働き方改革やコロナ禍により、日本のビジネス環境は大きく変わった。今や長時間労働は時代遅れとされ、業務効率化や生産性向上が強く求められるようになった。業務を見極め適切なリソース配分を行い、従業員のパフォーマンス向上に努めなければ、継続的な企業成長は見込めない時代が到来している。 ビジネス環境の変化が早く、不確実性が高まる中、企業が生き残るために何をすべきか。そして、従業員の生産性を上げるためにはどのような取り組みが必要か。企業の生産性向上支援コンサルティングを提供するスタディストで、取締役 副社長を務める庄司啓太郎氏に話を聞いた。 “聖域”化している人材育成 問い直される在り方は コロナ禍で出社ができなくなった2020年以降、在宅勤務やハイブリッドワークが根付いたことで私たちの仕事そのものが問い直された。「新人研修は同じ場所に集まらなくてもよい」「営業先に訪問する必要はない」など、さまざまな