日本感染症学会は27日、国内では今秋から冬にかけて、季節性インフルエンザが流行する可能性が大きいとして、インフルエンザワクチンの接種を推奨する提言を発表した。インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行の恐れもあり、高齢者や子ども、基礎疾患がある人を中心にワクチン接種を呼びかけている。 提言は、北半球の流行を予測するうえで参考となる南半球の流行状況について、オーストラリアで今年4月後半から報告数が増加しているとして、「海外からの入国が緩和され…

22日のA級順位戦・藤井聡太王将-佐藤康光九段戦で対局に使用されるミッドランドスクエア内の「名古屋将棋対局場」=2022年6月16日、丸山進撮影 名古屋市の名古屋駅前に建つ複合商業施設「ミッドランドスクエア」25階に新設される名古屋将棋対局場。これまでタイトル戦以外の公式戦は東京と大阪の将棋会館で行われてきたが、「第3の対局場」として、2022年度の第81期名人戦順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)から使用される。22日の開場日に行われる「こけら落とし対局」は、A級順位戦・藤井聡太王将(19)―佐藤康光九段(52)戦と、B級2組の杉本昌隆八段(53)―佐々木慎七段(42)だが、その後はどんな注目カードが組まれるのか。また、場内の最新設備、記録係や事務局の体制、さらには「昼食や夕食に“名古屋メシ”は登場するのか」など、将棋ファンならずとも気になるところを取材した。【丸山進】 今年度は「藤井戦
日本将棋連盟は26日、谷川浩司九段(60)が「十七世名人」(永世名人)を襲位したと発表した。永世名人襲位は引退後が原則だが、4月に60歳の還暦を迎えた谷川の実績と将棋界への貢献を考慮し、将棋連盟理事会で23日付での永世名人襲位を推薦、本人も合意して決まった。実力名人制での永世名人襲位は、木村義雄十四世名人(1952年)、大山康晴十五世名人(76年)、中原誠十六世名人(2007年)に次いで4人目。 谷川は83年の第41期名人戦七番勝負で加藤一二三九段(82)を破り、史上最年少の21歳2カ月で名人位を獲得。この記録は現在も破られていない。その後、第42、46~47、55期にも名人位に就き、永世名人の条件である通算5期を達成。十七世名人の資格を得ていた。他の永世名人資格者は森内俊之九段(十八世)と羽生善治九段(十九世)。
展示されている采配の複製(手前)と薙刀の写し=和歌山県九度山町の「九度山・真田ミュージアム」で、藤原弘撮影 九度山町ゆかりの戦国武将、真田信繁(幸村)が1615年の大坂夏の陣で最期に持っていたと伝わる薙刀(なぎなた)の写しと采配の複製を、町が製作した。「九度山・真田ミュージアム」で展示している。 1600年の関ケ原の戦いの後、幸村は父・昌幸らとともに九度山の地で暮らしていた。豊臣方の武将として、大坂夏の陣では徳川家康の本陣を急襲し、追い詰めた。その後、四天王寺近くの神社付近で体を休めていたところ、越前松平家の家臣に討ち取られたとされる。その活躍は軍記物、講談などで語り継…
爪切りが大嫌いな猫は多い。そんな猫の顔に着けるだけで自宅でも簡単に爪切りができる補助具が話題を呼んでいる。「ネコ目線のモノづくり」を掲げる盛岡市のペット用品販売会社「クロス・クローバー・ジャパン」(太野由佳子社長)が、目隠しするとおとなしくなる猫の習性を利用して開発した。新型コロナウイルス禍でペットを飼う人が増えたこともあり、需要が高まっているという。【湯浅聖一】 商品名は「もふもふマスク」。口元の開いた布で猫の顔を覆い、接着テープで止めて装着する。直接顔に触れる内側は人間の赤ちゃんの肌着にも使われる国産ガーゼ、表面はオーガニックコットンを使用。顔の骨格にフィットさせるために立体縫製技術を駆使し、マスクがずれないようにした。
「横須賀に博物館があることをご存じの方が少なくて……」。海洋生物担当学芸員の萩原清司さんが苦笑いする。一線級の収蔵品が多く、専門家の間では知られた存在だが、魅力が社会に届かないのがもどかしい。 魚の標本は、日本トップレベルの収蔵数を誇る。中でもひときわ存在感を放つのが深海魚だ。巨大な「リュウグウノツカイ」、サメの仲間「ラブカ」、テレビ番組の企画でアイドルグループ「TOKIO」のメンバーが釣り上げた「ホテイエソ」――。それを目当てに訪れる専門家や愛好家も少なくない。 1867年に化石が日本で初めて横須賀で見つかったナウマンゾウの全身骨格模型も目を引く。下あごのレプリカや肩甲骨の化石なども並ぶ。「ホムラハゼ」など新種のハゼを複数発見した萩原さんは「三浦半島の自然と歴史を研究する地域的な博物館だが、日本や世界へつながる重要度の高い収蔵品が多い」と力を込める。
全国の城で地震などによる石垣被害が相次いでいる。14日で発生から6年を迎える2016年4月の熊本地震では熊本城の石垣が大規模に崩落し、今年3月16日深夜に東北地方で震度6強を観測した地震では仙台城跡の石垣が崩れた。文化財でもある石垣の耐震化は進んでこなかったが、観光客の多い城で日中に巨大な石垣が崩れれば大惨事になりかねず、文化庁は22年度中に全国統一の耐震指針を策定する方針だ。 初代仙台藩主の伊達政宗が築城し「青葉城」の名で仙台市民に親しまれる仙台城。宮城県などで震度6強を観測した3月16日の地震では、観光名所でもある仙台城跡の本丸北西石垣が幅約16メートル、酉門(とりのもん)跡の石垣が幅約12メートルにわたって崩れ、他の複数の石垣でもずれやゆがみが生じた。 仙台市教委文化財課によると、本丸北西石垣と酉門跡の石垣は11年3月の東日本大震災でも崩落した。市道に接近している本丸北西石垣の一部は
静岡、神奈川両県知事らがオンラインで参加し開催された富士山火山防災対策協議会。右端は議長を務めた山梨県の長崎幸太郎知事=2022年3月30日午後1時57分、山本悟撮影 神奈川、山梨、静岡の3県や国でつくる富士山火山防災協議会が30日に公表した避難計画の中間報告で、神奈川県内は噴火後24時間から7日以内に溶岩流が到達する地域に南足柄市と山北、開成町の3市町が設定された。相模原、小田原市と大井、松田町を合わせた7市町は7日から57日以内に到達する地域となった。これらの地域の住民は計10万6759人と推計される。 2021年に改定されたハザードマップで溶岩流の到達する恐れが初めて指摘されていた。今回の中間報告では、噴火後の溶岩流の到達時間の目安が示された。県は今後、関係7市町による避難手順を含めた地域防災計画変更を支援する。22年度には住民説明会を開く予定という。
「眠れる森の美女」より、見せ場の「青い鳥」を共に踊る長澤美絵さん(中央左)と夫のエフゲニー・ペトレンコさん。=(C)Aleksandr Putrov NBAバレエ団(埼玉県所沢市)は、ウクライナから戦火を逃れて来日しているバレエダンサー、エフゲニー・ペトレンコさん(28)の採用を決めた。現地では芸術家も武器を取って続々と従軍していると伝えられており、事態を憂慮した久保綋一芸術監督が「支援の一環に」と、急きょ受け入れた。【斉藤希史子/学芸部】 長男預けに来日 そのまま帰れず ペトレンコさんは首都キエフの出身で、「キエフ・クラシック・バレエ」の一員。妻は埼玉県出身のバレリーナ、長澤美絵さん(36)。1歳になる長男を伴って来日した。ペトレンコさんは「外国で職を探すとは思わなかったが、日本の皆さんには感謝でいっぱい。自由を求める祖国の魂を踊りで見せたい」と話している。
昨年開かれた弘前さくらまつりの「準祭り」で桜を楽しむ来場者ら=青森県弘前市の弘前公園で2021年4月19日、平家勇大撮影 弘前公園の「弘前さくらまつり」を主催する青森県弘前市など4団体の代表らは23日、市内で会合を開き、新型コロナウイルス対策をとった上で4月23日~5月5日に祭りを実施する方針を決めた。県内では感染収束が見通せない状況が続いているが、同市の桜田宏市長は「ワクチン接種率を高めることで感染者数を抑えられると見込んでいる」と判断の理由を語った。 会合には、桜田市長のほか、弘前商工会議所や弘前観光コンベンション協会、市物産協会の代表者らが出席。祭りの開催に際し、アルコール類の販売や飲酒の禁止▽宴会の禁止▽飲食エリア以外での食べ歩きの禁止▽一部区域での一方通行――などの対策を講じることを確認した。祭りに先立って例年実施している「準祭り」の期間は桜の開花の時期を鑑みて日程を決める。
開発した「ふれあいどうぶつしょうぎ」。4種類の駒は手触りで確認しやすいようデザインを工夫した=ソレイユ提供 熊本大工学部の公認サークル「Soleil(ソレイユ)」が視覚障害者も楽しめるボードゲーム「ふれあいどうぶつしょうぎ」を開発した。凹凸のあるマークを駒にあしらい、手触りで駒の種類や進行方向が分かるよう工夫した。1月下旬から全国67の盲学校に計201台を寄贈する。【栗栖由喜】 「目の不自由な人も遊べるボードゲームが少ない」という学生の意見がきっかけで発案。将棋盤は縦29・5センチ、横21センチのアクリル製で、4×3マスの盤面は駒をはめ込めるようになっている。女流棋士の北尾まどかさんが将棋の入門版として考案した「どうぶつしょうぎ」を参考にした。 通常の将棋と同じ五角形の駒の上には凹凸のある4種類のマークを付け、マークの形で進める方向が分かる仕組みだ。弱視でも駒が判別しやすいよう白と黒の2色
将棋プロ棋士の先崎学(せんざき・まなぶ)さんはうつ病と診断されて入院した際、アマチュア初段級の看護師とハンディなしで将棋を指し、苦戦を強いられた。簡単な詰め将棋を解くにも苦労した。うつ病が脳の病気であると実感したという▲「なってみると知らないことばかりだった。体が鉛のようになること、何事も悪いほうにとること、決断ができなくなること、何も考えることができなくなること、すこしずつ、本当にすこしずつよくなってゆくこと……」と振り返っている(「うつ病九段」文春文庫)▲先崎さんは1年後に復帰を果たしたが、社会の偏見にも気づいたという。適切な治療を受ければ治る病気といわれるが、社会復帰は簡単ではない。厚生労働省が後押しするのが、うつ病など心の不調で休職、退職した人たちを支援するリワーク(職場復帰)プログラムである▲年の瀬に大阪・北新地の心療内科クリニックを炎に包んだ惨事。犠牲者の多くはこのプログラムの
温泉の免疫効果を大分県別府市などと実証研究している九州大は15日、治験者40人のデータを基に「温泉には特定の病気のリスクを下げる効果がある」とする中間報告を発表した。来春までに計100例を集め、国際的な学術誌へ論文を発表するという。 九州大都市研究センターや九大別府病院の医師らの研究グループは人の腸内に住む膨大な種類の細菌に着目。日本人1万8000人の腸内の細菌環境のデータベースを活用した検査キットで、かかりやすい病気のリスクの数値化ができるという。 実証研究では、入浴の前後で、どの細菌がどう増減するかを調べるため、治験者40人には初日に採便、採血、採尿した後、指定の温泉に毎日入浴してもらい、1週間後に再び数値を計った。
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