ここ最近になって急増している、ご近所トラブルの原因のひとつ「悪臭」。この対策として、これまで行われていた機械による測定から、人の嗅覚を使って測定するシステムを導入する自治体が増えているという。その悪臭判定の現場では、「臭いのプロ」が活躍しているという。でもそれっていったい、どんな人たち? 悪臭の判定に、人間の鼻による測定が導入されている背景には、悪臭原因の多様化がある。これまで悪臭というと、工場や畜産農家から出る臭いが中心で、アンモニアなどの特定物質を機械で測定してきた。しかし、最近では飲食関係の店舗や家庭など、身の回りから出る悪臭が増加。このような身近な悪臭は、さまざまな臭いが交じり合っているため、機械による物質ごとの測定では対応しきれなくなっているのである。 そこで導入されたのが「臭気指数規制」というシステム。これは国家資格を持つ「臭気判定士」が6人以上の一般人を使い、悪臭であるかどう