『文字符号の歴史 欧米と日本編』の第1章「電信符号の歴史」(pp.15-59)を読まなかったのかしら? この章でも示したとおり、文字コードは、もともと通信において文字を扱うためのものであって、その後コンピュータにも導入されたに過ぎない。もちろん、コンピュータにおける通信は「情報交換」という形で抽象化されていて、実際ASCII (American Standard Code for Information Interchange)とか、JIS C 6220-1969「情報交換用符号」とかいう規格名称にも反映されているわけだ。 日本語用の文字コードとして最初に制定されたJIS文字コードには片仮名が含まれました。片仮名と日本語固有の句読点を合わせると約60文字[3]になります。これをISO 646(現 ISO/IEC 646)の英数字128文字と同時に用いるためには、約190文字の文字集合が必要