し、何を体得したのか。一人のサッカー人として、この3年間をどう総括し、再び未来に向けて歩み出そうとしているのか。 ――3年に及ぶ甲府での監督生活が終わりました。今、どんな気持ちが胸に去来しますか? 「ちょうど先日、かかりつけの眼科や内科の先生に挨拶回りを済ませてきたところで。甲府は予算的に厳しい分、地元の様々な方々に薄く広くサポートしていただいているんです。僕自身、定期的に地元の医師の方々に診ていただいていたんですが、挨拶を終えて帰る時に、待合室にいた20人くらいの

    初めて明かす甲府での3年間の秘話。城福浩が語るプロヴィンチャの苦悩。(田邊雅之)
  • 7000万人が熱狂する、ある“競技”。ゲームはスポーツになれるのか?(Number編集部)

    2014年10月19日、ソウルワールドカップスタジアム。 日韓W杯の開会式が行われたアジア最大のサッカースタジアムはその日、ある“競技”に熱狂する人々によって埋め尽くされていた。 アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、南米、そして日など世界中から詰め掛けた4万人の視線の先にいるのは、2チームに分かれた10人の選手たち。 彼らが向かっているのはPC。操作しているのはマウスとキーボード。 そう、彼らが熱狂する競技とは「ゲーム」。 この日行われていたのは「League of Legends」(以下LoL)という、世界で最も多くのプレーヤーを持つPCゲームの世界大会なのだ。 最寄駅を降りた瞬間から、そこはまさに野外フェス状態。スタジアムまでの道には所狭しとブースが建てられ、ファンアート、コスプレ、グッズ販売などでにぎわい、特設ステージでは、絶え間なくイベントが行なわれていた。 大会のオープニングセレ

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  • ファンハールはマンUをどう変える?ウイング、確率論、そして香川真司。(田邊雅之)

    現在はオランダ代表を率い、ブラジルW杯への準備を進めているファンハール。今大会後の退任が確定したわけだが、母国にどんな置き土産を残すのだろうか。 紺色のジャケットに赤いネクタイ姿のライアン・ギグスが、眉間に皺を寄せながら戦況を見守る。隣にはトラックスーツに身を包んだニッキー・バット、ポール・スコールズが鎮座し、ベンチの一番左側にはフィル・ネヴィルが座る。 ドキュメンタリー映画「クラス・オブ・92」さながら、ユナイテッドで一時代を築き上げたメンバーがベンチに並ぶ姿には、独特の華と趣がある。 しかし「ファーガソンの雛子たち」が、ベンチに揃うシーンはしばらくおあずけになりそうだ。5月19日、赤い悪魔の次なる指揮官に、現オランダ代表監督のルイ・ファンハールが就任することが正式決定したからである。 契約期間は3年間。監督就任の会見で、ファンハールは次のようにコメントしている。 「私はプレミアリーグで

    ファンハールはマンUをどう変える?ウイング、確率論、そして香川真司。(田邊雅之)
  • W杯初戦で勝点を得た'02年と'10年。日本に必要な「情報戦」の仕掛け方。(戸塚啓)

    2002年の日韓W杯で日に史上初の勝ち点、勝利、グループリーグ突破をもたらしたフィリップ・トゥルシエ。現在は中国スーパーリーグ、深セン紅鑽を指揮している。 2002年の日韓ワールドカップのグループステージ初戦で、フィリップ・トゥルシエ率いる日がどんなサッカーをしたのか覚えているだろうか。誰もが記憶に刻んでいるのは、鈴木隆行の同点ゴールであり、一度は逆転弾となった稲潤一のドリブルシュートのはずである。日とベルギーが2点ずつを奪い合った後半は、ジェットコースターのようなスリルに満ちていた。 前半の日は? これといったチャンスは作っていない。 一方のベルギーは、何度か決定的な場面を作り出している。相手のゴールに迫った回数はほぼ同じだったが、相手を脅かしたのは日ではなくベルギーだった。 トゥルシエが仕掛けたベルギーへの「撹乱」。 しかし、それこそが日の狙いだった。2トップの一角を担っ

    W杯初戦で勝点を得た'02年と'10年。日本に必要な「情報戦」の仕掛け方。(戸塚啓)
  • NBL、bjリーグに見るプロ化の壁。日本バスケット界の“市場規模”。(小川勝)

    NBLでも群を抜いた観客動員、スポンサー契約を誇るリンク栃木ブレックスの田臥勇太。地元との関係も密接で、日でプロバスケットチームを作る一つのモデルケースになっている。 バスケットボールの国内リーグ「NBL(National Basketball League)」がレギュラーシーズンの終盤を迎えている。 NBLでは東西両地区、それぞれ6チームのうち上位3チームがプレーオフに進む形式になっていて、西地区はすでにアイシンシーホース三河、和歌山トライアンズ、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋のプレーオフ進出が決まっている。東地区も東芝ブレイブサンダース神奈川とトヨタ自動車アルバルク東京は決まっていて、最後の1枠をレバンガ北海道とリンク栃木ブレックスが争う形になっている。レギュラーシーズンは4月27日まで。プレーオフは5月3日から始まる。 しかしこのように書いても、そもそもNBLが昨夏に創設さ

    NBL、bjリーグに見るプロ化の壁。日本バスケット界の“市場規模”。(小川勝)