ギガス写本は中世期最大の写本である。 ギガス写本(ギガスしゃほん、Codex Gigas)は、中世期の現存する最大の写本である[1]。中には悪魔の大きなイラストがあり、その製作にまつわる伝説から悪魔の聖書 (Devil's Bible) とも呼ばれている。13世紀初め、ボヘミア(現在のチェコ)のベネディクト会の修道院で作られたと見られている。ヴルガータ版聖書を含み、他にも様々な歴史的文書が含まれていて、全てラテン語で書かれている。三十年戦争中の1648年、スウェーデンが戦利品として持ち帰り、今はストックホルムのスウェーデン国立図書館が収蔵しているが、通常は公開されていない[1]。 全体が豪華に装飾されている。 この写本は皮革と金属製装飾で覆われた木製のフォルダで束ねられている。高さ92cm、幅50cm、厚さ22cm、重さ74.8kg、ページ数624ページで、中世の既知の写本としては最大であ