みなさんハルビン学院のことをご存知ですか。 正確には「満州国立大学哈爾濱(ハルビン)学院」といって1945(昭和20)年8月、終戦とともに25年間で閉校になった学校です。 終戦時、渋谷三郎学院長は残っていた何名かの学生を集め学院の閉校を宣言して校旗に火を点じ燃やします。そのとき居合わせた生徒の一人が灰となった校旗の房の部分の残燼を思わず拾い上げ密かに保管し、後日、帰国のとき下着のお守り袋に秘めて持ち帰ります。校旗を燃やした翌日渋谷院長夫妻は校内で自決、遺体を学生が校庭に埋葬するという悲惨な終焉をむかえました。 終戦後、満州にいた多くの学院の卒業生や現役生はロシア語が出来るというだけで、スパイとして疑われ極寒のソ連、ラーゲリ(強制収容所)での抑留生活を強いられ、現地で亡くなったり、十年以上ものラーゲリ生活を克服して帰国したりと、苦難をせおっての生活を送ることとなりました。 日本に早く帰国でき