昨年4月から運転を停止していた東京電力横須賀火力発電所(横須賀市久里浜)が運転を再開する見通しになった。福島第一原発事故などによる供給減に対応した措置。電力需要が高まる7月には再開したい方針だが、長期計画停止中だけに細かな検査が求められる。具体的な再開スケジュールは決まっていないという。 運転を再開するのは横須賀火力発電所の石油火力3、4号機とガスタービン2基の計90万キロワット。昨年3月まで稼働していた設備の一部で、同社は「3、4号機は(昨年4月の中止前まで)継続して運転しており、安定しているため」と説明する。 半世紀の歴史を持つ同発電所は柏崎刈羽原発6、7号機の運転再開に加え、節電意識の高まりによる電力需要の落ち込みを受けて昨年4月、長期計画停止となった。 長期計画停止となった設備を再稼働させるには設備を細かく検査しなければならず、かなりの時間を要する。このため運転再開の可能性は