フェイクニュースによる世論操作やサイバー攻撃などあらゆる手段を駆使した「ハイブリッド戦」への対応が、次期防衛大綱に盛り込まれたが、その対策は多岐にわたる。一足早く「ハイブリッド戦」の脅威に直面するヨーロッパでは、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)が設置した「ハイブリッド脅威対策センター(The European Centre of Excellence for Countering Hybrid Threats)」の参加国が倍増している。 イエローベストの背後にロシア「フランスで起きているイエローベスト運動の動きを見ても、ロシアが背後にいることは明白だ」。調査に対応してくれたディレクターのヴィトゥタス氏は説明してくれた。 同センターは、2017年にフィンランドの首都ヘルシンキに設置され、予算はフィンランドが半分、残りを参加国が負担する。職員は21人で、専門家との連携や政府関係者