小生、讃岐出身ということで香川県の古本屋の話題もちょくちょく出しているが、高校時代まではさほど古本に興味がなく、当時の讃岐古本事情もほとんど知らない。数軒の店舗を記憶するだけ。それらはもうすべて閉店してしまっている。 『ちくま』の二〇〇九年二月号表紙に讃州堂書店を描かせてもらったことがきっかけで、同郷の某氏より『香川県の古書店の歴史』という貴重な原稿の刷物を頂戴することになった。某氏は小生の実家の隣町にお住まいで古書蒐集歴も五十年になられるという。そんな間近に大先輩がおられたとはまったく知る由もなくうかつであったが、長年にわたり香川県および四国四県の古書店の歴史を調査しておられるというのも、また、驚きであった。 小生はかつて『神戸の古本力』(みずのわ出版、二〇〇六年、版元品切れ)なる書物を刊行して、やや安直ながら戦前から当時までの神戸市を中心とした兵庫県の古書店の住所や地図を拾い集めたこと
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