九州最大の繁華街である福岡市の天神地区。ここにある西鉄福岡駅(天神)から西鉄天神大牟田線で約1時間南下すると、熊本との県境に位置する大牟田市に到着する。かつては日本一の出炭量を誇る炭坑として明治日本の近代化を支えた「三池炭鉱」。その発展と衰退とともに激動の歴史を歩んできた大牟田市に今、再び熱い視線が注がれているという。 西鉄のメイン路線でもある天神大牟田線(写真AC)台湾積体電路製造(TSMC)進出による半導体バブルに沸く熊本県菊陽町から直線距離にして約40キロ、車で約1時間の地の利を活かして、市を挙げて産業団地を整備し、企業誘致に取り組んでいるのだ。近年はその廃れぶりが廃墟マニアやYouTuberに取り上げられるほど衰退していた大牟田の街は、TSMCバブルの波に乗れるのだろうかーー。 シャッター通りと化した西鉄新栄町駅近くの商店街。その廃墟ぶりがSNSで話題となっている(写真AC)大牟田