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映画とセルクマに関するtoshi20のブックマーク (161)

  • 「アイアンマン3」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Iron Man 3 監督:シェーン・ブラック 脚:ドリュー・ピアース/シェーン・ブラック ロバート・ダウニーJr.が麻薬で逮捕・収監されたのは1996年の事である。それでもあまりある才能で仮出所後に「アリー・myラブ」シーズン4で鮮やかに復帰し、その芸達者ぶりを発揮してゴールデングローブ賞を獲得したにも関わらず、2001年にコカイン所持で再逮捕され、ドラマからも降板することになる。 そんな彼が、である。「アイアンマン」という大作でトニー・スタークという当たり役を手にし、続編、さらにマーヴェルヒーローが一同に会した「アベンジャーズ」では中心的存在として活躍。俳優として今やオファーが引きも切らない状況である。彼の演技の才能と、波瀾万丈とも言える人生がトニー・スタークという男に、大きな魅力と深い陰影を与えているのは言うまでもないわけであるが。 ほんで。「アイアンマン」及び「アイアンマン

    「アイアンマン3」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/05/02
    「アイアンマン3」感想書きました。
  • 「偽りなき者」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Jagten 監督:トマス・ヴィンターベア 脚:トマス・ヴィンターベア/トビアス・リンホルム この物語はミステリーではない。大迫力のアクションもない。殺人も陰謀もない。 だが、無垢の終わりを告げた女の子の、何気ない「嘘」から始まるこの物語は、1人の男が見る、何気ない日常があまりにも酷薄な地獄へと変わる風景と、壮絶な戦いのドラマを描き出す。 この物語が始まるきっかけは、デンマークの小さな町に住むある女の子が、ひとりの男性に「好意」を持ったことだった。 その男・ルーカス(マッツ・ミケルセン)は女の子の父親の親友で、彼女が通う幼稚園の保父をやっている。とても彼女に優しく接してくれるその男は、元教師で、かつては結婚していたが、離婚して、子と離れてくらしている。との仲は冷えているが、最近になってようやく、息子と暮らしてもいい、というからの許可を得て、彼はとても喜んでいる。 女の子は、そ

    「偽りなき者」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/04/10
    「偽りなき者」感想。本当に素晴らしいので、みんな見ればいいと思う。
  • 虚馬ダイアリー - ツンデレラマン

    原題:Pride & Prejudice 監督:ジョー・ライト 21世紀初頭。日にツンデレという概念が一般化した。だが、ツンデレの先進国はどこか、と言えばイギリスである。根拠は?この映画である。正しく言えば、この映画の原作である。 というわけで、イギリスではおなじみの古典「高慢と偏見」の映画化である。えー、さて。 「高慢と偏見」はジェーン・オースティンによって18世紀に書かれた、イギリス文学の古典である。その内容は、といえば、「身分違いの恋」という、題材としては実にありふれたものだ。恋愛に至る二人は、大地主で愛想のない性格で有名なダーシー氏と、決して裕福な家の出ではないが鼻っ柱が強く知性のある5人姉妹の次女、エリザベス。この二人は、舞踏会で出会い、一目で相手に惹かれるものを感じる。 しかし二人には問題があった。身分の差もあるが、もっと重大なことだ。 ふたりはともにツンデレだったのである。

    toshi20
    toshi20 2013/04/05
    昔書いた、ジョー・ライト監督「プライドと偏見」感想。この感想は個人的に割と好きな文章です。
  • 「アンナ・カレーニナ」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Anna Karenina 監督:ジョー・ライト 脚:トム・ストッパード 原作:レフ・トルストイ その激情はどこから来たのか。彼女は最後までわからなかった。 19世紀・ロシア。18歳で嫁に行き、子宝にも恵まれ、夫・カレーニン(ジュード・ロウ)は忙しく働く政府のエリート役人で、決して不仲ではない。そんな家庭を持つアンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)が、兄の浮気が元の夫婦ケンカの仲裁に訪れたモスクワで、ロシア将校・ヴロンスキー(アーロン・テイラー=ジョンソン)と出会う。 ヴロンスキーは兄嫁の妹・キティの思い人で、キティは彼と結ばれたいがゆえに、親しい友人であるリョーヴィンのプロポーズも断っていた。しかし、ヴロンスキーはアンナに一目惚れする。彼のアプローチに最初は拒絶していたアンナだったが、恋のときめきも知らぬ間に若くして結婚したアンナは、やがてヴロンスキーとの「許されざる」恋が一気

    「アンナ・カレーニナ」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/04/05
    「アンナ・カレーニナ」感想。旦那目線で物語を見ていた私が、アンナの恋をどう見たかに絞りました。
  • 僕らが望む「凡夫」の青春 - 虚馬ダイアリー

    監督:沖田修一 脚:沖田修一/前田司郎 映画の終盤。ある女性が言う。「うーん、普通の人だったよー」と。 初恋の人について聞かれた時の答えである。 さて。 僕は、藤岡藤巻の歌が好きである。 彼らの歌には「平凡」な人生の「世知辛さ」が詰まっている。世間はどこまでも「人生」の「普通」な人間に容赦なく「理不尽」を強いるように出来ている。平凡であること。そのことの「世知辛さ」を真正面から歌っている。 藤岡藤巻の「贈られる言葉」を聞いているとふいに思うのは、人生の曲がり角。会社に尽くし、人生の大半を「切り捨て」てきた人生への、世間の冷たさを歌っている。その現実をとことん目をそらさずに見つめ、それでもなお、前を向いて生きようと思い直す決意を歌い上げる名曲である。 ぼくらの多くは「平凡」を生きている。ある人にはしょうもない、つまらない人生だと言う人もいるかもわからない。時にあまりにも苦しく、理不尽で、だ

    僕らが望む「凡夫」の青春 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/03/07
    「横道世之介」感想。タイトル名変更したのでブクマ。
  • 「アルゴ」とともに「これは映画ではない」の同時上映を要望する。 - 虚馬ダイアリー

    アルゴブルーレイ&DVD (2枚組)(初回限定版) [Blu-ray] 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2013/03/13メディア: Blu-ray購入: 2人 クリック: 16回この商品を含むブログ (57件) を見る 「作戦が超極秘で行われた為、作品の監督名をアカデミーが知らなかったらしい。」(アカデミー賞司会 セス・マクファーレンのジョークより) みなさんご存じの通り今年のアカデミー賞作品賞を「アルゴ」が獲得しました。監督賞にノミネートしない作品が獲得する快挙。つまり多くのアカデミー会員は「一部のアカデミー会員」が「ベン・アフレック」をノミネートさせなかった決断に対する「異議」を唱えたことになります。 そのニュースは世界中を駆け巡りましたが、そのうちひとつの国が不満を口にしました。 イランが「アルゴ」のオスカー受賞非難、文化相「レベル低い」 第85回米アカデミ

    「アルゴ」とともに「これは映画ではない」の同時上映を要望する。 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/02/27
    アカデミー賞作品賞を獲った今だからこそ、「アルゴ」とともに「これは映画ではない」の二本立てを是非!というそのまんまなエントリ。ていうか「これは映画ではない」をより多くの人に見て欲しい。
  • 「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 - 虚馬ダイアリー

    原題:The Best Exotic Marigold Hotel 監督:ジョン・マッデン 原作:デボラ・モガー 脚:オル・パーカー 星取りから書く。★★★★★。 えー、なんでこんな書き出しからかというとですね。久々です。 感想が書けなくなってしまった。 全くどう書いていいかがわからなくなってしまったのである。 いつもは大体、映画を見終わった後、感じたことや考えたことにある程度の理屈をつけて、頭の中でぼんやりと文章のゴールと書きたいことを設定して、そこから一気に書きはじめ、書く作業自体は大体2〜3時間もあれば書き終えるのだけど、今回はそれが全く出来なくなってしまった。うーん、と考え込んだ挙げ句、なにもひねり出せないので、ちょっと間を置くことにした。 で、しばらくとりあえず距離を置いて、この映画について冷静に考えてみて、ひとつの結論に達した。その答え。 オレ、この映画が好きすぎる。 以前も

    「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/02/08
    「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」感想。書くまでにえらい時間がかかった割に、反応が薄いのでセルクマ。映画は本当に良い作品なので是非。
  • 「かもめ食堂」 - 虚馬ダイアリー

    監督・脚:萩上直子 「富士には月見草がよく似合う」とは太宰治が書いた言葉だが、全編フィンランドロケで撮られたこの映画を見た後なら言える。 「フィンランドには片桐はいりがよく似合う」by 俺 いやびっくりした。あまりにもピタっとはまってて。違和感ゼロ。日ではブス女優の代表格のイメージだが、あの強烈な容姿がフィンランドでは違和感にならない。むしろ、ちょっとエキゾチックな美人に見える。この映画のコンセプト、そして、片桐はいり。これで、この映画の成功は決まった。と言ったら少し過言<過言かよ。 萩上直子監督の作品って初めてみたのだが、こんな巧い監督が日にいたのか、と思った。なにより全編異国で撮られてて日なんて全く出てこないのに、なんだか妙にほっとするのだ。肩の力が適度に抜けた演出、なにげない会話の中に生まれるおかしみをすくい上げるユーモアが、押しつけがましくない人情物語にぴたりとはまり、実に

    「かもめ食堂」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/01/15
    以前、ボクが書いた「かもめ食堂」感想。片桐はいりを「再発見」した映画。女優は、いやさ女性は常に「未知」なるものを持っている。
  • 「久米宏のラジオなんですけど」(TBSラジオ)今週のスポットライト!!ゲスト:ヤン・ヨンヒ(映画監督) 書き起こし。 - 虚馬ダイアリー

    以前「池上彰」さんがゲストの回を書き起こして反響を頂いた、久米宏さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「ラジオなんですけど」のスポットライトコーナー。そこに、今話題の映画「かぞくのくに」の監督・ヤン・ヨンヒさんがゲストに招かれていまして、映画の舞台裏や、映画の背景について興味深い話をされていたので、1年半ぶりに書き起こしてみたいと思います。 映画「かぞくのくに」公式サイト http://kazokunokuni.com 関連エントリ: 虚馬ダイアリー 「池上彰」回書き起こし http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20110319#p1 虚馬ダイアリー「かぞくのくに」感想 http://d.hatena.ne.jp/toshi20/20120826#p1 久米宏の「かぞくのくに」逆キャンペーン。 久米宏(以下「久米」)「ヤンさんです。こんにちは。」 ヤン・ヨンヒ(以下「

    「久米宏のラジオなんですけど」(TBSラジオ)今週のスポットライト!!ゲスト:ヤン・ヨンヒ(映画監督) 書き起こし。 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/01/11
    祝・「かぞくのくに」キネ旬1位記念再セルクマ。久米宏とヤン・ヨンヒ監督のラジオでの対談書き起こしエントリ。
  • 「シリアの花嫁」 - 虚馬ダイアリー

    原題:The Syrian Bride 監督:エラン・リクリス 脚:スハ・アラフ、エラン・リクリス 結婚式当日だと言うのに、その花嫁は哀しそうな目をしていた。 美容院に姉と、姉の娘たちとともにその花嫁となる娘は現れた。美容師が髪を順調にセットしはじめた頃、姉が頼んだカメラマンがやってくる。髪のセットを終え、花嫁は用意された衣装に袖を通す。カメラマンの前に着替えて現れた花嫁。美しい面立ちの娘に、純白の花嫁衣装はよく映えた。だが、カメラマンがカメラを向けても、彼女は笑顔を見せない。カメラマンがいぶかると、姉はカメラマンに言う。 「今日で、永遠の別れ。」。 カメラマンは驚き、とても理解できないまま、姉の頼みでカメラを回す。カメラの前で、姉は言う。 「タレル、これをあなたが見た時、モナはあなたののはず。今日が姉妹ふたりの最後の日よ。宝物をあなたに託す。」 花嫁であるモナは、親戚でシリアのテレビ

    「シリアの花嫁」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2013/01/06
    シリアの報道を見るたびにこの映画を思い出す
  • 日本よ、これが「映画ではない」だ!2012年映画ベスト10- 虚馬ダイアリー

    どうも。更新量はぼちぼち戻ってきました。大体の映画が面白かった気がします。 しかしまー、今年も様々なものを見逃してしまっている気がしてなりません。「あれも見てない、これも見てない」という後悔が、恒例行事になっている私が今年の10を選んでみました。今年も、ハイセンスな映画選びみたいな路線はハナから捨ててます。エヘ。 ではいきます。 10位「ももへの手紙」 ももへの手紙 [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2012/10/26メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (20件) を見る感想:かくて少女は見守られる - 虚馬ダイアリー いやー、あまりに待望すぎて先行上映している広島まで見に行ってしまった。自分が映画感想を書き始めた頃にデビュー作を見てぞっこんになった沖浦啓之監督の、「人狼 JIN-ROH」以来12年ぶりの新作。思った以上に優しく、そして暖か

    日本よ、これが「映画ではない」だ!2012年映画ベスト10- 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2012/12/29
    とりあえず今年の2012年ベスト記事を書きました。1位の作品を見てもらいたい一心で書いてます。/(追記)エントリ名をちょっと変更しました。
  • 「オフサイド・ガールズ」 - 虚馬ダイアリー

    原題:Offside 監督・製作・脚・編集:ジャファル・パナヒ 脚:ジャドメヘル・ラスティン 見たくてたまらなかった。ただ1度。この大事な1戦だけは。彼女にはその理由があった。 2006年にドイツで行われる、ワールドカップアジア予選グループB*1。イラン対バーレーン戦。テヘランの競技場へやってきた一人の少女。 女性がスタジアムで男性のスポーツを観戦することは法律で禁止されている。女性は専用のスタジアムで、女子サッカーしか観戦ができないのだ。 彼女はダフ屋から買い取ると男装してテヘランのスタジアムへ乗り込む。しかし、その変装はバれ、軍の仮設の留置所に連れてこられる。だが、そこにはその少女以外にも、スタジアムに乗り込んだ女の子たちがいた! そうよ、私たちにだって見る権利はあるはずじゃない!外国の女性は見てるじゃないの!間違ってるのはルールのほうよ! てやんでえ、兵士が怖くてサッカーが見れる

    「オフサイド・ガールズ」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2012/09/24
    「これは映画ではない」関連。
  • 「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 - アタシの知らないアタシのオモロさはきっとあなたが知っている - 虚馬ダイアリー

    ・監督:吉田大八 原作:谷有希子*1 あたしの目の前でお母さんが死んだ。お父さんも死んだ。 東京から姉が帰ってきた。 姉は4年前、女優になると宣言して、さんざん揉めてから金を貯めて、東京へ出て行った。 お父さんとお母さんの死を悼みに、姉が帰ってきたのではない。お父さんとお母さんが死んで、故郷から仕送りが止まると知って帰ってきたのだ。家長となってしまった兄、邪険にされても底抜けに明るい兄嫁、そして漫画趣味の高校生である「わたし」。父の借金もあるこの家では、わたしが毎日バイトに通っても、これ以上姉を支える経済的余裕はなかった。 姉は東京に借金もあるようで、お金もないから田舎から出られない。 わたしは困っている。苦しくてたまらない。あの、単純で、頭悪いくせに傲慢ちきで、被害妄想で、自分を知らない、勘違いで、意地の悪い姉。その姉と一つ屋根の下で暮らさなくてはならないのだから。 帰ってきたそ

    「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」 - アタシの知らないアタシのオモロさはきっとあなたが知っている - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2012/08/15
    吉田大八監督デビュー作「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」感想。思い返すと、物語の構造は「桐島〜」によく似てる。「桐島」より直截的ではあるけど。
  • 「クローズド・ノート」 - 虚馬ダイアリー

    監督: 行定勲 原作:雫井脩介 引っ越してきた日。彼は部屋を見つめていた。それが「私」と彼の出会いだった・・・・。 「嫁に欲しい」 とか映画感想に世迷い言を吐くほど、自分は沢尻エリカが大好きで、若手女優としては日映画界屈指の才能である、と思ってきたし、それは今も変わらない。 今回の例の「エリカ様騒動」に関しては、正直なところ複雑な気持ちであり、確かに彼女の態度そのものはマスコミの前で取るべき態度ではなかったとは思うものの、さりとて彼女がテレビでネットで罵倒され、ましてや女優休業の憂き目に遭う姿を見るのは忍びない、と思う。 とは言いつつもである。事の推移を傍観していて思うのは、彼女はなんであんな態度になったのか、ということである。インタビューなどで態度がLであることは噂レベルではあったが、いろいろなところから漏れ聞こえてくるくらいには有名な話だったし、いままでの映画会見であそこまであからさ

    「クローズド・ノート」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2012/07/23
    沢尻エリカの「別に。」騒動の発端となった「クローズド・ノート」感想。今読むと味わい深い。
  • 「ももへの手紙」 - 虚馬ダイアリー

    監督・原案・脚:沖浦啓之 脚協力: 藤咲淳一、長谷川菜穂子 作画監督: 安藤雅司 空の上から、3粒の雫が落ちる。 それははるか、瀬戸内海の海へと落ちていき、やがて定期便のフェリーの甲板にいる、一人の少女の頭に当たって海へと消えた。少女は潮風に当たりながら、便せんをひろげる。そこには一言。「ももへ」という一文。それ以降の文章はない。 母親が笑顔で彼女に話しかけるが、少女はその便せんから目を離さない。 ももとは少女の名前である。小学6年生である。 ももは父親を事故で亡くし、母親に連れられて、母親の親戚がいる瀬戸内海の汐島という島へと引っ越してきた。その便せんは、父親が死の前日、彼女への手紙の書きかけであったのだ。 さて。監督デビューから12年ぶりの、沖浦啓之監督の新作である。 12年。12年である。12年前というと私がちょうど、ネットでうすぼんやりとした映画感想を書き始めた時期である。 人

    「ももへの手紙」 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2012/04/20
    「ももへの手紙」感想。沖浦監督の次回作を早く作ってもうらためにも、是非劇場で見て欲しい作品なのでセルクマ。
  • 「宮崎駿二世」などいない。「宮崎吾朗」がいるだけだ。 - 虚馬ダイアリー

    「ゲド戦記」が不評らしい。という話が出たのはいつごろだったか。「時をかける少女」の公開後だったような気がする。初号試写が7月のはじめ。てことは、まあ、それ以降ということになるか。その辺の推移にはあまり興味がないので詳しくは触れない。 ただ、「ゲド戦記」を見てひとつ確信したことがある。これは断じて「宮崎吾朗」以外には作れない映画である、ということだ。そもそも御大監督の息子の監督作品で主人公が「親殺し」する作品なんである。鈴木敏夫が示唆した、というのは、駿との関係がこじれるだけだからまずない。優秀なスタッフが「息子の名」を借りて書いた、という可能性もあるにはあるが、社員が会社の重役を殺す話書いて通るか、と言えば通らない。粛清されちまわあなw。 つまり、こんなこと書いて許されるのは「監督:宮崎吾朗」以外にはない、ということである。主犯:宮崎吾朗、共犯:スタジオジブリと言ったところか。 ま、それを

    「宮崎駿二世」などいない。「宮崎吾朗」がいるだけだ。 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2011/07/11
    ちょうど五年前の夏に書いたエントリ。僕の中ではかなり会心の手応えを感じた文章で、久しぶりに読んだけど、僕のスタジオジブリ観はこの頃から変わってないと思う。
  • 一人ごっ○” 「しんぼる」- 虚馬ダイアリー

    監督:松人志 脚:松人志/高須光聖 うん。おもろかった。 松ちゃんが映画で何したいのか、だんだんわかってきた感じ。 ・・・とか書くと、私窓の外が大変な「松人志教信者」、という言葉でくくられそうで怖いけれど。そういうことでもないな。一言で言えば、「好き」ですよ。ただ、なんつーのかな。松ちゃんの「笑いとの向き合い方」というのが、映画というシステムからすると、かなり相性が悪いのはわかる。 松ちゃんは、映画を作るなら「稼がねばあかん」というのがあるのだけれど、作りたいモノは真逆というか、間口が狭い。そこに何とか折り合いをつけて、吉興業から予算を引き出す時の妥協点が「主演:松人志」なのだと思うけれど。俺はね。「監督:松人志」は大変に信用している。この映画にひとつ難点があるとすれば「主演:松人志」の方ではないか、と思う。 この映画は最初、メキシコの田舎町の外れの家から始まる。そこには家

    一人ごっ○” 「しんぼる」- 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2011/06/12
    言っちゃなんだけど、このレビューだけは「もっと評価されるべき」と思うね、ワスは。
  • 「大日本人」 - 虚馬ダイアリー

    監督・主演:松人志 給料が手取りで20数万。子とは別居。友人らしい友人もおらず、時折やってくると住んでいる。 大佐藤大(だいさとう・まさる=松人志)の境遇。それは電流浴びてでっかくなる特異体質を持ち、獣(じゅう)という巨大生物を成仏さして回る、ということを生業にしたおっさんである。働いているし、家もある。しかし、人は慎ましやかに生活している。 そのおっさんに取材がやってきとるらしい。 という話。 実を言うと結構、俺自身身につまされるところがある。大佐藤の自意識である。普通の人ほど実はインタビューされたい願望ってのがあるんじゃないのか、と俺は思うのだ。 なんつーのかな。なんてことない人生をみんな送ってるようでいて、実は人にはこだわりがあって生きていたりする。大日人6代目である大佐藤大は、腰の大事な部分にあるものを入れないことをこだわりにしている。行きつけの店で頼むのは必ず力うどん

    「大日本人」 - 虚馬ダイアリー
  • 江戸川番外地9周年。 - 虚馬ダイアリー

    blog「虚馬ダイアリー」は一応、「江戸川番外地」というHPの1コンテンツ、ということになっておりますが。 その江戸川番外地、10月1日をもって、9周年という節目を迎えることになりました。 1999年に就職が決まって手持ち無沙汰になった折に、きまぐれではじめたのがきっかけのホームページ。試行錯誤、七転八倒、回り道に5年ほど費やしながら、虚馬ダイアリーを始めたのが2004年。細々と、漫画、アニメ、ゲーム映画の感想および、ニュースサイトの真似事のようなこともしたりしながら、やがて、破壊屋さんやm@stervisionさんをはじめ、様々な方からリンクされたりアンテナに入れていただく過分な幸運もありつつ、なんとか続けてきた次第。 それもこれも拙ブログを見に来てくださる皆様のご支援の賜物と、感謝しております。 私を「映画通」と言ってくださる方まで現れて面映いこと仕切りですが、私はむしろ「映画通」

    江戸川番外地9周年。 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2011/06/10
    昔の自分の文章を読み返して「いいこと言うなあ」と思うことがままある。昔の自分と今の自分は同じようで違う。昔の俺に負けないようにしよう。
  • 映画は、家に帰るまでが映画です。 - 虚馬ダイアリー

    映画感想を続けて7年くらいになるわけですが。いまだにですね、俺、はしごというのが苦手なんです。映画の。1日に4見る、とかいうアレです。やっても2くらいなんですよ。そこが限界ですよ、俺。つーか、良くできるな、と。 今年はもう既に120くらい見てるんですけどね、はしご、というのは滅多にしない。やると感想書きたくなくなっちゃうんですよ。俺の映画作法としては、映画ってのは1日1くらい見れば十分なんですね。 だって、ですよ。映画って、作り手が何ヶ月、何年、って単位で作り上げるものじゃないですか。そこにかかるお金を捻出して、シナリオつくって、人集めて、機材あつめて、ロケ地決めて、スケジュール合わせて、みたいなことを延々やって。出来上がるものがたった2時間なんですよ。これはですね、すごいことだと思うんですよ。俺はいまだに映画は大概楽しいんですよ。ぶっちゃけ★2つくらいまでだったら、まず満足しちゃ

    映画は、家に帰るまでが映画です。 - 虚馬ダイアリー
    toshi20
    toshi20 2011/05/24
    2006年ごろの自分の記事。