多くの組織にとって視聴覚記録の評価は未だハードルの高い業務ではあるが、手始めとして、ほとんどのアーカイブズに対して使われている標準を試してみるといい。組織の全体的な選別方針に立ち返ったとき、それと矛盾しない選別基準になっていれば最も効果的だ。その記録によって即座に、あるいは将来的に、関連性のある資料や重要な資料がアーカイブズに加わるだろうか? 従来、視聴覚メディアが受け入れられてきた価値の源泉を辿ると、美学的・情報的・文化的なコンテンツに行き着く。しかしながら、持ち運びできる録音機器の発達に伴い、例えば野外録音、王立委員会〔※コモンウェルスにおける公的な調査委員会〕への提出物、そして科学的データといった証拠収集のツールとして、より広範に視聴覚メディアが使用されるようになった。そのため、傾向としては証拠としての価値が高く評価されつつあるようだ。。 ひとたび選別を行うとを決めた組織は、選別方針