(CNN) 米国がかつてのアポロ計画で月面に残した宇宙船が、「月震」と呼ばれる小さな揺れを発生させている可能性があるという研究結果がこのほど発表された。 研究チームは現代の人工知能(AI)を使ってアポロ時代のデータを解析し、これまで知られていなかった形態の地震活動を初めて明らかにした。 それによると、月面では激しい温度変化によって人工構造物が膨張・縮小し、そうした振動を発生させている可能性がある。月面の温度は夜間は氷点下133度まで下がり、直射日光を浴びれば121度まで上昇するという。 この論文は米カリフォルニア工科大学や米航空宇宙局(NASA)などの研究チームが5日の学術誌に発表した。 実際のところ、月面は全体が寒冷と熱波の中で膨張と収縮を繰り返している。しかし研究チームはAIを使ってアポロ時代のデータを詳しく解析することで、アポロ17号の月面着陸モジュールが放出する小さな揺れを突き止め
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