大阪府と大阪市は、誘致を進める統合型リゾート施設(IR)について、近く正式決定する実施方針に開業時期を明記しない方針を固めた。これまで「2026年度末までに」としていた開業時期は事実上、白紙となる。関係者が11日、明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大で経営に打撃を受け、準備が遅れている事業者側に配慮した。 実施方針は、開業までのスケジュールや事業者側に求める条件などを記したもので、府市は週内にもそれぞれ幹部会議を開き、決定する。具体的な開業時期は示さず、ホテルなどIRを構成する一部施設を先行開業させる「段階的整備」を可能とする方向で調整している。