『鹿の王』上・下巻 著者:上橋菜穂子 出版:角川書店 レビュー・あらすじ・感想 2015年「本屋大賞」受賞作品。著者の上橋氏は、これまでに、野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。小さなノーベル文学賞とも言われる「国際アンデルセン賞作家賞」を2014年に受賞し海外での評価も高い。 『鹿の王』は、大自然を舞台に国家や民族、支配者と被支配者、それぞれの思惑、自らの命を投げ打ってでも弱き者達のために強大な権力と相対する戦士と、権力の裏で暗躍する人々、蔓延する伝染病に立ち向かう医学者と、それを妨害しようとする旧来の価値観等々が重層的に幾重にも折り重なり、気宇壮大な世界観で、読む者を圧倒する筆致で描かれた物語だ。 【スポンサーリンク】 鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐ 作者: 上橋菜穂子出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2014/09/24メディア: