本日は、書店大手の丸善CHIホールディングス(東京)をピックアップする。出版不況・読書離れが続く昨今、書店チェーンの丸善やジュンク堂を運営する同社の経営状況は現在、どうなっているのだろうか。2014年1月期の決算書から、読み解いてみよう。 まず、貸借対照表=〔1〕=を見てみよう。純資産が資産の約26%で、安全性の面で大きな問題はないが、やや心許ない。有利子負債に依存している財務体質であることは否めない。 次に、損益計算書=〔2〕=を見てみよう。階段図の傾斜を見れば分かる通り、収益力は低いと言わざるをえない。粗利率は23%程度であり、そこからさらに販管費を差し引くと営業利益は売上高の1%にも満たない。まさに赤字スレスレの状況である。 セグメント別=〔3〕〔4〕=で見てみると、書店での書籍販売を行う「店舗・ネット販売事業」が売上高のおよそ半分を占める同社の中核事業であることが分かる。業務効率化
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