日本将棋連盟は26日、谷川浩司九段(60)が「十七世名人」(永世名人)を襲位したと発表した。永世名人襲位は引退後が原則だが、4月に60歳の還暦を迎えた谷川の実績と将棋界への貢献を考慮し、将棋連盟理事会で23日付での永世名人襲位を推薦、本人も合意して決まった。実力名人制での永世名人襲位は、木村義雄十四世名人(1952年)、大山康晴十五世名人(76年)、中原誠十六世名人(2007年)に次いで4人目。 谷川は83年の第41期名人戦七番勝負で加藤一二三九段(82)を破り、史上最年少の21歳2カ月で名人位を獲得。この記録は現在も破られていない。その後、第42、46~47、55期にも名人位に就き、永世名人の条件である通算5期を達成。十七世名人の資格を得ていた。他の永世名人資格者は森内俊之九段(十八世)と羽生善治九段(十九世)。