フットボール・オーナーズファイル(1) 昨夏、『The Billionaires Club - The Unstoppable Rise of Football's Super-rich Owners』と題された意欲作がイギリスで出版された(今年4月にリリースされた日本語版は『億万長者サッカークラブ サッカー界を支配する狂気のマネーゲーム』田邊雅之訳 カンゼン)。 『フィナンシャル・タイムズ』紙が「ピッチ外の情勢に興味のある多くのフットボールファンが、すっかり引き込まれてしまう本だ」と評したこの本は、現在のトップクラブのオーナーたちの横顔を紹介しながら、彼らが天文学的な金額を投じてクラブを買った動機に迫っている。 今回、著者である記者のジェームス・モンターギュ氏が、連載形式でスポルティーバに寄稿する。第1回は、ビリオネアとフットボールが密接に結びつく流れを作った人物、ロマン・アブラモビッチ