前回は、オブジェクトの構造(内部データやメソッド、プロパティ)と、オブジェクトを操作するためのプログラミングについて見てきました。しかし、オブジェクト指向プログラミング(以下、OOP)は、オブジェクトを操作するだけではありません。もう1つの側面を持っています。それは、オブジェクトそのものをプログラミングすることです。 クラスの定義 オブジェクトのプログラミングとは、具体的には、内部データを保持するための変数を宣言し、オブジェクトが持つメソッドやプロパティが呼び出されたときに実行されるコードを記述することです。そして、これらをひとまとまりとして記述した一連のコードは「クラス」あるいは「クラスの定義」と呼ばれます。 ■内部データとメソッドを定義したクラスの構造 C#を使用した場合のクラス定義の大まかな構造は、次の図1の右側のようになります。この図では、前回で示したオブジェクトの構造(図左側)と
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