パパパパーンというだけで何の曲かわかってしまう名曲がある。僕も人前で弾いたことがあるし、弾いてもらったこともある。あの曲、何ていうんですか? とよく聞かれるのだが、メンデルスゾーン作曲 『結婚行進曲』(1843年完成) のことである。 ここでパパパパーンの原曲を聴いてみよう。 パパパパーンはトランペットが吹いている。教会の結婚式では新郎新婦退場のときに演奏することが多いけれども、だいたい中間部はカットして最初の部分だけ何度も繰り返すのだ。何しろ、新郎新婦に続いて牧師、親族、参列客の全員が退場し終わるまで、延々と弾きつづけるのだから結構長いのである。 ところで、このパパパパーンは19世紀のウィーンではだいぶ流行ったらしい。ブラームスも20歳の頃にパパパパーンを作曲している。 「スケルツォ」 とだけ呼ばれるこの曲は、シューマンが友人二人と共作したヴァイオリン・ソナタの一部分で、ブラームスは第3
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