《研究動向》 野別研究動向(理論) 領域の媒介 北 田 暁 大 は じ め に 2001年から 2003年にかけての理論社会学の動向を著作を中心としてレビューせ よ,というのが編集委員会から評者に与えられたテーマである .どの 野につ いても,一人の人間が研究動向をフォローアップするのは難しいわけだが,理論社 会学という「 野」については,その困難が際立ってくるように思える. ふつう領域社会学と呼ばれるものは,その対象=領域が現実の社会内カテゴリー として存在している.家族社会学なら家族,都市社会学なら都市といった具合に. しかし,理論社会学の領域たる「理論」はそういった意味での社会内カテゴリーで はない.私たちは社会のなかに家族や都市を見出すようには,理論という存在者を 見ることはできない.また,数理社会学のように,社会 析の方法によって理論社 会学の内包と外 を画定することもできない
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く