この記事はFUJITSU Advent Calendar 2021の17日目です。 みんな大好きCOBOLの強みに十進演算があります。しかし、最近の言語には十進演算のための型(.NETのdecimalやJavaのjava.math.BigDecimalやその他)があるので、COBOL要らないんじゃない?みたいな話を聞いたりするわけです。それについて、COBOL処理系に関わっている身として思うところを述べたいと思います。「まあ、decimalやBigDecimalとかでできるっちゃできるんだけど…」の「だけど…」の部分を説明してみたい。 内容はざっと以下の通り。 二進浮動小数点で金計算をすると何がまずいかのおさらい。 十進浮動小数点の説明。 decimalやBigDecimalとCOBOL十進型の違い(BCDの説明)。 で? きっかけは、今年9月にとある記事のおかげでCOBOLがtwitte