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ブックマーク / ichinics.hatenadiary.com (22)

  • シーズン開幕と備忘録 - イチニクス遊覧日記

    3月29日 東京ドームで行われる巨人vs阪神のシーズン開幕戦を見に行った。 仕事は午後休をとり、水道橋の勝ラーメンべたあと、友人とドーム下にあるフライデーズで飲みながら開場を待った。 大学生の頃からの友人なので、まさか野球にハマるとはねえ、と会うたびに驚かれるし、私は私で、長い付き合いなのに野球が好きだなんて全く知らなかったので不思議な感覚だ。 近況もそこそこに、今年期待の選手や、お互いのチームの補強についてあれこれと話をしているうちに、あっという間に開場時間になった。 開幕戦ということもあり、すでに思い思いのユニを着た老若男女で入場ゲートに長蛇の列ができている。 場内にも色んなファンがいて、でもみんな、シーズン開幕を喜んでいるんだなと思った。 久しぶりの現地観戦をして思ったのは、それぞれの選手を見てきた時間の分、ひとつひとつの打席の見え方も変わってくるんだなということだった。

    シーズン開幕と備忘録 - イチニクス遊覧日記
    toya
    toya 2024/04/01
    「何かを好きになるというのは総じて、目に見えない何かに祈る気持ちと隣り合わせにあるものなのだろう」
  • 春キャンプ2日目(宜野座) - イチニクス遊覧日記

    2月7日 6時頃に起床。 近所のお店で朝べた後、タクシーで宜野座の阪神タイガースの一軍キャンプへ向かう。(交通については後述) タクシーを降りた瞬間、球団の配信動画で見ていたキャンプ地が広がっていて感動した。 入り口の優勝の石碑が飾られてるエリアで、通りすがりの方に写真を撮ってもらったりなどして浮かれながら入場。 入場ゲート キャンプグッズを購入した後、メイングラウンドで練習開始を待っていると、続々と、たくさんの選手が現れて即、胸いっぱいになる。 ビジターの試合を見に行くと試合前に練習を見れるけれど、その時だってこんなにたくさんの選手を一気にみることはできない。しかもこの日は、ずっと知ってはいたのに、まだ生で見たことがなかった選手もすぐそこにいた。 ずっと見たかったんだよな、今年は試合で見れるといいな。 投手チームの練習風景 ウォーミングアップが終わり、投手と野手に分かれたあたりで、

    春キャンプ2日目(宜野座) - イチニクス遊覧日記
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    toya 2024/02/23
  • 2023年の阪神タイガースを振り返る回 - イチニクス遊覧日記

    2023年は自分にとって、はじめて応援するチームのある状態でプロ野球観戦を楽しんだ1年でした*1。 それどころか好きなチームがリーグ優勝をして、CSも勝って、日一にもなって、一番好きな選手がセーブ王にもなった。 この年に間に合ったことについて「運がいいね」とたくさん言ってもらったし、自分でも当にそう思います。(ありがとうございます!) つきましては、この初心をできるだけ記録しておきたい、ということで、今年の試合で印象に残った場面振り返りをやりたいと思います。 先日、阪神ファンの友人と「今年の阪神振り返り会」をやったのですが、それに合わせて作成した「印象に残った今年の場面ベスト10」リストをもとに、時系列に15試合分(増えた)、書いていきます。 3月31日 京セラドーム/阪神vs横浜 自分が阪神ファンになったきっかけは、昨年のシーズン序盤に連敗していた阪神が、終盤になってクライマックスシ

    2023年の阪神タイガースを振り返る回 - イチニクス遊覧日記
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    toya 2023/12/27
  • 報告したい - イチニクス遊覧日記

    もう11月も後半なのですが、下書きに入れたまま更新し忘れていた日記があったので10月の日記です。 10月11日 岩瀬仁紀さんの講演会に行った日。 何度かここにも書いた話ではありますが、昨年の春、私は「嫌われた監督」を読み、岩瀬さんについて書かれている章(第5章)で「クローザー」というポジションがあることを知り、かっこいいなと思い、実際に野球をみてみたいと思うようになったわけです。 つまり私の野球の原点は落合博満さんと岩瀬仁紀さんなんですよね…。 というわけで、昨年9月にも落合博満講演会に岩瀬さんがゲスト出演するというので名古屋に行ったりしました。 引退後の岩瀬さんは解説のお仕事もたくさんされているのですが、9割方(以上かも)愛知ローカルの媒体なので、あまり関東でその活動を見ることはできませんでした。 しかし! 今回はなんと関東でのイベント開催。友人に教えてもらい即申し込んだのですが、サイン

    報告したい - イチニクス遊覧日記
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    toya 2023/11/22
  • プロ野球にはまった - イチニクス遊覧日記

    今年は野球ばかり見ているせいで、日記もつい野球のことばかりになってしまっている。映画も舞台もぜんぶ後回しにして新しいものを最優先にするなんて、ずいぶん久しぶりのことだ。 野球にはまる前の、自分のプロ野球に対するイメージといえば、芸能人と結婚したとか、メジャーリーグに挑戦するとか、そのくらいの、実態を伴わない漠然としたものだった。 誰もスポーツをやらない/見ない家で育ったため、漫画などに時事ネタとしてでてくるものとしてしかプロ野球を認識していなかったからだ。 今応援している阪神タイガースについても、かつて道頓堀にカーネルサンダース像が投げ込まれたらしい、というような話しか知らなかったし、 そのチームをいずれ応援する未来がくるなんて1ミリも想像していなかった。「六甲おろし」もタイトルは知っていたけれど、曲は去年初めて聞いたくらいだ。 そんな自分がなんでプロ野球にはまったのか、どんなところに

    プロ野球にはまった - イチニクス遊覧日記
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    toya 2023/09/07
  • 今年買ってよかったもの - イチニクス遊覧日記

    ここ数年、年末に今年買って良かったものまとめをTwitterに書いていて、今年も他の方が書いているのは楽しく読んでるのですが(買い物の話大好き)、 今年の自分の買い物についてはパッと思いつくものが少なかったので、3つに絞って記録しておこうかなと思います。 順不同で全部1位です。 サンバリアの傘 以前4000円くらいの日傘を買って1日で壊して以来、日傘を買う気力を失っていたのですが、今年こそは快適な夏をすごしたい! ということで5月くらいに注文して夏を迎えました。 結果的にめちゃくちゃ活躍しました。 まさしく「持ち歩く日陰」という感じで、あるのとないのとじゃ体感温度が全く違うので、外出時は必ず持って出かけていたし、忘れた日は早めに帰ろうかなってなるくらいだった。 私が買ったのは畳めるものの中で最も直径の大きい3段折りタイプ。3段折だけど、外出中はとりあえず2段に折った状態で鞄に突っ込んでおけ

    今年買ってよかったもの - イチニクス遊覧日記
  • Kさんのこと - イチニクス遊覧日記

    「わたしに無害なひと」という短編集を読んだ。 いつかを共にして今は遠い、胸のうちに引っかかったままの存在を思い起こさせるような物語が詰まっていて、1話目から引き込まれた。似たような体験をしたわけでもないのに、自分の記憶にも馴染んでいくようで、とても好きな1冊になった。 わたしに無害なひと となりの国のものがたり 作者:チェ・ウニョン発売日: 2020/06/19メディア: Kindle版 おすすめです。 というわけで以下は余談ですが、 私がこのを読みながら思い出していたのは、Kさんのことだった。 高校の、あれは何年生だったのだろうか、ほんの一時期だけ、私たちは仲がよかった。 私は最初からKさんと友だちになりたかった。クラス替え初日、自分の席を探しているときに、窓際の席でカーテンをかぶって眠っているKさんを見て、あの子と友だちになりたい、と思ったのだった。 五十音順の席はかなり離れていて、

    Kさんのこと - イチニクス遊覧日記
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    toya 2020/12/17
  • 足りない - イチニクス遊覧日記

    少し前からSlowlyという文通アプリを使っている。 www.getslowly.com 距離に応じてそれなりの時間がかかる「ゆっくり届く」のが特徴のアプリで、例えばフランスだと24時間、韓国なら4時間くらいで届く。 始めたのは、英語を使う機会が欲しかったからだ。 ドラァグレースきっかけで海外のコンテンツをよく視聴するようになり、いつか推しクィーンに会えた時に(そういうイベントがあるのだ)思っていることを伝えられるようになりたいと考えるようになった。 学習アプリなども使ってみたけれど、ある程度「会話」ができる場が欲しいなと思っていたところでちょうどこのアプリのことを知ったのだ。 これまでに10人くらいとやりとりをしたけれど、いまのところは私と同じように、語学の勉強のためにやっている人とのマッチングが多いように思う。顔も知らない誰かに当てて手紙を書くという行為自体がなかなか新鮮で楽しいし、時

    足りない - イチニクス遊覧日記
  • 2019年のゴールデンウィーク - イチニクス遊覧日記

    2019年のGWは10連休らしい、ということは知っていたけれど、実はなぜ10連休になるのかは直前までわかっていなかった。なんとなくすべてがオリンピックのせいのような気がしていたけれど、あらたな元号発表とともに改元は5月1日に行われると知り、「もしかして今年の10連休って改元だから?」「いまごろ!?」みたいな会話をしていたくらいだ。 そんな平成の終わりに何をしていたかというと、私はマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にはまっていた。 10連休には興味があっても、なぜ10連休になるのかを知らなかったように、MCUのことも、興味はあれど「なんかたくさんあるから」と後回しにしたままだった。 履修をはじめたのは、エンドゲームという“最終章”の映画が公開されるらしいと知り、そうなったら絶対そのタイミングで見たくなるに決まってるから……というミーハー心ゆえのものだったのだけど、GWに入る頃には

    2019年のゴールデンウィーク - イチニクス遊覧日記
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    toya 2019/05/08
    「ヒーローそれぞれの物語を知ったうえで「集合体」を見ることの、個別の物語がお互いに反応しあって輝く感じ。つまりアベンジャーズはドームコンサートだな……なんて納得の仕方をして」
  • 眠りについて、3つ - イチニクス遊覧日記

    その1 帰りの電車で座席に座るのは危険だ。 特にこの季節は、足元の暖房と電車の揺れに懐柔され、少しだけ…と目を閉じればほんの2、3秒で眠りにつかまってしまう。その瞬間はどことなく、湯に落とした角砂糖が崩れる様に似ている。誘惑に抗えない感覚が、気持ち良いからだろうか。 電車に乗っているときの眠りとは不思議なもので、なぜか最寄駅に着く寸前、もしくはついた瞬間に目が覚める。 人の乗り降りする気配はどの駅にも共通することだし、車内アナウンスで駅名が連呼されるわけでもない。それなのに、ちゃんと最寄駅で目が覚めるのは、おそらく何らかのシステム(視覚以外のなにか)がバックグラウンド再生されているからなのだろう。 そして、このタイプのこの目覚めには、強制終了からの再起動を行ったかのような、ジェットコースターの最高地点から落ちる瞬間のような、とにかく人体バッテリーの寿命を確実に縮めそうなドキドキ感がある。

    眠りについて、3つ - イチニクス遊覧日記
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    toya 2019/02/23
  • 長い春 - イチニクス遊覧日記

    四季のある国に生まれ育ったくせに、私は長らく春と秋を同じジャンルに入れ続けていた。両者の違いは、これから暑くなるか寒くなるか程度であると、そう思い込むことで秋物のコートを「春コート」として着用し続けていたのだ。 けれど実際のところ、色も素材も何もかも、秋物は秋の物であり、ここ数年はそれを着るたびに、概念としての秋を引きずって歩いているような気分になった。それなのに春物のコートを買わずにいたのは、例年であればジャケットなどでお茶を濁しているうちにカーディガンを持ち歩く頃合いへと移行するからだ。 しかし今年は、春が長い。 そんなわけで、私は今月ついに「春にちょうどいいコート」を手に入れた。新宿ピカデリー下にある無印でのことだ。映画を見る前や歌舞伎町方面に行く際の待ち合わせによく使う無印。寸前まで向かいのアニメイトにいることもあるけれど、とにかく私はあそこの無印が割と好きで、 その日も待ち合わせ

    長い春 - イチニクス遊覧日記
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    toya 2018/04/25
  • 捨てるの苦手人間がメルカリを使ってみた日記 - イチニクス遊覧日記

    なんとなく周囲の人は皆使っているような気がするメルカリ、自分はといえば、数年前に探し物があって登録をしたものの、目当てのものは他で見つけることができたので使ったことがないまま放置、という状態でした。時折届く「保存した検索条件にマッチする新着商品がありました」というメールでその存在を思い出すくらい。 けれど、最近引っ越しをした友人が「不要になった電化製品をメルカリで売った」という話をしていて、今更ながら「そういや出す方でも使えるんだよな」と思い至り(今頃)、使ってみることにしました。 何しろ私は捨てるのが不得意なので、家には「あまり使ってない」とか「誰かほしい人がいるかも」という理由で捨てられずにいるものが、わりとたくさんあるのです。そしてそれをどうにかしたかった。 以下は、私みたいな「捨てるの苦手タイプ」には向いてるんじゃないかメルカリ、と思った話です。 初めての出品 アカウントはあったの

    捨てるの苦手人間がメルカリを使ってみた日記 - イチニクス遊覧日記
  • アイドルに浪費した日々 - イチニクス遊覧日記

    私が宮澤佐江ちゃんを応援しているという話はこの日記にも幾度か書いてきましたが、佐江ちゃんのアイドル卒業から1年以上が経ったことと、私の浪費対象がちょっと変化したこと、そして最近出た「浪費図鑑」というが面白かったのもあり(同人誌版も面白かった!)、少し振り返ってみたいなと思います。 → 私がAKB48に興味を持ったのは2010年の第2回選抜総選挙で大島優子さんが1位をとった、というニュースを見たのがきっかけでした。AKBって前田敦子がセンターじゃないんだ? 篠田麻里子ってかわいいけど3位なのか、云々、完全にネットニュースの上っ面だけを見て、飲み会で「私は篠田さんが好きだな!」なんて話していた記憶があります。 そのまま半年ほど、特に何もせずに過ごしていたのですが、丁度その年末に公開されたドキュメンタリー映画『DOCUMENTARY of AKB48 to be continued 10年後、

    アイドルに浪費した日々 - イチニクス遊覧日記
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    toya 2017/08/18
  • 成人の日 - イチニクス遊覧日記

    1月9日は、近所の友人たちと毎年恒例になっている初詣に行った。目当ての寺に向かう道中、あちこちで成人式帰りと思われる晴れ着の若者をみかけ、自然と会話が成人式のことに及んだ。 私は成人式には行かなかった。中学から私立に進学したため、地元の同級生とほとんど付き合いがなかったことが理由で、その日は大学の友人たちと「新成人無料キャンペーン」をやっていた大学の沿線にある遊園地へ遊びに行ったのだった。 大学には、進学にあたって住民票を移してしまったせいで地元の成人式の招待状が届かない、という人たちがたくさんいた。 そのせいか、真冬の閑散とした遊園地内で何度も、同じ大学の別のグループと鉢合わせしたりもした。 あの日私は初めて着る緑のカーディガンを着ていて、それは思ったよりサイズが小さく、それ以降一度も着ることはなかった。なんてどうでもいいことを思い出す。 初詣を終えて、駅のホームに立ったところで、携帯に

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  • この世界の片隅に - イチニクス遊覧日記

    監督:片渕須直 原作も素晴らしかったけれど、その印象をこれ以上ないほど丁寧にアニメという表現で再現してみせてくれた、これもまた素晴らしい映画でした。 こわい場面もたくさんあったけれど、映画を見終わった瞬間、私の中に残っていたのは「生活をしよう」という決意であり、劇場を出た後、エレベーターに乗り合わせた人に「良い映画でしたねえ」なんて、つい声をかけたくなった。 あまり先入観を持って見に行かない方が良いとも思うので(あまりに良い良い言われると、ちょっと斜に構えてしまうということは私にも覚えがあるし)、おすすめです、と言うに留める。 ここから先は、生活の話。 歴史を描いた物語の登場人物は、ほとんど場合が歴史に名を残した人物であり、例えば「戦争」については多くの記録が残っていても、それに巻き込まれた人々の物語は、語られなければ忘れられていく。忘れられていくことが悪だというわけではないのだけど、ただ

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    toya 2016/11/29
  • 生活 - イチニクス遊覧日記

    自分は自分の人生のある側面について鈍感なのかもしれないと思うことがある。 働いて、べて、眠る。それ以外はほとんど楽しいと好きを優先して動いていて、毎日まあまあ、幸せだと思う。もうちょっとこうなったらいいな、こうできるようにしたいなと思うことは多々あれど、きっとそのくらいでちょうどいい。 私が深刻でないことについて、たまに、なんでそんなにのんきなのと言われることがある。もっと悩むべきではないのか。年を取るということについて、一人でいるということについて。 そうなのかもしれない、と思う。 いつか、ものすごい後悔をすることがあるのかもしれないとも想像する。 ただ、否応無さというのは時々、唐突に訪れるもので、 あり得たはずのものについて想像してもきりがないし、自分は自分が選んできたものでできている。 「永い言い訳」を見て思ったのはそんなことだった。 新宿TOHOに行った後は、歌舞伎町の出口にある

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    toya 2016/11/20
  • 「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」を読みました - イチニクス遊覧日記

    読んでみると、レズ風俗、という部分よりも「さびしすぎて」の方に重心があって、とにかくさびしい、って気持ちがあったり、親との関係に悩んだり、自分で自分を大切にするやり方がよくわからない…という気持ちを抱いたことのある人にはぜひ読んでみて欲しいと思う漫画でした。 さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ 作者: 永田カビ出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2016/06/30メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 単行は発売してすぐに読んだのですが、なかなか感想がまとまらずにいました。 自分ひとりではどうにもならないさびしさ、スキンシップを求める気持ちがあって「そうだ風俗に行こう!」って選択肢が(女性にも)あるんだ、というのは目から鱗だったし、素直にそれいいな、って思ったのは自分でも新鮮だった。 反面、感想がうまくまとまらなかったのは、自分はたぶん親とのスキン

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    toya 2016/07/19
    「その「迷惑かもしれない」というハードルを、プロに委ねることで越えるという選択肢はほんとに良い案だと感じました」
  • クロスバイクを買って半月経ちました日記 - イチニクス遊覧日記

    今月の頭に、クロスバイクを買いました。 今まで家庭用シティサイクルにしか載ったことがないので、初めての、何ていうんですかね、スポーツっぽい自転車です。でも基は普段使い用。 きっかけはまあいろいろあるけど、最も大きいのは「弱虫ペダル」ですね。 妹と弟と漫画を貸し合いながら読んでいてハマり、弟は数年前にロードバイクを買いました。 そしたら、それまで休日は主にネトゲだった弟が、休日のたびに自転車で遠くに繰り出すようになったんですよ。なんか日焼けもしちゃって、部屋にはサイジャが飾ってあったりして。新潟とかまで行って走ったって話を聞いたりしていて、そんなに自転車って面白いのか……と思っていました。 でもまあ私はあまり運動が得意ではないですし、ロードバイクは非常に高価なものが多いので、宝の持ち腐れになるだろうなと思い、当時は自分で買うことは考えていませんでした。 でも、持っていたママチャリのパンク修

    クロスバイクを買って半月経ちました日記 - イチニクス遊覧日記
  •  小石 - イチニクス遊覧日記

    たとえばの中の小石のように、思い返すたびにのど元を邪魔する記憶があって、普段は避けて暮らしているのに、たまにふと甦ることがある。 取り出して白磁のすり鉢に放り入れ、ゆっくりと丁寧に、すりつぶす様子を想像する。ときおり指先でその感触が残っているか否かを確認し、ちくりとする欠片が残っていればまた、力をこめてすりこぎ棒を回す。 やがてそれに石だった形跡がなくなったのを確認できたら、風向きを確認して屋外で粉をはらう。少し茶色がかったその粉は、もしかするとすりこぎ棒の方が削れていたりして、なんて思ったりもするのだけど、ともかく 最後にすり鉢をひっくり返して底を数回たたき、水洗いしてからふきんで丁寧に、すり鉢の溝に粉が貯まらないように注意してぬぐう。ぬぐったふきんは洗って、日当りの良い庭先で干すこと。 なんて過程を逐一想像していると、しまいにはのど元の小石を忘れていたりするし、そういえば、大掃除が中

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    toya
    toya 2013/01/23
  •  豚茶漬け - イチニクス遊覧日記

    豚茶漬けをべると、T兄のことを思い出す。T兄は母方の従兄弟で、私にとっては実の兄のような存在だ。 T兄が私の家に下宿していた受験生の頃、私はまだ中学にあがったばかりだった。 T兄が暮らしていた部屋には、大量のカセットテープと、古めかしい石油ストーブがおかれていた。T兄はアジア音楽のメールマガジン(郵便)のようなものを発行していて、大量のカセットテープの背面には、難しい漢字や、ハングルや、見たことのない文字が並んでいた。中には彼が作曲したテープもいくつかあって、それは祖母いわく「なにやらわからん」音楽だった。私も聞かせてもらったことがあるけれど、ほとんどがオルガンの単音がいつまでも続くような、すこし不安になる音楽で、いつも穏やかな従兄弟がこれを弾いたというのは、なんだか意外にも感じられた。T兄はいつも、ウナギ犬の描かれたバックを持って予備校に通っていた。 そんな従兄弟の部屋のストーブの上に

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    toya 2009/05/16