「一度、この世界を辞めようと思ったとき、さんまに意見されましてね。『師匠、僕に教えてくれましたやん。〈人生あるがまま〉って』。えらい弟子ですわ。今は、きょう一日を生かしていただいている。瞬間の命を大切に生きようと思っているんです」 文・豊田昌継 しょうふくてい・まつのすけ 大正14年8月、神戸市生まれ。昭和23年、五代目笑福亭松鶴に入門。その後「宝塚新芸座」に入り、役者としても活動。吉本では「吉本ヴァラエティ」(のちの吉本新喜劇)で作・演出・主役をこなしたほか、番組やCMを風刺した「テレビアラカルト」で人気を得た。弟子に明石家さんまのほか、長男の明石家のんきがいる。