国内外から多くの来場者が見込まれる2025年大阪・関西万博に向け、JR西日本が大阪環状線で転落防止用のホーム柵の設置を進めている。9月には万博開催期間中に1日当たり20万人超の利用が想定される弁天町駅(大阪市港区)での設置工事を公開。JR西は「混雑が予想されるため、ホームの安全性を向上させたい」としている。これまでに大阪環状線の6駅にホーム柵を設置しており、令和9年度までに7駅に増やす計画だ。(秋山紀浩) 弁天町駅では9月28日午前0時すぎ、旧型の通勤電車に積み込まれた約160メートル分の新型可動式ホーム柵が到着し、作業員によって手作業で運び出され次々と固定されていった。 JR西によると、新型ホーム柵は風を受け流す隙間を設けて暴風対策を強化し、重量は従来の3分の2に減らした。柵を設置するためのホーム強化工事の期間を約3カ月短縮でき、コストも削減できるという。 JR西日本が公開した新型可動式