経営コンセプトとしてのERPを実現するために、企業の主要業務(財務・管理会計、人事、生産、調達、在庫、販売など)を包括する情報システムを構築するために開発された大規模な統合型パッケージソフトウェアのこと。統合業務パッケージともいう。 1980年ごろ、ERPという経営概念を実現するためのシステムは、汎用機の上に構築され、最初のERPパッケージも汎用機をターゲットプラットフォームとしていた。やがて、1980年代後半からのダウンサイジング化の流れを受けて、1990年代初めにクライアント/サーバ・システムで動作するERPパッケージが誕生している。 ERPシステムは、業務や部門単位の情報システムと違って、企業で行う基幹業務のすべてを発生ベース(伝票処理)で1つのデータベース(大福帳型データベース)に一元管理する、もしくは会計・販売などの個々のシステム間で連携する設計により、基幹業務全体を統合的に管理