南米のブラジルで第2次世界大戦中やその直後に日本人らが日本語の使用や集会を禁止されるなどしたのは迫害に当たるとして、日系ブラジル人の家族が、政府に対し初めて正式な謝罪を求める申し立てを行いました。 申し立てを行ったのはブラジルのサンパウロに住む日系2世のアリッセ・クシヤマさん(68)の家族です。 クシヤマさんによりますと、7年前に死亡した父親の山内房俊さんは、第2次世界大戦直後に警察に日本の国旗などを踏むように求められて拒否したところ、2年余りにわたって身柄を拘束されたということです。 戦争をアメリカなどの連合国側として戦った当時のブラジルは、日本人や日系人に対して日本語の使用や集会などを禁じたほか、サンパウロ郊外の海岸付近から立ち退くよう強制しました。 クシヤマさんは、こうしたブラジルの対応は迫害であり、人権侵害に当たるとして、ブラジル政府に対して正式に謝罪するよう求める申し立て書を提出