昨日の電王戦第3局は、コンピュータとか関係なく、純粋に一局の将棋として素晴らしかったですね。 先手で研究十分な船江五段が、明確な悪手で一気に形勢を損ねたわけでもなく、何度も優勢を築いた上でのツツカナ勝利ですから、ツツカナがものすごく強かったのでしょう。もちろん、それを正面から受け止めた船江五段も同じように強かったからこその大熱戦です。改めて、将棋の素晴らしさを思い知らされました。 さて、昨日の一局はツツカナ側に印象深い手が多かったです。74手目△5五香、94手目△6六銀、そして116手目△7三桂などです。 その中でも指された瞬間に度肝を抜かれたのが△6六銀です。 元々、位置が悪いので取られる事もないが使う事もできなかった7五の銀を、忙しい終盤にもかかわらずグイッと一歩押し込んできた手ですね。まさに「指されてみるとなるほど」という、先手陣を圧迫しつつ先手の龍の効きを弱めるタダ捨てで、素晴らし