2011年5月11日(水)に国際文化会館で開催された国際シンポジウム「ビジネス・アーカイブズの価値」の様子をまとめてみました。 国際シンポジウム「ビジネス・アーカイブズの価値」 http://www.shibusawa.or.jp/center/network/01_icasbl/Tokyo/01yokoku.html 詳細情報: 続きを読む
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すこし前に読んで書評を書こうと思ったまま、しばらく時間がたってしまった。忘れないうちに、幾つか思いつく点を書いておく。 この本は日本の原子力の歴史に関しては最良の書だろうと思う。戦前からこの本が書かれた時期までを手際よく通観しているだけでなく、大量の情報を扱いつつ、冷静になされたその社会的・政治的分析はお見事としかいいようがない。日本の原子力の歴史に興味のある人は、とりあえずはこれから読むのが良いと思う。ただ問題は、第一に現在品切れ中で、かなり高値の古書としてしか入手できないこと。ただ、図書館で見ることはできるだろう。第二に、ドキュメンテーションがほとんどなく、出典が不明な論点が多いこと。これは学術書としては致命的だが、おそらく著者は、この後によりくわしい決定版を書く予定なのだろう。ぜひとも早く出ることを願う。 この後者の点を除けば、これは技術の社会史的な研究として、傑作であり、いろいろな
出ました。 電子雑誌『論集文字』第1号を販売開始します 私も「[資料紹介]漢字出現頻度数調査」という題で寄稿しています。手にとって(ダウンロードして)いただければ幸いです。EPUB2が読めるリーダーが必要です。 また、研究会の雑誌をダウンロードサイトからEPUB2で発行というのも新しい試みだと思います。うまくいくとは限りませんが(もちろんうまくいって欲しいですが)、電子書籍時代におけるマイナー学術雑誌の出版形態についての一つの試行錯誤として、興味深いと思います。 ということで、どうぞよろしく!
かようなものが届いていた。 文献探索人叢書(高梨章書誌選集/髙松敏男書誌選集、2冊)深井人詩編 ¥6,300 『高梨章書誌選集』は、湯浅半月、森潤三郎、井上和雄著作目録。おまけで高梨先生の学問エッセーが付いとる。 『高松敏男書誌選集』は『ニーチェ全集別巻』の補遺。日本人によるニーチェ研究書誌。
「地形図」ってば、ほんとにわかりづらい 古通2011年4月号に、地図専門古書店だった忠敬堂の故今井哲夫氏が、販売用HPに載せるべく書いた地形図の説明が載っている。「古地図が語る歴史をあなたにも」という論題だが(p.8-9)、中身は近代日本の「地形図」について。膨大に出版されたはずの「陸測図」(りくそくず:帝国陸軍参謀本部陸地測量部による地形図)も、「近年とみに少なくなって」きたという。 まぁそれはしょーがないんだけど、地図マニアと違って、フツーの人にとって一枚ものの地図、とくに「地形図」ってのは、ほんとうにわかりづらい世界なのである。 1970年代末、ホビージャパン社が輸入したアバロンヒル社のボード・ウォーゲームにはまって以来、わちきも地図には興味があるほうだったが、1枚ものの地図ってば、ほんとうにわかりづらい。 なんでわかりづらいのか、チト考へてみた(。・_・。)ノ 縮尺シリーズ名の混乱
地図図書館学(map librarianship / map curatorship)しかない! 国土地理院のお役人さんがたは、まじめにやっとるけど、過去のことがらには責任をとってくれんからね。地形図を実用でなく、研究として参照しようとすればするほど、頼れない。国会図書館が帝国図書館の所業に責任をとらんのと同じ。 本当なら、歴史地理学、歴史学、文学史などの歴史系の先生方が過去地図の活用ツールをつくっておかねばならんのだが、なぜだか(あたりまへにも?)ぜんぜんだめ。自分たちが活用した結果を、自分の研究成果として(=汎用性なし)だすことはするんだけど。 それで、いつまでたっても、過去の地形図が一般に使えるような説明がこの世にない。 この世になければ*1、つくっちまえとて、創ったのが次のもの。本邦初ぢゃゾ(σ・∀・) 地形図シリーズの各時代ごとの出版状況変遷表 西南--日清--日露--大正--昭
アパラチコラで過ごす優雅な時間 メキシコ湾沿いの入り江に面した米フロリダ州の小さな町アパラチコラ。こじんまりした海辺のホテルに宿泊し、バーで新鮮なシーフードを味わえるほか、地ビールの醸造所もある。綿花や漁業で栄えたこの町には、グリークリバイバル(ギリシャ建築への回帰)様式の優雅な住宅が散見される。数キロの沖合に浮かぶセントジョージ島には白い砂浜が広がる。
政府の東日本大震災復興構想会議は5月10日、「復興構想7原則」(PDF)をまとめました。6月末の第1次提言へ向けた議論の土台とし、被災地の復興と日本経済再生との同時進行や、技術革新を伴う復旧・復興の実現を打ち出しています。ポイントと思われるのを黒字にしました。 原則1:失われたおびただしい「いのち」への追悼と鎮魂こそ、私たち生き残った者にとって復興の起点である。この観点から、鎮魂の森やモニュメントを含め、大震災の記録を永遠に残し、広く学術関係者により科学的に分析し、その教訓を次世代に伝承し、国内外に発信する。 原則2:被災地の広域性・多様性を踏まえつつ、地域・コミュニティ主体の復興を基本とする。国は、復興の全体方針と制度設計によってそれを支える。 原則3:被災した東北の再生のため、潜在力を活かし、技術革新を伴う復旧・復興を目指す。この地に、来たるべき時代をリードする経済社会の可能性を追求す
社会科学・人文科学分野の研究データを扱う英国データアーカイブ(UK Data Archive)が、研究データの管理と共有についてのガイド“MANAGING AND SHARING DATA”の第3版を公開しています。主な内容は、「研究データ共有の理由と方法」「データ管理のプランニング」「データのドキュメンテーション」「データのフォーマット」「データの保存」「倫理と同意の問題」「著作権」「データ管理戦略」となっています。 MANAGING AND SHARING DATA http://www.data-archive.ac.uk/media/2894/managingsharing.pdf New guide to managing and sharing data(英国データアーカイブ 2011/5/3付けのニュース) http://www.data-archive.ac.uk/news
歴史学研究会委員会は下記の総会決議案を来る2011年5月20日の歴史学研究会総会に提案します。会員各位には総会討議にふるってご参加ください。ま た、下記のアドレスにてコメント・ご意見を受け付けますのでどうぞふるってお寄せください。 意見集約アドレス:rekiken@mbk.nifty.com 総会決議案:http://rekiken.jp/hssj2011resolution_draftproposal.pdf (以下、PDFファイルと同一内容です) 2011年度歴史学研究会総会決議(案) 3・11後の歴史学関係者の責務 2011年3月11日に発生した東日本大震災と大津波、またそれに引き続く東京電力福島第一原子力発電所における事故は、かつてなく深刻な事態を引き起こ している。無数の生命が失われ、生活が破壊された。歴史学研究会は、犠牲者の方々に対して心から深い哀悼の意を表するとと
荒木田 岳の備忘録 311の衝撃は、私の、そしてフクシマに住む多くの人の生活を、変えてしまった。 仕事をふやすことも、「走り続ける」ことも苦手な私だが… ここには、福島大学の教員(行政政策学類・准教授・地方行政専攻)として最低限発信しておきたいことを書くことにする。 これまでは、大学の問題に言及することを意図的に避けてきた。しかし、このままいけば、5月12日には大学の授業が再開されてしまう。その前に、書くべきことがあると思う。 まず、結論からいえば、私は、このタイミングで大学が授業を再開することには絶対に反対である。理由は簡単で、現状が「危険」だと思っているからだ。だから、震災後2回行われた教授会では、強く反対を主張し続けたし、キャンパスを暫定的に別の場所に移す提案もした。しかし、これは徒労に終わった。教授会では、「3月29日(つまり、震災後初の教授会が実施される前である)に、授業の再開は
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