徳島ヴォルティスの選手が小学生と交流するイベントが5月13日、徳島市立図書館で開かれ、石井秀典選手が参加しました。 12日のホーム京都戦でキャプテンマークをつけて活躍した石井選手が登場すると、大きな拍手が。図書館スタッフの読み聞かせに合わせて体を動かしたり、ゲームをしたり。「はだかのおうさま」の紙芝居を読むと、子どもたちは集中して聞き入っていました。イベント終了後にはサイン会もあり、ユニフォームや色紙を手に子どもたちが並びました。 イベントの様子を動画で紹介します。
徳島県内のさまざまな文学碑を紹介したパネル巡回展(徳島ペンクラブ主催)が、吉野川市川島町の川島図書館を皮切りに始まった。ペンクラブ創立50周年の記念企画で、7月上旬まで県内5カ所で開く。入場無料。 野口雨情の歌碑や種田山頭火の句碑をはじめ、会員が選んだ文学碑50基を写真と文章で分かりやすく解説。吉野川市関係では、鴨島駅前にある鴨島町出身の喜劇役者・曾我廼家(そがのや)五九郎(ごくろう)などの記念碑を取り上げており、来場者は興味深そうに見入っていた。 ペンクラブ理事で実行委員長の山口久雄さん(65)=徳島市南末広町=は「碑を通じて地域の歴史や偉人について理解を深め、徳島の文学への関心を高めてほしい」と話している。 【メモ】川島図書館は15日まで。徳島市シビックセンター(24日~5月6日)、美波町日和佐図書・資料館(5月12日~同30日)、三好市中央図書館(6月2日~同20日)、キョーエイ鳴門
徳島県立図書館は、開館100周年記念の小冊子「100年たっても読みたい本ブックリスト」(A4判、16ページ)を発行した。県民から募った推薦図書437点の一覧リストと、その中から抜粋したコメント60点を掲載。「県民が読書により親しめるよう、100年先にも伝えられるリストになれば」とまとめた。 冊子には「赤毛のアン」「星の王子さま」などの古典的名作から「ハリー・ポッターと賢者の石」「舟を編む」といった最近のベストセラーまでの60点を、コメントと表紙写真付きで紹介。ノンフィクション、歴史書、絵本など多彩なジャンルの作品も取り上げている。 コメントは「かわいい童話ではなく、毒のある大人のメルヘン」(稲垣足穂著「一千一秒物語」)、「戦争を決して忘れてはいけない」(山本美香著「戦争を取材する」)などの読後感想がつづられている。 県立図書館は昨年7月4日~10月31日、「100年たっても読みたい本」と銘
【上】創世ホールで日本のロックについて講演するサエキさん(パールネット提供)【下】展示された関連書籍や雑誌などの前で講演会をPRする小西さん=北島町新喜来の北島町立図書館 ロックミュージシャンのサエキけんぞうさんを招いた講演「日本にロックができるまで! パイオニアたちの知られざる闘いを語ろう!」が2月4日午後2時半から、北島町立図書館・創世ホールで開かれる。日本ロック創成期の1960~70年代に活躍したムッシュかまやつさん、大滝詠一さん、加藤和彦さんの巨匠3人に焦点を当て、日本ロック史について縦横に語り尽くす。ミニライブも行う予定。入場無料。 この10年間に相次ぎ亡くなったかまやつさん、大滝さん、加藤さんと交流のあったサエキさんが、本人から直接聞いた逸話を紹介。日本にロック音楽を根付かせるため、呻吟(しんぎん)苦闘した3人の知られざる曲作りの舞台裏について、貴重な音源を聴きながら分析する。
「本との出会い」は、人の成長にとって極めて大切な要素だ。街角の本屋さんが次々とシャッターを下ろす中、公立図書館の役割はますます高まっている。きょうは「文化の日」。本のある暮らしを守るために、身近にある図書館を活用しよう。 気掛かりなデータがある。本紙の今夏の調査では、公立図書館を置く県内18市町の2016年度の貸し出し者数が5年前と比べると、徳島市、鳴門市、東みよし町を除く15市町で減少していた。 最大の原因は、人口減や少子高齢化の影響だろう。人が減っていく、という現実が大きな影を落としている。 だが、住民の図書館離れが進んでいるのなら、看過すべきではない。 近年、公立図書館は他の公的施設と同様、予算や人員の削減対象となり、指定管理者の委託運営が増えている。今、図書館を支えるのは、厳しい条件の中で、住民の要望に必死に応えようとする人たちだ。 「1人でも多くの人に使ってもらうことが励みになる
徳島市幸町3のイノベーションセンター徳島に27日、民間の「電子図書館」が開設される。センターにタブレット端末を持参するなどして閲覧する仕組みで、利用は無料。当面は専門書を中心に45冊を用意することにしており、運営する一般社団法人「みる会図書館」は「気軽に利用して」と呼び掛けている。 閲覧できるのは、情報関係の技術書や人文系の学術書など。タブレットなどの端末に専用アプリをダウンロードした上でセンターでパスワードを入力し、館内の無線LANサービス「Wi―Fi(ワイファイ)」を受信できる状態で利用する。書籍そのものの貸し出しはしない。 当面は試験運用とし、システムに不備が見つかればその都度修正。11月27日に正式オープンさせる。蔵書は年内に100冊まで増やすことを計画している。 電子図書館の開設は、みる会の佐野誠一理事(34)=徳島市大松町大久保=が、既設の公立図書館の開館時間や本のラインアップ
カンボジアの教育支援に取り組むNPO法人アプサラ(徳島市)が、同国のコンポントム州バライ地区にあるトリアル小学校図書館に、書籍約1600冊などを寄贈した。同地区は都市部との貧富の差が拡大し教育環境が悪化。1600人以上が通う同校では慢性的な教科書不足が続いている。 書籍は教科書や地図帳、絵本、辞書など。会員約630人の会費や県内外からの寄付金などで購入に必要な約50万円を工面し、同国の首都プノンペンで買い付けた。図書館の外に備え付ける机や椅子、排水に使う土管も贈った。8月7日、アプサラの会員らが出席し現地で贈呈式が行われた。 鈴木仁理事長(66)=徳島市中昭和町2=は、娘婿がバライ地区出身だった縁で、2002年から学用品などを贈る支援活動を続けており、15年には図書館を建設した。「テレビも何もない現地の子どもたちにとって本が唯一の娯楽になっている。今回の寄贈で彼らの学習意欲がさらに高まるこ
徳島県内の24市町村が運営する図書施設に関し、書籍や雑誌などの購入に充てる「資料費」の住民1人当たりの額が、2016年度は自治体間で最大542円の格差があったことが、徳島新聞の調べで分かった。最高額は牟岐町で542円。100円未満は7市町村で、うち神山町は0円だった。図書施設は子どもからお年寄りまで生活に身近な社会教育機関の代表格だが、財政の厳しい自治体は費用の捻出が難しくなっており、知的インフラの差が広がっている。 県内で公立図書館を設置しているのは18市町。他の6町村は公民館や公的施設に設けた図書室などで対応しているほか、県立図書館(徳島市八万町)の利用を促している。 住民1人当たりの資料費が牟岐町に次いで高かったのは海陽町で457円。以下、松茂町449円、勝浦町392円、美波町353円の順だった。18市町の公立図書館の中で、蔵書数が最多(約48万冊)の図書館を持つ徳島市は225円だっ
徳島市文化センターの存続を求める会は15日、市が徳島駅西側で建設計画を進める新ホールの在り方について議論するパネルディスカッションを、同市内のとくぎんトモニプラザで開いた。 約50人が参加し、北島町立図書館・創世ホール元館長の小西昌幸さん(61)と、市民コンサート徳島前委員長の門田智明さん(85)、同事務局長の福永二郎さん(60)が意見を交わした。 小西さんは、創世ホールでは設計時の見通しの甘さからピアノの搬出入など運営上多くの支障があったことを説明し、「工事や設計に関わる職員に責任感の強い人をそろえてほしい」と訴えた。門田さんは、市内にある既存のホールは一流の音楽家を呼ぶには音響が不十分だとし、「多目的ホールではなく、音楽ホールとして造るべきだ」と強調した。 市は来年3月までに新ホールの基本構想案をまとめる予定。同会は近く要望事項を市に伝える。
山村に多くの人たちが集い、交流する拠点が生まれるのはうれしいことだ。 電子書籍取次大手「メディアドゥ」(東京)社長の藤田恭嗣(やすし)さんが、古里・木頭(現那賀町)の旧北川小学校校舎に、30万冊超の漫画本を集めた世界最大規模の漫画図書館を開設する準備を進める。旧校舎の活用例は全国的にあるが、その発想は大胆でユニークだ。藤田さんの思いを応援したい。 図書館は、メディアドゥと取引のある大手出版社やプロダクションの協力を得て、手塚治虫や水木しげるなど国内外で知名度の高い巨匠の作品から最新の人気作品までそろえる。30万冊の蔵書があり、世界最大規模とされる京都国際マンガミュージアムを上回る規模にする。 町と連携しながら、藤田さん個人の出資で事業に着手する方針という。「地域のシンボルとして世界中から多くの人が訪れる施設」とするのが目標で、完成は2018年度末を目指す。 木頭を持続可能な地域に、どう育て
電子書籍取次大手の「メディアドゥ」(東京)の社長で那賀町出身の藤田恭嗣(やすし)氏(43)が古里・木頭の旧北川小学校校舎に、30万冊超の漫画本を集めた世界最大規模の漫画図書館を開設する準備を進めている。ユズの加工販売事業など、藤田氏が力を入れる古里活性化への貢献の一環で、町と連携しながら、藤田氏個人の出資で事業に着手する方針。「地域のシンボルとして世界中から多くの人が訪れる施設」とするのが目標で、2018年度末までの完成を目指す。 漫画図書館は、メディアドゥと取引のある大手出版社やプロダクションの協力の下、手塚治虫や水木しげる、永井豪といった国内外で知名度の高い巨匠の作品から最新の人気作品まで幅広くそろえる。30万冊の蔵書を所有し、世界最大規模とされる京都国際マンガミュージアム(京都市)を上回る規模にする。藤田氏は事業費を2~3億円と見込む。 紙媒体の漫画本の貸し出しに加え、タブレット端末
立木写真館(徳島市仲之町1)の立木さとみ常務(56)が、全国の写真館などでつくる研究団体ポートレート・アカデミー・オブ・ジャパン(PAJ)の顕彰制度で最優秀賞を受けた。日露戦争時に立木写真館が撮影した写真をきっかけとした元ロシア兵捕虜の子孫との交流が注目された。14日に徳島市立図書館で交流について講演する。 立木さんが交流したのは、元捕虜のひ孫にあたるロシア人女性写真家。昨年4月、曽祖父が残した写真を手がかりに、足跡をたどろうと来日した。写真が香川県善通寺市にあった立木写真館の分館で1905年に撮影されたことが分かり、徳島市の同写真館を訪問。立木さんと交流を深め、曽祖父が日本人と並んで写ったものと同じ白襦袢(じゅばん)姿、ポーズで写真に納まった。 こうした経緯を立木さんが会員制交流サイト(SNS)で発信したところ、PAJ会長に勧められ、9月のPAJ研究大会で発表した。大会では写真館の経営や
東日本大震災の発生から6年の節目に合わせ、県内各地の公立8図書館が震災や防災に関する書籍を集めた特設コーナーを設け、防災意識の啓発に努めている。 徳島市立図書館は「あれから6年 3・11」と掲示したコーナーを貸し出しカウンター近くに設置している。被災地の状況や復興について書かれた本や、被災地の子どもが作った新聞を紹介した本など30冊が並ぶ。 こども室にも、津波や地震について解説した本や、被災地のエピソードを紹介した絵本など75冊を展示している。廣澤貴理子副館長は「本を通して被災地を知り、思いをはせてほしい」と話す。 北島町立図書館は「震災を忘れない」と題し、入り口近くに関連書籍約100冊を並べている。南海トラフ巨大地震を想定した町のハザードマップも掲示した。同館の山田佳代子主査は「大地震発生時にどう行動すべきか、家族で考える機会にしてもらいたい」と言う。両館とも展示は31日まで。 阿南市の
徳島市立図書館は、1934年以降に作られた同市の阿波踊りのポスターを電子書籍化し、インターネット上で公開している。時代の変化を感じ取ることのできる資料とあって、閲覧数は順調に伸びており、踊りのPRに一役買っている。 徳島城博物館によると、ポスターは22年から作られていたとみられる。市観光協会が所有する最古のものは34年版。「阿波おどりポスター集」と題した電子書籍では、34年版から2016年版までのポスターのうち、協会が所有する69枚を収録した。 1934年版は、女性の踊り子2人が夜に橋の上で流し踊りをする様子を描いた絵に、「阿波盆をどり」と書かれている。56年版は笠をかぶって踊るカッパのイラストで、長崎市の漫画家清水崑さんが描いた。60年代後半からは実際の踊り子を捉えた写真が多く見られるようになった。 同館は2014年から3年連続で歴代の阿波踊りポスターを集めた展示会を開いた。来場者から「
今年6月に迎える「開館1世紀」。記念の講演や展示を滞りなく成し遂げることはもちろん、蔵書約160万冊を持つ「知の殿堂」の歴史を振り返って記録を残し、次の100年に向けて指針を示す大きな役割を担う。 開館時から並ぶ蔵書や目録、沿革を知る資料、新聞記事の切り抜き帳を机に積み重ね、目を通す日々。「いつの時代も社会のニーズに応える運営に努めてきた。将来、どんなサービスが必要か、じっくり練りたい」。100周年事業も徐々に詰めており、中でも、子どもの読書習慣を育む環境整備は必ず実現したいという。 県立図書館と出合ってから長い。徳島中央公園にあった時代、小学3年生で初めて本を借りた。歴史を学ぶため月に何度も通った。ノンフィクションの魅力に浸ったのは中学生。高校時代の自習も良き思い出だ。 今も読書が趣味。歴史ものが好きで、最近は塩野七生の「ローマ人の物語」に夢中。さすがに館内では自重しているが、汽車での通
北島町立図書館が、生物の進化の歴史を読み解き、人間の在り方について考える「生命誌」の関連書籍を集めた特別コーナーを開設した。25日まで。 同館で24、25の両日開かれる映画「水と風と生きものと~中村桂子・生命誌を紡ぐ」の上映会のプレ行事として企画。生命誌研究の第一人者である中村さんの著書や、映画に登場する宮沢賢治の全集など約30冊を、カウンター付近の特設コーナーに並べた。中村さんの活動を紹介した新聞や雑誌記事の切り抜きも展示している。 企画した同館の小西昌幸さんは「生命誌とは、簡単に言えば人間がいかに生きるべきかを考える学問。興味を持った人はぜひ映画も見に来てほしい」と呼び掛けている。 上映会は両日とも午前10時半と午後1時半から。前売り券は1300円(当日1800円)。
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