動物でよく見られるカムフラージュは隠蔽的擬態や保護色とも呼ばれ、周囲に溶けこむために用いられる。自分の存在を目立たなくすることで捕食者の目を逃れたり、獲物の目を欺いたりしているのだ。 カムフラージュ術 カムフラージュにはさまざまな方法があり、複数のカムフラージュ術を用いる動物もいる。最も一般的なのは、背景と一体化する方法だ。北極圏ツンドラのホッキョクギツネが雪と同じ白い毛をしているのはシンプルな例だが、動きまで本物の葉をまねるコノハムシのような手の込んだ例もある。 また、混乱を招く配色(分断色)で自分の正体と居場所を偽装するテクニックもある。たとえば、フクロウチョウは両側の翅(はね)にフクロウの目のような模様がある。これは捕食者に、見ているものはチョウの背ではなくフクロウの顔だと思わせるためだ。 体の上半分が暗く、下半分が明るい色をした動物の体には、カウンターシェーディングの効果がある。た
![あなたは見つけられる? カムフラージュで姿を隠した動物たち 写真7点](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/685b295d16ca1813af4acb504e957029b68f6e1a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnatgeo.nikkeibp.co.jp%2Fatcl%2Fphoto%2Fstories%2F23%2F082800032%2Fph_thumb.jpg)