高校3年生のころの上野貴寛さん。2007年、高校2年生の試合中に強い打球を胸に受けて心肺停止になりましたが、退院後1週間ほどで練習に復帰したそうです=2008年6月、朝日新聞社 「設置されていて当たり前」の存在になったAED(自動体外式除細動器)。医療従事者ではない一般市民が使えるようになって、20年が経ちました。これまでに市民がAEDを使って救った命は8000人を超えます。 17年前、高校野球の試合中に強い打球を胸に受けて心肺停止になった男性は、周囲の救命処置などによって一命を取り留めました。 【画像】心肺停止から17年、33歳になった男性 昨年長女が誕生しました 「がんばれ! 生きろ!」。当時、救命に使われたAEDには録音機能があり、緊迫した様子が収められていました。男性はいま、警備会社の社員として、AEDの普及活動に力を入れています。(withnews編集部・河原夏季) 強烈な打球が