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ブックマーク / gustav5.hatenablog.com (7)

  • 同性2人の婚姻届不受理に関する東京地裁の判断についての雑感 - 名付けられぬ浅い領域のほとりにて

    これからしちめんどくさい話をします。でも大事なことなので書きます。以前にも似たことを書いたことがありますし、そして、しちめんどくさいことが苦手な方は読み飛ばしてください。要約を知りたい場合は赤字のところをお読みください。 まず前提となる民法と憲法の話をさせてください。 婚姻に関する法律は民法の最後のほうにあります。俗に家族法と呼ばれます。その婚姻のところをいくら読んでも近親婚の制限や重婚禁止などの規定があっても同性同士の婚姻について禁止する条項がありません。でも不思議なことにできません。条文を追うと婚姻の効力について規定のある739条に「婚姻は戸籍法の定めるところによりこれを届け出ることでその効力を生ずる」とあります。民法より先に戸籍制度があったのでそれをそのまま利用していて、つまるところ上位法である民法の家族法は戸籍法にもたれかかる構造です。その戸籍法等が男女2人の婚姻届提出を前提にして

    同性2人の婚姻届不受理に関する東京地裁の判断についての雑感 - 名付けられぬ浅い領域のほとりにて
    toya
    toya 2022/11/30
  • 同性2人の婚姻届不受理に関する大阪地裁の判決についての雑感 - 名付けられぬ浅い領域のほとりにて

    これからすっごくめんどくさい話をします。 婚姻に関する法律は民法の最後のほうにあります。俗に家族法と呼ばれます。その婚姻のところをいくら読んでも近親婚の制限や重婚禁止などの規定があっても同性同士の婚姻について禁止する条項がありません。でも不思議なことにできません。条文を追うと婚姻の効力について規定のある739条に「婚姻は戸籍法の定めるところによりこれを届け出ることでその効力を生ずる」とあります。民法より先に戸籍制度があったのでそれをそのまま利用していて、つまるところ上位法である民法の家族法は戸籍法にもたれかかる構造です。その戸籍法等が男女2人の婚姻届提出を前提にしているので、できない側面があります。正確に書くと戸籍法の細かい部分を定めた戸籍法施行規則の付録目録第12号に婚姻の届出に関する様式が定められててそこには(長男とか次女とかを記載する)父母との続柄欄に片方が男、もう片方が女とあるので

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    toya
    toya 2022/06/21
  • 当代の三平師匠のこと(もしくはある小説を読んでの雑感) - 名付けられぬ浅い領域のほとりにて

    小説に書かれていることが事実であるかどうかを問うのはきわめて不粋なことと承知しつつも、「もしほんとであったらしんどいな」という部類の小説をいくつか読んだことがあります。その筆頭が立川談四楼師匠の「談志が死んだ」(立川談四楼・新潮社・2012)です。晩年の談志師匠の周囲を談四楼師匠の目線から描いたもので、少しだけネタバレをお許しいただきたいのですけど弟弟子の著書である「赤めだか」(立川談春・扶桑社・2008)を書評で誉めたことによって怒鳴られ、突然破門宣告されます。その謎ときを含め是非詳細は物語を読んでいただきたいところですが、フィクションと頭では理解しつつも「これ、当事者であったらキツイな」と読んでいて思いました。それくらい緻密に描かれた力作です。 話はいつものように横に素っ飛びます。 上記のの中で三遊亭小円遊という落語家が出てきます。談志師匠が関係した笑点の大喜利のメンバーで、元々は古

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    toya
    toya 2021/12/24
  • クリームパンを手に - 名付けられぬ浅い領域のほとりにて

    いきなり変な話をします。「なぜゲイは簡単に身体をあわせてしまうのか」という説題をweb上の知り合いからずいぶん前に投げかけられたことがありました。秋里和国さんの「TOMOI」の中に不特定多数の人と性的関係を持つ可能性のある場所にゆくリヒャルトさんという人がでてくるのを想起して設題の趣旨はわからないでもなかったのですが、でも「それってゲイだけですかね?」と咄嗟に答えた記憶があります。「今日よりも明日が良くならないかもしれないと感じる場合に、いまの楽しみを優先する」のは判らないでもなくて、だとしたら属性や性別は関係ないんじゃ、と。もちろん確証なんてないしほんとのところはわかりません。 その昔の問答の記憶を思い出したのは、身体をあわせるあわせないとは関係ないけど緊急事態宣言下でも遊びに行ったりする人がいるという報道で知ってからで、なんとなく「今日より明日が良くならないかもしれないと感じる場合に、

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    toya 2020/06/05
  • イタリアの外出時のマスクもしくはスカーフ着用義務化 - 名付けられぬ浅い領域のほとりにて

    念のため書いておきます。 貴様なんでそんなもの読んでるんだよ、といわれそうなのですが、STARS and  STRIPESという米軍の新聞の4月3日付記事に「US Army to comply with new Italy rule requiring masks for shoppers(https://www.stripes.com/news/us-army-to-comply-with-new-italy-rule-requiring-masks-for-shoppers-1.624806)」というのがあって Both the Centers for Disease Control and Prevention and the World Health Organization insisted for weeks that masks are unnecessary for hea

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    toya 2020/04/04
  • 無限ピーマンwith竹輪 - 名付けられぬ浅い領域のほとりにて

    去夏、弁膜症の疑いがはれるまで減塩生活を一時期言い渡されていました。そのとき注目したのが塩分が若干低いだししょうゆです。おそらく関東甲信以外ではおっそろしく知名度が低いテンヨのビミサンというのがあって、それを一時期使っていました。疑いが晴れてからは血圧も低いので(111の72)減塩生活は終わっているのですが、だししょうゆは使い続けています。いまはビミサンではなくキッコーマンのめんみを使用しています。でもってめんみの存在を教えてくださった方から「無限ピーマンをやると良い」とアドバイスを受けました。 個人的に無限ゴーヤを(残ったゴーヤ薄く切って茹でて冷水にさらしてツナとごま油とポン酢で和えて)作ったことがあって、アドバイスを受けた時点でなんとなくは想像ついてとりあえずやってみようと決心し、いくらか甘さのあるめんみはツナに合わないかもなので代わりに竹輪にし、週末やってみました。やほーで検索すると

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    toya 2020/02/02
  • 「洋酒天国とその時代」 - 名付けられぬ浅い領域のほとりにて

    「洋酒天国とその時代」(小玉武・筑摩書房・2007)というを古屋で見つけて今秋、時間があるときにちらっちらっと読んでいました。洋酒天国というのは洋酒の寿屋、今のサントリーが昭和30年代に寿屋のお酒を出していたバーに常連客に渡してもらうためにノベルティーとして配布していた部数限定の雑誌で、執筆者は薩摩治郎八、吉田健一、淀川長治、小松左京、瀬戸内晴美、森茉莉、草野新平、田村隆一、金子光晴などを起用し、いちおうノーメル賞という名のカクテルコンクールのページはあるもののお酒に関係ないことであっても掲載していたようです。ようです、って書いたのは当然生まれる前の事象ですし、実物を読んだことがないので、断言はできません。個人的に(読みはじめた頃には亡くなっていた)開高健という作家の著作にのめり込んでいた時期があって、開高健さんは洋酒天国の初代編集長でしたから洋酒天国の名前だけは知っていたので「洋酒天

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    toya
    toya 2019/12/10
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