アステラス製薬は23日、金曜日の終業時間を通常より1時間45分早め、午後4時とする制度を4月から導入すると発表した。勤務時間を減らしても給与は減らさず、社員の仕事と生活の調和(ワークライフバランス)を支援する。 経理や人事、研究所に勤務する社員など、国内のグループ会社を含めた約3000人が対象。金曜日を「ファミリーフライデー」と位置付け、家族と過ごす時間などを増やしてもらう。始業時間の午前8時45分は変えない。アステラスは「社員の生産効率を上げるため、導入を決めた」(広報部)としている。 取引先を持つ営業担当者やシフト勤務の工場など、一律の4時退社が難しい約4500人については、各職場でそれぞれ時短を進める。 産休や育児休業から仕事に復帰する際に、ベビーシッターなどの費用を補助する制度も同時に始める。