「家族ゲーム」「失楽園」など数々のヒット作を手がけた映画監督の森田芳光さんが20日午後10時15分、急性肝不全のため東京都内の病院で死去した。61歳だった。葬儀・告別式の日取り、喪主などは未定。 東京都出身。日大芸術学部に在学中から自主映画を制作し、昭和56年、若い落語家を主人公とした「の・ようなもの」で劇場用映画にデビュー。松田優作さん主演の「家族ゲーム」(58年)と「それから」(60年)で数々の映画賞を獲得し、注目を集めた。薬師丸ひろ子さん主演の「メイン・テーマ」も1980年代を代表する話題作に。その後も邦画界の第一線で活躍し、渡辺淳一さんの原作で、黒木瞳さんが出演した平成9年の「失楽園」は大ヒット作となった。 「それから」「キッチン」「黒い家」「模倣犯」「阿修羅のごとく」など小説を原作にした映画のほか、「バカヤロー」シリーズなど、オリジナル脚本の作品も多い。 新作「僕達急行 A列車で