宮城県庁から北に延びる仙台市青葉区上杉の通り約700メートルを「猫ロード」と名付け、猫をテーマに遊び心でまちを盛り上げる取り組みが始まった。有志でつくる「上杉ねこプロジェクト実行委員会」が22日、通りでキックオフイベント「ねこまつり」を開き、命名を祝う。関係者は「猫を愛する人たちが集う元気な通りにしたい」と張り切っている。 ねこまつりでは、上杉1丁目のJAビル宮城庭園広場を主会場に、13店が猫にまつわる雑貨や食品などを販売する。猫占い、子猫の里親探し、猫や肉球のはんこを消しゴムで作るワークショップといった企画も展開。出店者が猫の装いで接客したり、来場者に猫耳のアクセサリーを貸し出したりして一体感を高める。 猫ロードの構想のきっかけは、猫のグッズなどを扱う雑貨店「大きな青い馬」が通りの南端に、猫の肉球をデザインした「ネコまんじゅう」を製造販売する和菓子店「宝万頭本舗」が北端にあったこと。
東日本大震災で損壊した宮城県大崎市岩出山の国指定史跡・名勝「旧有備館及び庭園」で16日、主屋と付属屋の復旧工事の状況が報道陣に公開された。 有備館の象徴的建物と言われる主屋は、震災で倒壊。33本の柱のうち30本が損傷し、14枚の欄間も10枚が壊れた。復旧工事では、柱に使われていたブナ材など使える部材をそのまま活用。耐震性を高めるため、鉄骨を筋交いに入れる。 炊事場などがあったという付属屋は、礎石からずれ、壁に亀裂が入った。現在は土壁が取り除かれ、2種類の竹とヨシで格子状に組んだ「小舞掻(が)き」と呼ばれる骨組みを見ることができる。 この組み方は「米沢流」とも呼ばれ、伊達家が米沢藩から呼んだ左官によって組まれたのではないか、と推測されている。 旧有備館は、江戸時代の岩出山伊達家の学問所となった建物。工事は昨年10月に始まり、国の重要文化財の修復を手掛けた大工や左官、かやぶき職人計約2
サッカーJ1ベガルタ仙台の優勝を祈念し、キリンビールマーケティング宮城支社(仙台市)は、応援ドリンク「ベガルタゴールド」をチームと共同開発した。15日から県内の飲食店30店で1杯(380ミリリットル)500円前後で提供する。 「J1で一番、王になってほしい」との願いを込め、キリン仙台工場産の「一番搾り樽(たる)詰め生ビール」と、東北産リンゴ「王林」を使ったグループ会社製造のリキュール「林檎酒(リンチンチュウ)」を組み合わせた。すっきりした味わいとほんのり甘いリンゴの香りが特長。 名称はベガルタ仙台のチームカラー、1杯当たりのリキュールの量(12ミリリットル)は、「12番目の選手」サポーターの背番号にちなんだ。 飲食店では「あなたのこの一杯がベガルタの一番につながる!」との応援メッセージとチームマークが入ったオリジナルタンブラーで提供する。 宮城支社の小西弘晃支社長は「応援ドリンクを
起業を目指す人やIT関係などフリーランスの人たちが仕事場を共有し情報交換する「コワーキングスペース(CS)」=?=と呼ばれる施設が、仙台市内で増え始めている。首都圏で広がるCSブームが波及してきたとみられる。運営主体や規模、利用方法は多彩で、個性的な運営が魅力になっている。 <開放的な雰囲気> CS運営団体などでつくるコワーキング協同組合(神戸市)によると、国内のCSは約300カ所で東京に約100カ所が集中する。仙台市内は5カ所程度とみられる。 「自宅では仕事に集中できない」「喫茶店は騒がしい」などの理由でパソコンを持ち込み、オフィスとして使うケースが多い。仕切りのない開放的な空間が特徴で、利用者の交流の場にもなる。 青葉区中心部にある「クラウドカーデン」は、IT系など3社が間仕切りのあるシェアオフィスの空き室を活用し、2012年10月に開設。10畳ほどの部屋に約10席があり、半日5
地ビール会社「宮城マイクロブルワリー」(宮城県亘理町)が、イチゴビール「仙山交流麦酒物語」を商品化した。山形県産の紅花を着色料に活用し、宮城で培った醸造技術で見た目も美しい飲み物に仕上げた。手始めに450リットルを製造し、地域限定で販売している。 鮮やかな赤色が特徴で、アルコール度数は6.5%。イチゴの甘みが苦みを抑え、スパークリングワイン感覚で楽しめる。ラベルには山形花笠まつり、仙台七夕まつりの情景を採用した。 同社は東日本大震災で亘理町内の醸造所が全壊し、花巻市内に新拠点を構えている。原料には外国産イチゴを使ったが、供給が安定すれば亘理産に切り替える。 商品開発では、紅花の確保が課題となっていた。相談を受けた仙台銀行が経営統合しているきらやか銀行(山形市)に問い合わせたことで、地元生産組合からの仕入れが可能になった。 500ミリリットル入りで税込み600円。亘理町内の産直施設と
東京などではやる「千円でべろべろに酔える酒場」、通称「せんべろ」の愛好者が、仙台市内でじわじわ増えている。低価格で飲み、食い、満足できる大衆酒場は、夜な夜なにぎわいを見せている。仙台版となる魅惑の「仙べろ」事情を探った。(報道部・大橋大介) <つまみは30円から> 仙台市青葉区のさくら野百貨店裏の路地にある「もつ焼専門 丸昌」は、午後5時にもなれば、サラリーマンや年配の飲んべえでごった返す。約20席あるカウンターはあっという間に満席。つまみは30円からあり、50円、100円メニューもずらりと並ぶ。飲み物もお手頃だ。 常連客の70代男性は1時間でおでん3種類と白ワイン4杯を満喫し、1300円程度で済んだ。レシートを手に「この値段がうれしい。やめられないよね」と赤ら顔で笑った。 手軽なほろ酔い体験は、おじさんだけの特権ではない。店舗を運営するドリームリンク(秋田市)の渡部栄浩代表代行は「
ファッションビルを展開するパルコ(東京)が、仙台市青葉区のJR仙台駅西口に新館を建設する方針を固めたことが12日、分かった。店舗スペースに加え、シネマコンプレックス(複合型映画館)の併設も検討している。年内にも着工し、2016年中の開業を目指す。 建設場所はファッションビル「イービーンズ」隣の約3300平方メートル。現在は駐車場として利用されている。所有する日本通運からパルコが長期で借り受け、建物を建設する。両社は近く賃貸契約を結ぶ予定。 新館の規模は地上8階程度が想定されており、延べ床面積2万平方メートル以上が見込まれる。仙台駅西口では「仙台パルコ」に続く2カ所目の店舗になる。 関係者によると、低層階を物販スペースに充て、上層階に市中心部では初となるシネコンの入居を検討している。ファミリー層を含めた幅広い集客を図るという。 建設予定地を含む周辺の開発をめぐっては1990年代以降、
仙台駅前デッキ禁煙へ 灰皿移設検討 国連防災会議を意識 廃止が検討されているJR仙台駅のペデストリアンデッキの喫煙スペース 受動喫煙防止に向け、仙台市がJR仙台駅西口のペデストリアンデッキの喫煙スペース廃止を検討している。灰皿を設置する日本たばこ産業(JT)仙台支店と協議を始めた。国連防災世界会議の開催が1年後に迫り、玄関口のイメージアップが必要と判断した。市とJTは年度内にも、JR東日本仙台支社に対し、駅構内の別の場所に喫煙場所を確保できないか、協議を申し入れる。 喫煙スペースは現在、駅西口のエスパル寄りとパルコ寄りに1カ所ずつ設けられている。道路区分は市道で、歩きたばこやポイ捨てが社会問題化した05年以降、市が道路占有を認める形でJTが灰皿を置いている。 喫煙者のマナー向上により分煙が図られている一方、市には「近くを通ると煙たい」「白煙が上がる光景は杜の都の美観を損ねている」との意
仙台市地下鉄 中心部に200円均一区間 東西線の運賃決定 仙台市は2015年開業予定の市地下鉄東西線の運賃制度案を決めた。南北線と同じく、運賃区間を200~360円の5区間に分割する。仙台駅を中心とする東西、南北両線の計13駅の範囲には、どの駅で乗降しても一律200円の均一運賃区間を新たに設ける。南北線と連動させて乗客の増加を図る。均一運賃区間の導入は全国の地下鉄で初めてという。 東西線の運賃は初乗り200円。南北線と同じく3キロごとに料金が加算され、250円、300円、330円、360円となる。仙台駅からの運賃は表の通り。 仙台駅で乗り換えた場合の東西、南北両線の乗り継ぎ料金は、南北線泉中央駅から東西線八木山動物公園までが360円、東西線薬師堂から南北線長町南までが300円などとなる。 均一運賃区間は、市中心部と周辺に当たる東西線国際センター-薬師堂間と、南北線北四番丁-河原町間の
3.11に生まれて 震災あす1000日 折り紙をする珠音ちゃん(中央)。母の千尋さん(右)と兄蓮翔君(左)に囲まれ、笑顔が絶えない 「サッカー、やりまーす」と叫んでボールを蹴る虎ちゃんと、見守る誠さん 東日本大震災は発生から4日で1000日目となる。おびただしい命が奪われた一方で、あの日に生を受けた命もある。悲しみに覆われた地域で芽生えた小さな命は、将来への希望にも映る。誕生から1000日となる2歳8カ月の子どもと家族の姿を追った。 ◎亡き曽祖父と重なる面影 宮城県石巻市の仮設住宅に暮らす会社員永沼博之さん(30)、千尋さん(30)夫婦の次男珠音(しおん)ちゃん(2)は2011年3月11日午後3時18分、余震が続く中、市内の医院で産まれた。 千尋さんは分娩(ぶんべん)台からすぐに下ろされ、看護師2人に抱えられて3階から屋上に向かう階段の踊り場に上がった。しばらくすると津波が1階まで押し
脳科学を紹介する仙台セミナー 漫画家の荒木さんが講演 最先端のバーチャルリアリティーの世界が紹介された仙台セミナー 仙台市出身の漫画家荒木飛呂彦さん(53)の代表作「ジョジョの奇妙な冒険」を題材に、バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)の世界や最先端の脳科学を紹介する「仙台セミナー」が12日、仙台市青葉区の東北大百周年記念会館・川内萩ホールであった。 東北大と河北新報社の連携による地域貢献事業「東北みらいプロジェクト」の一環で、両者と東北大萩友会が主催。約1100人が参加した。 里見進東北大総長は「VRの独特の感覚がどう語られるか興味深い」、一力雅彦河北新報社社長は「最先端科学から日本の成長戦略『クールジャパン』の有力なシーズを見いだしたい」とあいさつした。 基調講演で荒木さんは「目に見えない力を絵で何とか表現しようと漫画に取り組んできた。尾形光琳の『松島図屏風(びょうぶ)』やモネ
牛の種付け「今でしょ」を通知 富士通、クラウド技術で海外展開 種付けするなら「今でしょ」―。富士通は10月から、雌牛が発情したかどうかの情報をクラウド技術を使って分析し、畜産や酪農農家に通知するサービスの海外展開を始めた。種付けの最適なタイミングを知らせ、農家の負担を軽減する。 牛が発情するのは深夜や明け方が多く、農家は牛の監視が体力的に大きな負担になっていた。富士通は大規模経営の多い海外でも需要が見込めると判断、アジアや欧州で売り込みをかける。 クラウドは情報をデータセンターで一元処理する技術。牛が発情すると動き回る傾向がある。歩数の増加などから発情していると判断するとメールで知らせる仕組み。
東北楽天 パ・リーグ初制覇でファンもE~感じ 東北楽天の応援グッズを身にまとい、初優勝を報じる新聞を読みながら喜びを分かち合う菊地さん(左)と桜井さん=27日、宮城県亘理町 東北楽天の初優勝をたたえるメッセージを張る榴岡小の児童=27日、仙台市宮城野区 ◎86歳と26歳世代超え交流/宮城・亘理 プロ野球東北楽天のパ・リーグ初制覇から一夜明けた27日、東日本大震災の被災地にある仮設住宅でも野球談議に花が咲いた。宮城県亘理町で一人暮らしの菊地カツ子さん(86)と、町社会福祉協議会支援員の桜井孝宏さん(26)は世代を超えて喜びを共にした。津波で自宅を失った2人は「チームの活躍に勇気づけられた。負けていられないね」とうなずき合う。 桜井さんは27日、菊地さんの部屋を訪れた。菊地さんが住む中央工業団地仮設住宅は約200世帯が身を寄せる。 「ついに優勝したね」。桜井さんが笑顔で語り掛けると、菊地
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