2019年5月21日(米国時間)から、Windows 10の大型アップデート「Windows 10 May 2019 Update(May 2019 Update)」の配信が順次始まった。主要な新機能や変更点を見ていこう。 May 2019 Updateでは、Linuxとの親和性をさらに高める機能が追加された。この他、メモ帳のデフォルト設定の文字コードがUTF-8となり、今まで以上にソフトウエア開発者に使いやすくなった。
勤務していた会社を辞め、たった一人で「達人出版会」という電子書籍専門の出版社を作ったソフトウエア技術者がいる。 高橋征義氏は達人出版会の代表取締役を務めるとともに、プログラミング言語Rubyの利用者や開発者の支援組織「日本Rubyの会」の代表理事という顔も持つ。 出版社を作ろうと思ったきっかけは「技術者がきちんとビジネスやマネタイズを意識するための勉強会」を準備するために、とある飲み会に参加したことだった。 「どんなビジネスをすればいいか」と他の技術者と話し合っているうちに、「良質な技術コンテンツを電子書籍として提供するサービスが日本にも欲しい」という話になった。 既存の出版の枠組みの中で出版社が電子書籍に注力しようとしても簡単ではない。こう考え、高橋氏は自分でやってみることにした。 当初はソフトウエア開発会社に勤めながら、電子出版サービスを検討した。しかし、同氏は昼の仕事に加えて、Rub
現在、総務省などが検討を進めているマイナンバーのシステムには、様々な問題点が存在する。第2回である今回は、第1回で紹介した「符号」や「アクセス・トークン方式」のような仕組みを使用することの問題点や、マイナンバーのシステムに戸籍電算システムが参加しないことがもたらす問題点を指摘する。 本論に移る前に、第1回の内容について補足の説明を行いたい。まず本連載で筆者が提示するマイナンバーのシステム構成は、あるITベンダーが市町村の担当者向けに説明を行った「設計案」に基づいている。これは、総務省や市町村の意向を汲んで作られたものではあるが、あくまでもITベンダーによる案であり、今後の検討によって変更される可能性がある。このことをご了承いただきたい。 第1回で筆者は、このITベンダーが作ろうとしているシステムの雰囲気を、できるだけそのままの形でお伝えしようとした。実は、ITベンダーのシステム設計案の中に
3月20日に韓国で発生した大規模サイバー攻撃(関連記事1、関連記事2)。同時多発的に発生していることから、ウィルスを用いたサイバーテロ(サイバー戦争)という話が最も有力になっている。 筆者は、今回の事件は、韓国における非正規Windowsの存在が引き金になったと推測している。なぜ、そのように判断したか、順を追って解説してきたい。 まず、2003年に大流行したSQL Server 2000に感染するSQL Slammerというウィルスの存在を思い出してほしい。あのときは、米国と並んで韓国でも大きな騒動となり、一時インターネットが使えないなどの大混乱となった(関連記事3、関連記事4)。その大きな要因は韓国内で大量の海賊版Windowsを利用されていたことで、複数のサーバーで適切な運用及びセキュリティパッチが適用されておらず、そのため韓国内でウィルス感染が一気に広がり、韓国内のインターネットがダ
富士通は2012年11月13日、同社でノートパソコンを製造している島根富士通の工場を公開した。Windows 8の登場や薄型パソコンが増えたことにより、作業工程の複雑化が進んでいる。その中でも従来と同様の製造スピードと品質を維持するために、同社は開発から製造までを一貫して日本国内で手がける「メード・イン・ジャパン」体制を維持すると説明。製造ロボットの活用など効率化を進めていくことで、製造コストでも中国など海外の工場に対抗できるとの見通しを示した。 富士通が以前、取り引きしていた中国のODM(パソコンなどの委託製造業者)工場では、1ラインに120人を投入していた。それに対し、島根富士通では16人――。島根富士通の宇佐美隆一社長は、日本でパソコンを製造する優位性を示す指標として、こんな数値を示した。「中国の工場は離職率が高く、人が頻繁に入れ替わる。今日来ていた人が明日は来なくなる。だから単純作
講談社は2012年11月16日、自然科学系新書「ブルーバックス」電子書籍版52タイトルの販売を開始した。2012年の1年間で国内の出版物6万冊の電子化を目指す経済産業省の「コンテンツ緊急電子化事業(緊デジ)」の適用を受けた。 配信タイトルは、2008年ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎氏の『クォーク第2版』(1998年2月刊)、2002年ノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊氏の『ニュートリノ天体物理学入門』(2002年11月刊)のほか、『子どもにウケる科学手品77』(後藤道夫著、1998年11月刊)など。人気が高く、版を重ねているものを選んだ。 配信は以下の17書店(五十音順)。エルパカBOOKS、GALAPAGOS STORE、紀伊國屋書店BookWebPlus、コープデリeフレンズ電子書店、koboイーブックストア、セブンネットショッピング、電子文庫パブリ、どこでも読書、TOP BOO
左から凸版印刷の大湊満専務取締役、三省堂書店の亀井忠雄社長、BookLiveの淡野正社長、UQコミュニケーションズの片岡浩一副社長、NECの國尾武光執行役員常務 凸版印刷グループの電子書籍ストア運営会社であるBookLiveと、三省堂書店、NEC、UQコミュニケーションズの4社は2012年11月7日、6インチのEインクモノクロ電子ペーパーを搭載した電子書籍端末「BookLive!Reader Lideo(リディオ)」を発表した(関連記事:「無料WiMAX通信付きで8480円」の電子書籍端末Lideoを12月発売、凸版グループ)。 同日午後、都内で4社による記者発表会が開催されていたが(写真1)、たまたま会場近くで用事があった記者は時間ギリギリに飛び入りで参加。発表会終了後、会場の一角にタッチ&トライコーナー(写真2)があったので、写真撮影がてら短時間ではあるが実機に触ってみた。 以下、ファ
米Mozillaは現地時間2012年7月2日、「Boot to Gecko(B2G)」という名称でプロジェクトを進めていたモバイルOSの正式名を「Firefox OS」とすることを発表し、デバイスメーカーや通信キャリアとの提携も併せて明らかにした。 Firefox OSはWebプラットフォーム型のOSで、すべてのデバイス機能をHTML5アプリケーションとして開発できる。Mozillaの説明によれば、同OSはエントリーレベルのスマートフォンに最適化し、不要なミドルウエア層を取り除いているため、モバイル事業者は想定した価格帯でより豊富な使用体験の提供を実現できる。 Firefox OSを採用した端末は当初、「Alcatel One Touch」ブランドを冠した中国TCL Communication Technology Holdings(TCL通訊科技)と、中国ZTE(中興通訊)が手がける。提
デジタル教科書教材協議会(DiTT)は2012年6月5日、デジタル教科書に関するシンポジウムを開催した。その場で、同協議会がまとめた「デジタル教科書法案」を発表。デジタル教科書を正規の教科書として認めることなどを盛り込んでいる。 現在、デジタル教科書は法律的に正規の教科書として扱うことができない。学校教育法や著作権法などで、教科書は「図書」、つまり紙の書籍と定められているためだ。このため、デジタル教科書は教科書検定の対象になっていない。また著作権法では、教科書は必要な範囲で著作物を掲載できると認めているが、デジタル教科書はこうした特例が適用されない。DiTTでは2012年4月5日に「DiTT政策提言2012」を発表し、こうした法律の改正などを提言した。「これまでいわば“タブー”だった。それに思い切って切り込んだ」(DiTT事務局長で慶應義塾大学メディアデザイン研究課教授の中村伊知哉氏)。
米グーグルは2012年6月5日、同社のWebサービスに新しいセキュリティ機能を追加したことを明らかにした。国家が関与していると思われる攻撃を受けているユーザーに対して、警告メッセージを表示する。 グーグルが提供するWebサービスでは複数のセキュリティ機能を用意し、必要に応じてユーザーに警告を表示している。例えば5月22日には、「DNS Changer」ウイルス(マルウエア)に感染していることを知らせる機能を、同社の検索サイト「Google」に追加。感染パソコンでGoogleを利用すると、検索結果画面の上部に警告が表示されるようにした。 今回追加されたのは、国家あるいは国家が支援するグループによる攻撃を警告する機能。国家が関与するとみられるウイルス攻撃やフィッシング攻撃などの標的となったユーザーに、警告を表示する(図)。 グーグルによれば、同社による詳細な分析や被害者からの報告などで、国家が
出版取次大手であるトーハン(東京都新宿区)は、書籍や雑誌の売れ行きや市場に出回っている在庫量を「見える化」する情報システム「TONETS i」を2012年第2四半期に稼働させ、出版社に提供する。トーハンの中村勉執行役員システム部長は「在庫量が適切かどうかを判断しやすくして、販売効率の改善や返品数の削減に役立ててもらう」と語る。 出版社は従来、書店から書籍や雑誌の注文を受けても、希望通りの量を配本しないことが少なからずあった。背景には、書店が売れ残った書籍を出版社に返品できる書籍流通独特の仕組みがある。この仕組みにより、出版社が返品の痛手を被ることを不安視し、適切な量を発注している書店にも十分に書籍を配本しない事態が発生していた。 こうした問題について中村執行役員は「書店と出版社がお互いの実績を知らないことが原因」と指摘する。TONETS iによって、出版社が発注元の書店の販売実績や、市場の
米Googleは現地時間2012年4月5日、電子書籍サービス「Google eBooks」におけるリセラー向けパートナープログラムの停止について発表した。2013年1月末をもって終了する。 Googleはプログラム終了の理由を、「当初見込んだほど関心を集めることができず、明らかに多くの読者や書店のニーズに対応していないと判断した」と説明している。 Google eBooksは、Webアプリケーションのほか、「Android」や「iOS」を搭載したモバイルデバイス、ソニーや米Barnes & Nobleなどの他社製電子書籍閲覧端末など、さまざまなプラットフォームで電子書籍を読めるようにすることを目指して2010年の12月に開始された(関連記事:Google、電子書籍販売サービス「Google eBooks」を開始)。サービス開始とともに開設された電子書籍販売サイト「Google eBooks
「速く動くことでより多くのものを作り、速く学べます。しかし多くの企業は大きくなると、速度低下による機会損失よりも失敗をより恐れ、スピードを落としてしまいます。私たちは『速く動いて失敗せよ』と言っています」 フェイスブックの若きCEO(最高経営責任者)、マーク・ザッカーバーグは、上場に向けた申請書の中で「ハッカーウェイ」と呼ぶ同社の文化をこう説明した(参考記事)。 マーク・ザッカーバーグの言葉通り、フェイスブックのスピードは驚異的だ。この1年の間に、ツイッターのように友達以外の人をフォローできる「フィード購読」、時系列で個人や企業の投稿を表示する「タイムライン」、友達の動向をリアルタイムで表示させる「リアルタイムフィード」、災害用伝言板機能、「リーチジェネレーター」といった広告機能など、数々の新機能を追加してきた。画面の表示方法などの小さな変更はさらに多い。ユーザー数が少ないサービスならとも
ハードディスクや共有フォルダに保存されているフォルダあるいはファイルのNTFSアクセス権をチェックするフリーソフトやシェアウエアは数多く公開されている。その中でも使いやすいツールとして、以前に「フォルダーアクセス権マップ」を紹介した。 無償でNTFSアクセス権をチェックする この「フォルダーアクセス権マップ」は、共有フォルダのNTFSアクセス権をスキャンし、Microsoft Excel(2003/2007)またはMicrosoft Visio(2003/2007)形式のデータとして出力するフリーソフトだ。簡単に使用できて、出力結果を表計算ソフトなどで確認でき使いやすかった。現在は4.0にバージョンアップされ、ダウンロードサイトも変更されている(現在のダウンロード先)。 バージョン4.0では、Windows 7/Visio 2010/Excel 2010に対応するようになった。だが、残念な
米Googleは現地時間2012年4月3日、電子決済の技術やサービスを手がける米TxViaを買収したと発表した。Googleの電子決済サービス「Google Wallet」を補完するとしており、買収の目的は同サービスの機能拡充や顧客基盤の拡大と見られる。 TxViaは米ニューヨーク市に拠点を置く企業。PaaS(Platform as a Service)形式の電子決済サービスを企業向けに提供しており、創業からこれまでの5年余りで1億以上のアカウントを取り扱ってきた。Googleは買収金額など詳細について明らかにしていないが、電子決済部門副社長のOsama Bedier氏は公式ブログで、「TxViaのサービスはGoogle Walletやパートナー企業の基盤となる大手決済ネットワークと連携しており、世界規模で技術革新を促進できる」と述べている。 Google Walletは昨年9月に米国で開
トッパングループの総合電子書籍書店「BookLive!」を運営するBookLiveは2012年4月2日、ブラウザー上に自分が購入した本の情報やレビューを公開できる“ソーシャル本棚”サイト「読むコレ」をオープンした。三省堂書店と連携して三省堂の店頭で購入した書籍も“本棚”内に表示。両社のポイントサービスも連携させる。 昨年末に発表した両社の事業提携に基づくサービス。読むコレでは、BookLive!とクラブ三省堂のユーザーIDを利用して、ユーザーが購入した書籍を公開。購入履歴やレビューをほかのユーザーと共有して、紹介しあうことができる。三省堂の書籍購入データベースを利用するため書籍情報の手動登録は不要で、本棚内の同期ボタンを押すだけで書籍情報を管理できる。 また、クラブ三省堂ポイントのサービスをBookLive!ストアに導入する。両サービスのユーザーIDを連携させ、BookLive!での電子書
ネットで創作活動をするアニメやマンガ系クリエイターを支援するWebサイトを運営しているTINAMIは2011年3月29日、震災被災者への義援金集めを目的として、チャリティ電子書籍「東北関東大震災チャリティ本」を4月中旬に頒布開始すると発表した。カラー・モノクロ混合でページ数は50~100ページ程度を予定。価格は500円(税別)で、売り上げの全額を日本赤十字社に寄付する。 同チャリティ本には、スクウェア・エニックスのゲーム「ゼノギアス」などのキャラクターデザインを担当した田中久仁彦氏をはじめ、有名漫画雑誌で連載中の漫画家などが多数参加する。3月17日から参加募集を開始したところ、3月28日時点で130人以上のクリエイターが参加を表明したという。執筆に対する原稿料などは支払わず、売り上げをすべて義援金として寄付する。収支については同社Webページ上で公開するとしている。 電子書籍の頒布は、書籍
米Microsoftは、中小企業(SMB)のクラウドコンピューティング移行に関する調査結果を米国時間2011年3月24日に発表した。それによると、SMBの39%が3年以内にクラウドコンピューティング環境をベースにした有料サービスを1件以上導入する予定という。また、SMBが導入する有料クラウドサービスは今後3年で平均3.3件に増加する見込み。 現在、1件以上のクラウドサービスを有償導入している企業は29%で、これら企業が導入している有料クラウドサービスの件数は平均2件に満たない。SMBのクラウドサービス導入はゆるやかに進行し、しばらくはオンプレミス(自社導入)型インフラと組み合わせたハイブリッドモデルの運用が続くと、Microsoftは見ている。 有料クラウドサービスを選ぶ場合、SMBが判断材料として特に重視するのは過去のサポート体験だ。SMBの82%が、地元に拠点のあるサービスプロバイダー
米アマゾン・ウェブ・サービシズは2011年3月28日、仮想マシン貸しサービス「Amazon EC2」で、仮想マシンを運用する物理サーバーを顧客専用にするサービス「Dedicated Instance」を開始した。従来のAmazon EC2では、1台の物理サーバー上で複数の顧客の仮想マシンが稼働していた。 Dedicated Instanceは、Amazon EC2内に顧客専用の仮想ネットワークを構築する追加サービス「Virtual Private Cloud(VPC)」と組み合わせて利用する。顧客は、VPCを使って運用する仮想的な自社ネットワーク内で、自社だけが利用する物理サーバーを運用できるようになる。1台の物理サーバー上に複数の顧客の仮想マシンが同居するAmazon EC2の通常構成と比べて、セキュリティを強化できる。 現時点でDedicated Instanceが利用できる「リージョ
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