もう10年以上前のことだが、自動車評論家の徳大寺有恒氏が、「いま現在の少なからぬ日本車はこの世からなくなっても誰も困らない。ここがヨーロッパのクルマとはうんと違うところで、欧州メーカーのクルマというのは、そのクルマがなくなってしまうと困る人がたくさんいる。そういうクルマをなかなか作れないのが日本メーカーの弱点だ」と言っていたのを聞いて「なるほど」と思ったことがある。 ま、もちろんその後、日本の自動車メーカーの状況も大きく変わり、日本車のありようも少しずつ変わってきた。 そんななかで、たとえばホンダという会社は他メーカーの合従連衡が進むなかで今でも独立でやっているわけだが、その大きな要因の一つは自動二輪、つまりバイクがあるからだと思う。ホンダは世界一の自動二輪メーカーで、ホンダのバイクがなくなってしまったら、世界中で困る人がたくさん出てくる。この事実がホンダという会社の価値をものすごく上げて
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