「多様性を認める世界の方が、よりよい世界であることは間違いありません。互いの文化に寛容である社会を望むべきなのです。残念なことに、今日の世界情勢を鑑みると、その寛容が失われているようにも感じます。 そのような中で、世界の多様性を維持して、発展させられるかどうかは、皆様のように若い方々の取り組みにかかっていると思います。こうした場を継続的に持つことはとても素晴らしい機会だと思いますし、長く続いていくことを願っております」 高円宮妃殿下がそう締め括ると、会場は万雷の拍手に包まれた。12月6日、東京・有楽町の外国人記者クラブで開かれた「Annual Youth Forum~Living together in the Univbersal Age」。2005年から開催されているこのフォーラムは、「未来のリーダー」として期待される学生が世界各国から集まり、いま、世界が抱えている課題について話し合い