経済産業省が設置した大臣直属の「書店振興プロジェクトチーム」がまとめた書店活性化のための課題の概要が3日、判明した。本の流通の仕組み、図書館による購入方法、ネット書店との競合などを挙げた。書店を「文化の発信拠点」と位置づけ、「書店減少の趨勢(すうせい)を変えていかなければならない」とした。今後、関係省庁連絡会議を設置し、書店支援の取り組みを強化する。 【図】一目でわかる…1か月に本「読まない」の割合は? 今回の概要は、スマートフォンやSNSの普及で紙の活字に触れる機会が減り、雑誌や漫画の購入で定期的に書店を訪れる人が減ったと指摘した。出版物の流通についても、定期的に発行される雑誌と一緒に、書籍は全国に安く配送されてきたが、その雑誌の売り上げが落ち込んだとした。 さらに、ポイント還元や送料無料などで実質的に値引きされるネット書店との競合やクレジットカードなどのキャッシュレス決済の書店の手数料