7月5日、さいとう・たかをさんの人気劇画作品「ゴルゴ13」の単行本201巻が発売された。漫画シリーズとして発行巻数の多さで「ギネス世界記録」だった「こちら葛飾区亀有公園前派出所」を上回り、新たな世界記録として認定された。 作者のさいとうさんが連載を始めたのは、今から53年前。 それから半世紀、連載を途絶えさせず、多くの読者に愛されてきた。 寡黙ながらも周囲に流されず、与えられた任務を遂行する主人公を通して、さいとうさんが伝え続けるメッセージとは。 “大人の鑑賞に耐えうる漫画”=「劇画」を定着させようと取り組んできた、さいとう・たかをさんが1968年から半世紀以上にわたって小学館の漫画雑誌、「ビッグコミック」で連載を続けてきた、「ゴルゴ13」。 国籍不明の寡黙なスナイパーが世界を舞台に暗躍する姿を描いたこの物語。 確実な依頼の遂行に最大限の努力を払い、国家権力にもこびない孤高とも呼べる姿勢が