「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画や著作も多数あるジャーナリスト・経営コンサルタントの高井尚之氏が、経営側だけでなく、商品の製作現場レベルの視点を織り交ぜて人気商品の裏側を解説する。 「カフェが好き」な人は非常に多いが、日本国内の店舗数は1981年の「15万4630店」をピークに減り続けている。最新の数字は「6万9983店」(2014年)と全盛期の半分以下だ(総務省統計局の調査「経済センサス」を基にした全日本コーヒー協会の発表資料)。 一方、喫茶店の市場規模は14年度の1兆611億円から15年度には1兆1270億円と伸び(日本フードサービス協会の推計調査)、コーヒーの輸入量は81年当時の倍以上に増えた。つまり、単純な衰退産業ではなく、事業者が入れ替わる活性産業ともいえる。 そんな日本のカフェについて、筆者はメディアから質問を受ける
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