久しぶりにリアルタイムで観たけど『マジレンジャー』と続けて観ても違和感のない、非常に判り易い仕上がりにびっくり。むしろマジレンのほうが主題描写に関して観念的に見える(笑)。つーか『響鬼』の根幹思想でもあった「鍛え」が、ヒーロー番組お約束の「特訓話」に化けているのがもう何だかなあ。ネットに繋ぎながら横目で見ても何ら支障なく。通常の特撮テレビ番組というのはそのようなものであったかもしれない。 アニメを観てて「製作委員会方式」のアニメファン向けの作品より、むしろ玩具を売る幼児を対象にした番組のほうが、視聴者の存在を意識して独り善がりの「作家性」の暴走を止めるバランス感覚が働くのではないか――などと思っていた時期が私にもありました。よもやそのバランス感覚が、こんな形で働くことがあろうとは思いもしなかった。ていうかすっかり忘れていた(苦笑)。おたく趣味はもともとジャンクであることを忘れてはいけない、