このタイトルで、4月9日に開催される日本生物地理学会ミニシンポジウム「次世代にどのような社会を贈るのか?」で講演する。会場は立教大学。講演時間は40分程度で、質疑を入れて60分以内の時間をいただいた。 今日が講演要旨のしめきりだったので、下記のような要旨を書いて、依頼者のMさんに送った。 タイトルを先に聞かれたので、つい、おおげさなタイトルをつけてしまった。要旨を書こうとして、しまったと思ったが、あとのまつりである。 現代は、人類史における大きな転換点である。 科学・技術・芸術・スポーツ・教育・福祉・産業など、人類のさまざまな活動の水準を大きく規定しているのは人口と一人あたりの生産力である。両者はともに、環境から得られる資源の利用度に制約されている。産業革命以後の歴史において人類は、技術革新によってこの制約を次々に突破し、継続的な人口増加を実現し、さらに一人あたりの生産力を高めてきた。しか