映画『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』は、久々に爽快な駄作を見たなあという感じだった。映画『ジュピター』以来かな、この駄作な感じ。いやあ、駄作っていう言い方はないだろうとも思うし、映画『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』みたいに途中寝落ちすることもなかったし、面白いか面白くないかというと、面白い映画だった、っていうか、きれいな映画だった。こういう感じの見たかったんだよねという点では満足なんで、じゃあ、駄作っていう言うなあという感じなんだけど、ごにょごにょ。 映像はまず見事だった。唐代の長安を無理に時代考証的に再現する必要はないし、むしろ、現代的な映像の視点から再創造された長安の美しさは十分満喫できた。他方、現代に残る遺跡とか廃墟感も堪能できた。出て来る美女さんたちも、これだよなあといういい感じだった。 じゃあ、文句ないんじゃなね、というと、それはそうなんだけど。 以下、若干