国内の衣料品(アパレル)業界がかつてない不振にあえいでいる。バブル崩壊直後や、リーマンショック後ではなく、なぜ「今」なのか? アベノミクスは一定の成果を上げ、マクロ経済は比較的安定している。にもかかわらず、今になって突如、深刻な不振に見舞われているのはなぜなのか? ということを、川上(生地を生産している企業)から川下(小売店)までを縦断的に取材してその原因を明らかにしたのが本著だ。 一番の原因は業界全体に蔓延する「思考停止」にあるという。多くの関係者が、過去の成功体験から抜け切れずに目先の利益にとらわれ、年々先細りして競争力を失っていた。また深刻な「分断」があることも原因の一つだろう。分業体制が進み、川上の企業が、川下で起きていることをほとんど把握していないそうだ。 数字の面を見るとアパレルの国内の市場規模は1991年に15.3兆あったものが、2013年には10.5兆と3分の2に縮小してい
本屋発のベストセラーが各地で生まれている。「手にとってさえもらえれば」と、本の一部をあえて読めなくしたり、書店員の名を冠した賞を創設したり、きっかけ作りに工夫を凝らす。薦める作品への自信が、書店員たちを動かしている。 東京都江東区の紀伊国屋書店ららぽーと豊洲店。レジ脇にあるワゴンに、巻末の「解説」がフィルムで覆われて読めない文庫本が並ぶ。約2カ月で1千冊以上を売り上げている。 ミステリー小説「イノセント・デイズ」(早見和真著)だ。文庫化にあたり、解説を人気作家の辻村深月(みづき)さんが手がけた。フィルムで覆った解説ページに挟み込まれた紙に、「文庫担当者から」とある。《物語の本質にそっと寄りそうような辻村さんの目線》などと解説そのものをPRする内容が書き込まれている。 近くに住む会社員、桑原健さん(46)は「推薦する本なのに、手にしたら解説が読めない。そこまでするならと思い、買うことにした」
SFC研究所と株式会社KADOKAWA、株式会社講談社、株式会社集英社、株式会社小学館、株式会社出版デジタル機構は、未来の出版に関する研究をおこなうAdvanced Publishing Laboratory(APL)を共同設置 このたび、慶應義塾大学SFC研究所と株式会社KADOKAWA、株式会社講談社、株式会社集英社、株式会社小学館、株式会社出版デジタル機構は、共同で慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)に、未来の出版に関する研究をおこなうAdvanced Publishing Laboratory(APL)を設置することで合意しましたのでお知らせいたします。 1.APL設立の経緯 APLの設立は、日本でも広く使用されている電子書籍の国際標準規格EPUBの管理運営が、インターネットの国際標準化団体World Wide Web Consortium(W3C)に統合され、W3C内にDig
雑誌専門図書館の「大宅壮一(おおやそういち)文庫」(東京都世田谷区)が利用者の減少による運営難に苦しんでいる。インターネットの時代に雑誌が顧みられなくなっているのが一因だと言われるが、ネットで運営資金を求める「クラウドファンディング」を始めたところ、寄付の申し出が目標を上回る状況になっている。 評論家の大宅壮一(1900~70年)の約17万冊の雑誌コレクションを引き継ぐ形で、自宅跡に71年に開館。明治から平成までの約1万タイトルの雑誌約78万冊を所蔵する。現在刊行中の約1000種の雑誌をバックナンバーとともに収集し続け、蔵書は年々増えている。蔵書数とともに、検索システムにも特徴がある。雑誌の本文を丹念に…
2017年6月20日、大阪府の堺市立図書館が、同館ウェブサイト内に、市内各館の特色ある資料を紹介するページを開設しています。 中央図書館の「地域資料コーナー」、市立学校園の教員支援等を行う教育センターと併設されている中図書館の「教育情報コーナー」、東図書館のビジネス書コーナー、鳳保健文化センター内の西図書館の「健康情報コーナー」、外国人住民が増加している南図書館の「多文化資料情報コーナー」、市内で最も子育て世代が多い北図書館の「子育て支援情報コーナー」、美原図書館の「ティーンズエリア」が紹介されています。 あわせて、同館が実施している、各館での一般資料の分担収集の担当分野も紹介しています。 一般資料の分担収集・各図書館の特色ある資料のご紹介(堺市立図書館,2017/6/20) http://www.city.sakai.lg.jp/kosodate/library/oshirase/170
2017年06月28日16:16 by 東京創元社 校正課だより 見習い校正者が語る校正のお仕事 カテゴリ東京創元社便り このたび営業部から校正課に異動になりました、Hと申します。 異動前から校正のスクールに通って勉強を進めていましたが、実務ではまだまだわからないことだらけ……。レベルアップを目指して、現在は、カバーや解説、あとがきといったボリュームの小さい仕事から経験を積んでいるところです。 今回の記事では、私が使っている校正の仕事道具を紹介させていただきますね。 【赤ペン】 ルビなどの細かい部分にも書き込みやすい細字タイプを愛用しています。 ところで、校正といえば赤字入れ……というイメージが強いかと思いますが(私も以前はそうでした)、実は赤ペンを使う機会はあまり多くありません。 赤ペンを使うのは、「ゲラが原稿通りになっていない」「組方(文字と文字の間のスペースの大きさなど)が指定通りに
九州大記録資料館(旧九州大石炭研究資料センター、福岡市東区箱崎)が、来年10月に迫る伊都キャンパス(同市西区元岡)への移転を控え、保存しているディーゼル機関車やトロッコの引き取り手を探している。新キャンパスでは保管場所が確保できないためで譲渡先が見つからなければ廃棄するしかなく、関係者が頭を悩ませている。 機関車は1956年日立製の「防爆型ディーゼル機関車」で、長さ3.1メートル、幅1.1メートル、高さ1.4メートル、重さ6.2トン。佐賀県内の炭鉱で石炭や人員の輸送に使われ、九州電力唐津発電所(佐賀県唐津市)で保存されていたが80年に譲り受けた。トロッコは鉄製で長さ約2メートル、幅約1.1メートル、高さ約1メートル。長さ約8メートルのレールも4本あり、いずれも入手経路は不明という。
太平洋戦争の開戦から間もない1942年、インドネシアで日本軍に抑留され、終戦まで広島県三次(みよし)町(現・三次市)に幽閉されたオランダ人がいた。うち一人が当時、鉛筆で描いたスケッチ10枚の写しを、遺族が三次市立図書館に寄贈した。館は「知られざる歴史を伝える貴重な資料だ」として、公開を始めた。 オランダ軍の病院船オプテンノール号の外観1枚と、乗組員が抑留された三次の旧託児所周辺を写生した9枚。軍医のヘリット・ヘンドリック・ファン・クーフェルデンさん(1905~79)が抑留中の44年に大半を描いた。木造の建物や周囲の山、家々の様子を鮮明に表現。アムステルダム近郊に住む息子のヤンさん(78)が保管していた。 外国人抑留の実態を調べてきた横浜市の元高校教諭小宮まゆみさん(65)と1年前に知り合ったのが縁で、ヤンさんは三次への寄贈を決めた。高齢で来日できず、小宮さんが先月末に写しを図書館に届けた。
「国際子ども図書館」の所蔵数はなんと約60万点。「子どものへや」にはその中から、約9,000冊もの児童書がそろう。同館の児童サービス課の担当者に本のラインナップについて話を伺ったところ、「絵本や物語は、昔から広く親しまれてきたものが中心です。主人公と一緒になって楽しさや怖さといった色々な感情を体験できたり、子どもも納得し満足できる結末になっているか、といったことなどに気を付けながら選んでいます」とのこと。豊富な絵本を読むことで、子どもは好奇心や知識欲などさまざまな感性を育むことができるのだ。 【理由その2】子ども向けイベントが充実している 本を読むだけでなく、さまざまなイベントを実施している図書館も多い。一番ポピュラーなのが「読み聞かせ会」。同館でも、毎週土曜日に「子どものためのおはなし会」と題して、4歳以上の子どもに対し、年齢別の読み聞かせイベントを行っている(夏休み期間中:7月20日~
10月1日にオープンを予定している武雄市こども図書館の2階のフードコートに、「九州パンケーキカフェ」(本店・宮崎市)と「ハニー 珈琲 ( コーヒー ) 」(同・福岡市)のメニューを使った店舗が入ることが決まった。両店の協力を得て「九州TSUTAYA」(福岡市)が運営し、ランチやスイーツ、コーヒーを提供する。 こども図書館は、親子が1日を楽しく過ごせる場として、同市図書館の隣接地で整備が進んでいる。市はフードコートの出店者を公募。22日にあったプロポーザルには2社が参加し、九州TSUTAYAの提案が採用された。 九州パンケーキカフェは、宮崎市の会社が運営。九州産の小麦や雑穀を使ったスイーツを売りに、同市のほか台湾、シンガポールに出店。コーヒー専門店のハニー珈琲は、福岡市内を中心に展開し、九州TSUTAYAは四つの運営店舗内でハニー珈琲のメニューを使ったカフェ「HONEY COFFEE」を設け
複数のメディアが、2017年6月25日に発生した長野県南部を震源とする地震により、木曽町の三岳小学校図書館で天井の石こうボードが落下したことや、蔵書が床に散乱したため、1週間程度利用を見合わせていることを報じています。 震度5強から一夜明け 木曽・王滝の住民、緊張続く(信濃毎日新聞,2017/6/26) http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170626/KT170626FSI090005000.php 長野南部震度5強、余震相次ぐ中で住民が不安な一夜(TBS NEWS,2017/6/26) http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3088323.html 参考: 県立長野図書館、「長野県南部を震源とする地震による県内図書館への影響について」を発表 Posted 2017年6月26日 http://curre
図書館専門誌「ライブラリー・リソース・ガイド」を発行するアカデミック・リソース・ガイド(横浜市中区相生町3)は6月28日、さくら WORKS<関内>(中区相生町3)イベントスペースで、シンポジウム「指宿から全国へ!本のある空間を届けるブックカフェプロジェクト」を開催する。 ゲストに、鹿児島県指宿市にあるNPO法人本と人とをつなぐ「そらまめの会」代表理事の下吹越(しもひごし)かおるさんを招き、同NPOが現在実施している、図書館をテーマとしたクラウドファンディングに関する活動紹介や、「稼ぐNPO・NGO をつくる-事業、受託、寄付の理想とは?」をテーマとした討論を行う。 「そらまめの会」は、指定管理者として指宿市図書館(指宿図書館・山川図書館)の管理・運営をしている。図書館まで遠いなど、さまざまな事情で図書館に来られない市民のために、本を積んで巡回する「走るブックカフェ」をつくるプロジェクトを
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